ゴミだと思ったらお宝

 なんとな~くですけどね、またエンジンを買っちゃったんですよ。今度はCD50ってバイクの『ジャンク・クランクケース部品取り』送料込みで3000円でした。


 エンジンの刻印は違うけれどスーパーカブと同じエンジンです。モンキーとはミッションの軸受けが少し違います。出品者に質問したらシフトドラムが回らないとの事でした。「ジェネレーターカバーが付いてるし、まぁ駄目だったとしても元は取れるかなぁ」とか言いながら入札。開始価格で競る事無く終了・落札。


 で届いたクランクケースを見てガッカリ。肝心な左側クランクケースに穴が開いていてボンドで穴埋めしてありました。ジェネレーターカバーで隠していたんですね。ジェネレーターカバーは盆栽カブに使うとして、これはゴミかと諦めつつクランクケースを分解しました。ところが中からはスラッジに塗れた四速ミッションが出て来ました。


 もしかしてカブの3段ミッションが入れてあるかと思ってたから嬉しい誤算。


 四速ロータリー用のシフトドラムに欠けが在って使えないのは残念だったけど、全部を掃除して点検してみたらギヤに欠けは無し。ミッションの動きも正常。


 劣化したオイルが粘ってミッションが動かなかったんですね。シフトドラムが無事だったらスーパーカブの4速化に使う所ですが、今回はこれから3・4速ギヤを部品取りして以前4速クロスミッションを作るのに部品取りしたマグナ50のミッションと組み合わせます。


 1・2速ギヤはマグナ50のミッションの方が程度が良いのでそちらを使い、3・4速ギヤとカウンターシャフトをCD50の物にしてシフトドラム周辺はマグナ50の物を使います。


 知らない人からすれば「なんのこっちゃ?」ですが、要するに作っているのはリターン4速ミッションって一般的なバイクに使われるミッションです。カブ系のエンジンだとモンキーと同じシフトパターンとギヤ比なんですが、カブとモンキーは軸受けが若干違います。カブはボールベアリング系、モンキーはニードルベアリング系と呼ばれているそうです。使うベアリングによってシャフトの軸径が違います。だから基本的にモンキーのミッションをカブに使う事は出来ないんですよね。出来ない事は無いけどね。


 今回作ったミッションは安くで売られているスーパーカブ50のクランクケースが使えるんですよ。その気になれば4速リターンの遠心クラッチなんてのも出来ます。


 てな訳で、今回はゴミと思ったら予想外に使える部品が多かったお話。これだからジャンク遊びは止められない。

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