前のエピソード――ジャンクエンジンってど～なのよ？②

　ジャンクって言うのはゴミって意味。つまり、ゴミを買ったと言う事なんですが、何機かカブのエンジンを弄っているうちに分かったのが『ゴミなど無い』って事です。まぁ消耗品やガスケットは再使用できない物が多いんでゴミになるんですが、ジャンク同志を集めて不動のエンジンが蘇ったり、使えない部品はリサイクルして再利用できたりするのがカブの素晴らしい所じゃないでしょうか？

　で、ジャンクを実用エンジンにしようと部品探索。まずは我が家にある部品を漁ってみます。貧乏性な私は使えそうな部品を残しておく癖があります。今回はカブ50のエンジンなので今まで使わなかった部品取りエンジンから取り外した部品を使います。

「おお…丁寧に残しておくもんやなぁ」

　カブ50カスタムのクランクケースが見つかりました。これはセルが付くので左側クランクケースはモンキー・ゴリラに使いにくいのですが、右側（クラッチ側）のクランクケースはセル無しと共通部品。何故分解して売り出されたか分からないくらい程度が良かったので残しておいたものです。ベアリングもキレイに回るのでそのまま使います。新品を買うとウン万円します。

　同じ場所から遠心クラッチも見つかりました。これも程度が良かったので残しておいたものです。汚れも溜まっておらず綺麗なものです。クラッチ板も全然減っていませんでした。今回は５０ｃｃで組むので十分使えます。

　更に探すとミッションが見つかりました。カブ90と同じギヤ比の1速が付いた4速ミッションのセットです。カブ90関係の部品がポコポコと出てきます。ここでオイルポンプの登場です。カブ９０のオイルポンプは５０用より大容量です。強化部品として使います。

　ドンドン探して行くうちに腰下を組む大まかな部品が揃いました。足りない物だけオークションなり新品で調達します。足りないのはシリンダーとピストンです。ヤフオクで検索するとクロスハッチが残る様なシリンダーとセットでピストンが出品されていました。これはカブ用では無くて同系列エンジンのモンキーの物です。モンキーはボアアップする人が多いから中古で出て来るんですよね～。

　もうちょっと部品集めが続きます。部品を集めるのも楽しみの一つです。