13日目 握った手

怖くないよと連れられて

辿り着いた場所はお気に入り

君のお気に入り

私には怖い場所


真っ黒く染まったそこを

ただ眺めて

寒くなってきた

君と

どうしたら正解なのかな


現実味のない話を

お互い目をそらして話して

いつまでも続いていく2人

きっと変わらないまま


君だけ変わったらどうしようと

そう思いながら眺めた

君のお気に入り

君がどうか

きちんと

明るみに来てくれますように

そう願いながらも


意気地なしな

私なので

願うだけ

卑怯に

卑屈に

君を否定できないまま

寒くなった私たち

帰路へ


にぎった手

どうか離さないで

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