4日目 国語危険信号

プールの後

急ぎながら履いた靴下

国語は遅刻常習犯


撫でる風、ぬるく

靴下はあたたかい

左頬に日差しを

めくれるページは気にせずに

遠くで聞こえる声と

黒板を打つチョークのリズム


やけに柔らかいような床板と

いつもは苦手な隣の子

前の席で寝ている君

全て同じ空気に包まれる


遠くなる意識と

ぶれる枕草子


ああ

乾いたとき

まっすぐになっていてほしい

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