3日目 目が覚めて

朝目が覚めて

気がつくと

もう電車に乗っている

朝ごはんの記憶もない

そう思っていると駅に着く


家を出て目的地に着く

そこまでが短すぎると

何の実感もない


だから家は遠いほうがいい

家賃も安い


気がつくと出勤済みで

気がつくと着席済み


そして気がつくとお昼休みで

気がつくと定時


働く人の教科書のような

大量の素敵な本を

全て火にくべて

それから

冷えきった洗濯物の上に

何も気にせず寝転んで


そのまま

そのまま


しかし残念ながら

明日は来る

やけくそで寝ても

朝は来る


明後日も明々後日も

追いかけて来る

実感のない日々


1日、2日、3日...

トントントン、と

叩く 音

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