大角山、早朝、昼
「白水には入っちゃダメ、よ?」
お母さん?
ねえ
お母さん?
なんで?なんで返事しないの?なんで?ねぇ?お母さん?いつもみたいに笑ってよ?お母さん?なんで?なんで?
なんで最期に私の
好奇心を止めようとするの?
なんで?なんで?私を止めるの?
なんで最後にそんな言葉を残すの?
「はぁっ!!……ぁあ夢、か」
10才位に見える、茶髪の少女が目を覚ます。
「……顔洗いに行こ」
暗い顔して鹿耳を少し伏せ起き上がる。まだ早朝だが眠くはない様だ。
「バシャバシャ」
「……なんでなの?お母さん」
寂しそうに水面を見て呟く。
「答えてくれる訳ないかぁ」
ドアを開けながら失笑した
「どこにご飯探しに行こうかな?」
鹿の様な足をゆっくり森の方へ進めた
「静か、今日も誰もいないんだ」
木々に囲まれ静かに呟いた。
「……よし、これぐらいで良いよね」
今日分のご飯が集まったらしく、小さな小屋を目指す。少女が1人で住んでいる小屋だ。
「あーあ暇だなぁ……ん?」
上の空を見た少女。少し顔をしかめた。
がその後、少女は
「嵐が来たっ!!やっと!」
嬉しそうに言った。その後
「お母さんごめんなさい、お母さんの言いつけ、破ります!!」
空に向かって叫び、海の匂いがする方へ走った。
「やっと!見る事が出来るんだ!」
「知りたい!なんでか!」
「なんで白水が恐れられてるのか」
「やっと会える、念願の禁断の海!」
少女は初めて恋がれてた海に
嵐で荒れ狂い、白水と混じる海に
会うため鹿足で全力疾走中
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