第8話 わたしと一日

 今日の一日が永遠に繰り返されるとしたらわたしはどうやって過ごすだろう。

 恋はデジャブの中で自己中心的な天気予報士のビルマーレイは、同じ一日を何千回も繰り返すことで、最終的に他人の幸福のために生きるようになる。毎日毎日その日死んでしまう人を看取り、木から落ちてくる少年を助け、パンクの車を助け、喉にステーキを詰まらせて男を助け、その街の助けられる人すべてを助けようとする。朝の6時を迎えると毎日同じラジオがかかり、同じ日に戻ってくる。

 たとえその日が戻って繰り返されるとしても助けることに意味はある。最終的にそこに残るのは他者の幸福が自分の幸福になるってことだ。また繰り返しても、その瞬間自分が助けたことで幸福になった人が確かにいた。その幸福や喜びによって自分が幸福になった。それだけは変わらない。  

 

 



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