冬
雪の降る、寒い季節
私が手紙を渡してから、3ヶ月程たった。
あのあと、私と若葉さんは付き合うことになった。
周りには一応隠している。
お互いに軽蔑されることが、こわいから。
周りには仲の良い先輩後輩の関係として見られている。
そとで手を繋ぐことも、堂々とはできないのが辛いけれど、休みの日はどちらかの家でお家デートをしている。
若葉さんは、生徒会長ということもあってしっかりしてそうだけど、案外甘えたがりで可愛い。
頭を撫でてみると顔が緩むし、不意打ちでキスをしてみると顔が真っ赤になる。
湯気を出しそうなぐらいに。
付き合ってから、好きという気持ちが前以上に溢れ出てくる。
抑えが効かなくなって、キスを沢山して舌も入れることもある。
でもそれ以上はしない。
そもそも、そんなことをする場所がないうえに、最初に2人ともが高校を卒業するまではキス以上のことをしないと決めたからだ。
取り敢えず2人とも大学には進学するつもりということで、1度すると歯止めが効かなくなるような気がしたから、という理由でそうなった。
守れるかは分からないけど。
これから先、自分たちがどう過ごしていくのか、この関係がバレたらどうなるのか。
不安なことばかり。
だけど、若葉さんと居れば安心する。
ずっと一緒にいたい。
学年が違うせいで一緒にいれないことが多くて寂しいこともあるけど、休みの日に一緒にいれるだけで満足している。
だから、私はこの幸せな日々がずっと続いて欲しい。
――――――ずっと、一緒にいられますように――――――
1月
春風 桜
春夏秋冬 少女たち。 雪奈 @Setuna_arisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます