隠居が通る22 網元に金寸を渡し厳島へ向かうと言っていたと話してくれと、頼み船頭にいいぞと言うと、帆を上げて港を出て行ったのです、あまりいそぐなと言うと帆、を半分降ろし
隠居が通る22
網元に金寸を渡し厳島へ向かうと言っていたと話してくれと、頼み船頭にいいぞと言うと、帆を上げて港を出て行ったのです、あまりいそぐなと言うと帆、を半分降ろして速度を緩めた、
のです、港に軍勢が集まり続々と船に乗り込んで追撃して来たのです、わざと見える距離を置いて航行すると、約30隻の小船に分乗して追跡して来たのです、もうすぐ厳島の場所に来た、
のですがかまわず追跡してきます、
程なく砂浜につき降りると弥助と船は迂回して正冬の陣に急がせたのです、威嚇に熊蔵が鉄砲を撃つと上陸地点に向け船が進んで来たので、場所を山の頂上にあるお寺に移動したのです、
登る道は一本しかなく後は断崖絶壁ですいい砦だと言って、熊蔵、黒木、源八を配置したのです、よしあの岩の下に火薬を仕掛けて、爆発させて岩を落とせば登ってくる者は踏みつぶさ、
れるぞと言い、火薬を仕掛けたのです、
およそ300人が上陸して山に移動すると、すみれが片っ端から船に用意してあった油をまき火をつけると、勢いよく火がいたのです、慌てて何人かが戻ってきましたが手遅れで船は炎に、
つまれたのです、軍勢にいた黒崎がしまったこれはワナだ、ここに上陸させて船を焼き払い、乗って来た船で脱出するつもりだと言ったのです、我々は船がないのでこれ以上追撃でき、
ませんと言うので、
水練の達者なやつに何とか対岸に泳がせて船を調達させろ、奴らの乗って来た船が島の何処かにあり、それで脱出するつもりだろう、それを探すのだと言うと承知と首席家老が言ったの、
です、物見が帰って来て奴等は頂上の寺に籠もったようです、我々を引きつけて隙をみて裏ら縄紐を垂らしそれで下に降りて船で脱出するつもりだろう、見張りを立てろ、後は一気に攻、
め登るぞと言って参道に向かったのです、
上から見ていると続々と参道を登ってきます、約100人が参道に入った時、よし火をつけろと言うと、導火線に火をつけて退避するとどか~んと音がして岩の下の火薬が爆発して岩がぐら、
~と動き参道の下に転がり落ちたのです、参道の両脇は崖になっており逃げ場はありません、悲鳴を上げて次々と岩に踏み潰されて、あっと言うまに50人が死傷したのです、全員が参道、
から降りたのです、
大変です大きな岩が落ちてきて50人以上が死傷しましたと藩士が報告すると、くそ~と言って、鉄砲は届かないのかと聞くと、200間以内に近づかなくては届きませんと言うので、参道、
がダメなら、崖下から銃撃しろと言って、右側の180間の場所に移動して黒崎達はその後方250間に陣取ったのです、熊蔵がばかな奴らですというので、源八にお前の腕をみせてやれまず、
あの鉄砲隊を指揮している頭を狙えと言うと、源八が狙いをつけて引き金を引くとずど~んと音がして頭が前に倒れたのです、つづけて黒木と熊蔵が銃撃するとバタ、バタと倒れてあっと、
言う間に10人が転がったのです、熊蔵にあの本陣まではと聞くとおよそ250間ですと言うので、それではあの真ん中の2人が幹部だろう肩を打ちぬいたやれと言うと熊蔵が源八に銃を渡し、
黒木は左、源八は右の者を狙えと言ったのです、
2人が照準を会わせて引き金を引くとずど~ん、ずど~んと音がして二人がのけぞって後ろに倒れたのです、黒木と首席家はぐわ~と言って後ろに倒れ、なんで、ここまで玉が届くのだと、
言うとみんなが50間後に下がったのです、キズの手当てをすると、黒崎が家老にびくつくな、これで負ければ岩国藩は改易だぞと言うと、皆の者参道からもう一度行くぞ、敵の鉄砲は3丁、
しかない、
かがんで登れば大丈夫だそれ押し出せと言うと再び参道を登り始めたのです、またも100人が参道を登ってくると、次は手投げ弾だ前の20人の真ん中当たりに投げれば、逃げ惑って転げ、
おちるぞと言うと5人で火をつけて、それ投げろと言うと5個の手投げ弾がヒュ~と言って上ってくる兵に飛び込んで、どか~ん、どか~んと5発爆発して兵はパニックになり転げ落ちた、
のです、
一斉に参道を降りようとして上から転がって来た者と、ぶつかり支離滅裂となり多くが、崖下に転落して50人以上が死傷したのです、正直がこれで100人は減っただろうと言うと、まだ、
玉は届きますと言うので、よし、もう一発脅かしてやれと言うと黒木と源八が銃撃するとバタ、バタ倒れるのでびっくりして又50間下がったのです、家老がもう100人以上が死傷しまし、
たと言うと、
くそ~、仕方ない一旦引き上げるしかないかと言うと、物見が大変です大竹藩の軍勢およそ、1000が島の右岸に上陸してこちらに、突撃してきますと言ったのです、黒木がくそこれが、
目的だったのかと言って、徹底交戦だ逃げるなと言うと、家老がそんなムチャな相手は1000ですぞと言っている、内に正冬の軍勢に囲まれてしまったのです、正冬がかってに天領地に、
入り、
徒党を組んで道中見回り役を襲う、とは不届きな者め、武器を捨てて降伏しろ、しないなら殲滅すると言うと、岩国藩兵は武器をすべて下に置いたのです、黒木以下数名が切りかかると、
東郷と佐々木が進みでてあっと言う間に5人を峰で打ち倒したので、正冬の藩兵が後ろ手に縛り上げたのです、正冬がこれより捕虜として大竹藩に護送すると言って歩かせて船に乗せて、
連行したのです、
正冬が父上ただ今参上つかまつりました、狼藉ものは全てひっとらえまして御座いますと言うので、下に降りご苦労であった、中々の武者ぶりであると言ったのです、負傷した者も収容、
して、死んだ者は麓の寺で荼毘に付して埋葬したのです、弥助が傍に来て死傷した者の内20名が討ち死に、30名が重症、後は軽症に御座いますと言うと、死んだ者はねんごろに弔っても、
らうのだと言ったのです、
正冬と共に船に乗り大竹領に引き上げて大竹城に入ったのです、大広間に入り、冬正が皆の者ご苦労であった、具足を解きここに集まるのじあと言って解散したのです、岩国藩に使者を、
立てて藩兵を引き取りに藩主みずから来るように伝えよと言うと、首席家老の鈴木が承知と言って部屋を下がったのです、5人の不埒者と岩国藩の家老をここへ連れてまいれと正直が言、
うと縄を打たれた6人が引き出されたので、
東郷がこ奴が稲葉正俊が指南役黒崎めにございますと言うので、正俊も懲りない奴よのうと言うと、黒崎が早く殺しなされと言うので、お前を殺せば我々を狙う者がいなくなるであろう、
おまえが捕らわれた事は黙っていてやろう、正俊はみずからは手を出すなと言うただろう、みずから手を出したのでボケツを掘ったのだと言うと、どうして上様に言上して我が殿を解任、
しないのだと聞くので、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます