隠居が通る21 弥助とすみれが戻って来て弥助が仰せの通り冬正様にお伝えいたしました、秋正様同様に張り切ったおられましたと言ったのです、すみれが馬を預ける所はは船を出しく
隠居が通る21
弥助とすみれが戻って来て弥助が仰せの通り冬正様にお伝えいたしました、秋正様同様に張り切ったおられましたと言ったのです、すみれが馬を預ける所はは船を出しくれる網元が、
預かってくれるそうです、厳島方面へは昼から2時過ぎれば厳島に流れが変わるそうです、7人乗りの船を出してくれるそうだ、これなら、大型船よりも潮の流れにのれば早いそうで、
追いついてこられないそうです、
上様の朱印状を見せましたら快く引き受けてくれました、藩には内密にするとの事ですといったのです、よし明日朝出て岩国の前で一泊して、次の正午に入り目立てば直ぐに気がつく、
だろう、岩国から港までは馬で1時で1時半には船に乗れるだろうと言ったのです、弥助がついでに町奉行所に忍び込みましたら、あの奉行は食わせ物ですよ、奉行、与力、同心、駒蔵、
と話していましたが、
正直様達がいなくなったら又熊蔵に十手を渡すそうです、女郎屋の上がりを奉行に賂として贈っているようです、それに奉行は熊蔵一家を潰して、娘のお初をそばめにする腹ですと言、
うので、道理で家老は切腹しょうとしていたが、奴は脇差を抜こうともしなかっなと言うと、弥助がこれが駒蔵が奉行に渡した賂の書付ですと見ると、毎月100両を渡しているようです、
弥助悪いが家老にひそかにここに来るように言って、つれて来てくれと言うと承知と言って迎えに行ったのです、暫くすると頭巾をかぶった家老がやって来て、まだ何かありますかと、
聞くので書付を見せると、絶句して何と言う事をと言い、これより手の者を連れて行き捕縛して断罪いたしますと言うので、奉行所ぐるみかも知れません、それがしが、あぶり出し、
ましょう、
ご家老に免じて表ざたにはしませんので、ご安心あれ、屋敷に手勢とともに待機していなされ、事がすめば呼びますので、手勢とともに駆けつけなされと言うと、承知いたしましたと、
言って帰っていったのです、今奴等はどこにいるのだと聞くと探してつなぎを入れますといって、2人は出て行ったのです、暫くしてすみれが戻って来て、料理屋に全員います、弥助、
が見張っていますと言うので、
それでは退治しに行こうと5人で料理屋に行きノレンを潜ると、女将が驚いているので、動けば切りすてるぞと言って、部屋に案内しろと言うと、2階に上って行きここですというので、
フスマを開けると、ビックリしてこれは中浦様どうなされたのでと、奉行が言うので、性懲りもなく悪巧みの相談かと言うと、何を無体なと言うので、これを見ろ駒蔵の賂書きつけだ、
と見せると、
もはやこれまでだ、出会えと言うととなりのフスマが、空いて同心が5人出て来たのです、ばかめと言い分からせてやれと言うと、4人が飛び込んで切り伏せると、あつと言う間に転が、
ったのです、奉行が驚いています刀を抜こうとしたので、おみなが小太刀の峰で手を打つとぎや~と言って刀から手を放したので、肩を打ち据えると前につんのめったのです、駒蔵は、
黒木に足を払われて尻餅をつき、
肩をしたたか打たれて悶絶したのです、そこに家老が踏み込んできてそれ全員捕縛しろと言うと、全員峰うちでころがっていたので縄目にしたのです、家老がなんたる醜態、奉行所、
ぐるみとは、全員家禄没収の上切腹じあと言い、駒蔵は家財没収の上張り付け獄門であると言ったのです、引っ立てて奉行所の牢に放り込んでおけというと、引き立てられて行った、
のです、
家老が申し訳ありませんと言うので、これで黒井ネズミがいなくなりましたと言って、料理屋と女郎屋は熊蔵にまかせなされ、そうしないと、そこで働いていた者が困るでしょうと言、
うとわかりましたと言うので、熊蔵を呼び事情を話すと、一応預かります、ここの女将は悪い人間ではありませんので、そのまま女将をやってもらいます、また女郎屋の女将も同じ、
ですので、
そのままやってもらいます、悪さしないようにしつかり監視しますと言うので、それでいいだろう、駒蔵の子分も宜しくなと言うと、いい者がいたらその者に仕切らせましょうと言っ、
たのです、家老に奉行は謹慎蟄居のうえ隠居させればいいでしょう、後の者は奉行に盾はつけなかったのでしょうから、お構いなしとしなされ、奉行は新しく選ぶのです、熊蔵は永大、
追放となされと言うと、
そのような寛大処置で宜しいのでと言うので、奉行さえしっかりしていればこのような事はおこらないのですと言い、これで本当に終わりですというと、これからは、奉行も含め登用、
には最新の注意をはらいますというと、帰って行ったのです、それではおみつの店で手打ちでもするかと店に向かったのです、長吉が待っていて、今日は親分の驕りですというので、
まだ1両あるから大丈夫だと言って、
みんが小上りに上がり乾杯したのです、おみつがハイ、ヒレにふく焼きですよ、おまけしときましたと言うので、先に払っておこうと、1両だすと、まいどありがとうございます、これ、
だけあれば、ふく焼きのお土産もタツプリありますよと言ったのです、長吉も飲めと言うと、ご馳になりますと酒を飲み干したのです、弥助に教えてもらわなければ危うく騙されるとこ、
ろだった、
弥助とすみれの手柄だ、遠慮しなくて飲んで食ってくれと言うても、この金は用心棒代で稼いだものだがなと言うと、すみれがこれだけの手錬の用心棒は他にはいませんねと正直に酌、
をするので、天下の助っ人軍団だな、これに東郷と佐々木が加わると、鬼軍団になり悪人がさぞかし震え上がるだろうと言うと、黒木が軍団の中で誰が一番強いのですかねと言うので、
すみれがそれは当然殿に決まっていますと言ったのです、
熊蔵が違いないと言うので、いや、一番強いのは案外おみなかもしれないぞと正直が言うと、山田がほんに抜く手がいつも見えませんなあ、だれもあんなに早くは刀は抜けませんよと、
言うので、山田殿どんどん飲んでとおみなが酌をすると、これはかたじけないと山田が酒を飲み干したのです、長吉が殿様いいご家来衆ですねあっしも加えてもらえませんかと言う、
と熊蔵がだめだよ、お前は喧嘩はからっきしダメだろうと笑ったのです、
翌日旅籠を出立すると途中に、熊蔵達が見送りに出て道中ご無事でと、手を見えなくなるまで振っていたのです、岩国の前で一泊して翌日正午前に岩国に入ったのです、入り易いよう、
に、関所はもうけておらず、堂々と旅籠に入ったのです、弥助が部屋に入ってきて城に約300人程が集まっています、今見張りの者が城に知らせに行きましたと言うので、それでは、
行くぞと言うと、
女将に急遽出立する事になったと勘定をすると、まだ何もして降りませんがと言うので、こちらの都合だから取っておけと言って、馬に乗り岩国の港に向け出立したのです、目立つ、
ように、街道を急いで1時で海に着いたので、荷物を船に積みかえて網元に馬を預けて船に乗ったのです、弥助とすみれが追いついて、およそ300人が街道をこちらに向かっています、
と言うので、
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