隠居が通る15 拘束していた270人にお前達は家老の指図にしたがっだけなので許してつかわす、それぞれの刀、槍を持ち屋敷に帰り沙汰を、待つのだと言って解放したのです、秋正と
隠居が通る15
拘束していた270人にお前達は家老の指図にしたがっだけなので許してつかわす、それぞれの刀、槍を持ち屋敷に帰り沙汰を、待つのだと言って解放したのです、秋正と供に軍勢をつれ、
城下を通り騒ぎは落着いた、普段通り生活するのだと言って、旅籠の前で馬をおり孫兵衛に世話になったと言って今回の宿賃に骨折り賃だと言うと、みなが25両の包みを渡すと、こん、
なにいりませんと言うので、
取っておけ、美味い魚と酒であったぞと言うと、それでは、遠慮なくまたご逗留くだされと言うので、馬に乗り又寄らしてもらうよと、言うと歩き出したのです、程なく中津に着き中津、
城に入ると、大広間に案内するので座り、まずは戦勝祝いをと家臣一同に腰元が酒を注ぎ乾杯したのです、それでは皆の者ご苦労であった、今日は戦勝会を開くので具足を取り集ま、
るのだ、
配下の者には十分に酒と肴をふる舞うてやれ、後程恩賞をとらせるぞと言うと、皆はさがったのです、この城には温泉が沸いておりますると言って、具足を脱ぎ正直を案内するのでつい、
て行ったのです、父上背中を流しますと言うので座ると、秋正がごしごしと背中を流したので、こんどはわしが流してやろうと、背中を流し、中々いい身体になったなと言って、湯船に、
入り、
いい気持ちだな極楽、極楽と喜んだのです、しかし、稲葉正俊は何を考えているのですかねと聞くので、母が春日の局だから上様といえど、手が出せないと思うているのよ、大阪方の、
石田三成か大野修理みたいに女子の、胸に隠れる臆病なやからだなと言うと、兄上もご苦労な事ですねと言うので、上様の一番痛いところが春日の局だからなあ、まあ正春の事だ上手、
くやるだろうと言ったのです、
しかし、見事な初陣であったそなたの母が、聞いたらさぞかし喜ぶだろうと言うと、母上に江戸でおうたらよしなにお伝えくだされと言うので、ああ、見事であったと伝えようと言うと、
秋正が喜んでいたのです、風呂を上がり着換えて大広間に行き座ると、横に秋正が座るので、おことは一団上だろうと言うと、政の時しか壇上には座らないのです、あそこは飲んでいて、
も面白くないですというので、
なるほど家臣と近い方が楽しいと言うわけじあないうと、ハイと言うので、良いこころがけじあと言ったのです、秋正がそれではと言うと、屋島がおめでとうござりますと言って乾杯、
したのです、今日は父上も起こし頂誠に嬉しい限りじあ、酒も肴も十分に用意してあるので思い切り飲んでくれと言い、父上一言お願いしますと言うので、今日の進軍見事であった、
中津藩の武士を見せてもらったぞ、
これからも秋正を盛立ててやってくれと言うと、はは~とみんなが平伏したのです、みんな前へと熊造達を呼び、これが我が軍勢じあこれでたちまち、100人は打ち倒したぞと笑うと、
みんなが挨拶して、熊造が若君の大将姿アッパレで御座いましたぞと言うと、そうか、うれしいぞ、くれぐれも父上を頼むぞと言うと、おまかせくだされと言って席にもどるので、
みなにそちはこれに座れと隣に座らせて、
新しい側室じあ、小太刀と銃の名手だぞと言うと、そうで御座りましたか、おみな殿父上を頼みますると言うと、若殿さまは父上にそっくりですねとみなが言うと、兄弟の中ではわし、
が一番にておるとよく言われるのじあと笑ったのです、ここには側室はおらんのかと聞くと一人おりますが、戦勝会に女子はと言うので、何を言うみなは女子ぞと言うと、そうで御座、
りますなあと言うので、
かまわんこれ誰か奥方を呼んでまいれと言うと、腰元がハイと言って呼びに行ったのです、暫くして正直の前に静と申します、この度の勝ち戦おめどうござりますと言うので正直じあ、
まあ、秋正の隣に座るのじあと言うと、座ったのでそちも飲むのじあと言うと、腰元が酒を注ぎ飲み干すと、見事な飲みぷりじあと言うと、恐れいりますと言ったのです、中々美形の、
側室じあ、
励んで子を作るのじあと言うと、ハイと言ったのです、それでは皆に挨拶するかと、まず屋島の元に行き屋島ご苦労じあなあ、足腰は大丈夫かと聞く、何のまだまだ若い者には負けま、
せぬと言うので、酌をすると飲み干し、世の中広しといえ家臣に酌をなさる殿様は大殿だけですなあと言うので、これで恩賞をケチル工夫じあと笑うと、これはやられましたと言い、
これは倅重蔵に御座りますると言うので、おう立派になったなと酌をすると、勿体無い事に御座りますと飲み干したのです、これを見たお静はビックリして何とまあ大殿は家臣に酌を、
してお回りになっていますよと言うので、ああやって慰労されるのが父上なのだ、だから、命を惜しまず家臣は働くのだよと言うと、殿もおやりになるのですかと聞くので、時々な、
お前はこんな席には出ないから分からなかったかもしれんがと言うと、
いいお父上で御座りますなあと言うので、みなが将軍様も大殿とはお友達なのですよと言うと、わたしも、これからは子女達に酌をしてやりますと言うので、秋正がそれは女子達が目、
を回すぞと大笑いしたのです、一回りしてきて座ると、お静がほんに大殿は気さくな方にござりますると言うと、こうやって置けば恩賞は少なくて済むわけだ、いわゆるケチなのだと、
言うと、
お静が成るほどと感心するので、秋正が大笑いすると、何がおかしいのですかと言うので、そんな事は嘘にきまっているよ、誰よりも気前がいいのが父上なんだよ、何と言っても2万石、
と女子を交換なさるくらいだぞと言うと、まあ、それは豪気で御座いますなあ、若殿様は私と2万石だとすると、どちらを選ばれますとお静が聞くと、それは静に決まっているだろうと、
秋正が言うと、
嬉しゅう御座りますとお静が言うので、正直がほう、秋正も中々口が上手くなったではないかと言うと、父上の子で御座りますと言うので、みなが大殿はもっと上手いのですよと言うと、
わしは100万石とみなを交換と言われても交換せんぞと言うと、みなが何と私は101万石の価値があるので御座いますかと言うと、これはやられた、みなの方がもっと口が上手いと正直、
が言ったのです、
山田が良い殿様で御座るなと黒木に言うと、山田殿も命を助けられたので大殿の家来に御座る、宜しく頼みいると言うと、我が命は大殿の物で御座る、いつでも使い捨てにして貰っても、
文句は言い申さんと言うと、これからは面白い人生になりますぞ、大殿の傍にいれば波乱万丈に御座ります、それがしは大殿の元で働けるのが何より嬉しいので御座るよと酒を飲み干し、
たのです、
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