隠居が通る9 ところでみなは馬と鉄砲いがいに出きる事はあるのかと聞くと、お方様の警護役なれば小太刀が使えますと言うので、それは頼もしいと言ったのです、別段異常ないよう


隠居が通る9


ところでみなは馬と鉄砲いがいに出きる事はあるのかと聞くと、お方様の警護役なれば小太刀が使えますと言うので、それは頼もしいと言ったのです、別段異常ないようなので勘定を、

すませて店を出て旅籠に歩いていると、3人が取囲んだので、何かようかと聞くと、江戸言葉を使っていたなお前達は江戸家老一派の者だろう、お菊の方様を狙う為に来たのだろうと、

言うので、


何の事だわしは砂土原藩の者ではないと言うと、金で雇われたのだろうと言うので人違いだと言うと、刀を抜いたのでみなが小太刀を抜く手も見せず3人の手首を打つとぎや~と言っ、

て刀を落としたのです、次々と肩を峰で打つと転がったのです、正直がそこに隠れている御仁出てきなされと言うと、暗闇から武士が現れて人違いで御座る許されよと立ち去ろうと、

するので、


何を無体な切り付けておいて、わけも言わないとは無礼千万というと、いかほど出せばいいのだと言うので、ばかものわしを誰だと思ったいるのだ、道中見回り役中浦正直じあ事、

と次第では佐土原藩のお家騒動として上様に報告するぞと、お墨付きを見せると、これは失礼したとその場に平伏して、拙者は佐土原藩、国家老、石塚進座衛門に御座います、


江戸よりお菊の方を狙う刺客が城下に入ったと言う事で、江戸弁を喋る者を詮議していたので御座ると言うので、どういう事か詳しく説明いただこうかというと、それではそれがし、

の屋敷にと言うので、ついて行き屋敷に入り座ると、ご無礼の段お許しくだされというので、仔細を聞こうというと、今般側室のお菊の方が懐妊されまして、江戸屋敷で毒殺され、

かかったのです、


お菊の方はその日はつわりがひどく夕餉には手をつけられなかったのですが、下げた膳を女中が食して口から泡を吹いて絶命したのです、誰が毒を入れたかは分かりませぬがおそら、

く正室のお峰の方の一派ではないかと思われるのです、証拠はございませぬ、江戸にいると危険だと言うことで殿のご命令でこちらにお移ししたのです、と言うので、して刺客を、

送ったとはどうして分かったのだと聞くと、


江戸屋敷の私の手の者がお忍びで、出かけられたお峰の方をつけたところ、寺に入られ、様子を伺っていると、町籠が二つ寺に入っていったそうで、出て来たので後をつけると一つ、

は神保町の山浦玄才と言う新陰流の道場に入り、もう一つは老中稲葉正俊様の屋敷に入ったそうで、籠の中は傍用人の戸田様との事です、その道場から数人が西国に降ったと、知ら、

せがあったので御座りますと言ったのです、


なぜ老中が佐土原藩にカラムのだと聞くと、お峰の方様は老中稲葉正俊様の養女でございますと言うので、なるほど、子が生まれてないので泣きついたわけじあなと言うと、殿も相手、

が稲葉様では手のだしょうが御座いませぬと言ったのです、今そのお菊の方はというと、当屋敷に匿ってございます、御殿ができれば警護も万全になるのですが、相手の人相は深網傘、

をかぶっていたので分からないとの知らせに御座いますと言ったのです、


しかし、いくらなんでもいきなり切りつけるとは、無体であろうと言うと、申し訳御座らぬ相手が分からぬゆえ、あせったので御座いますと言ったのです、今回は不問に付すが無体は、

やめなされと言うと、承知つかまつりましたと言うので、これでごめんつかまつるが表ざたにされぬ事だのうと言つて、屋敷を出たのです、旅籠に帰ると熊造も帰って来ていて、お家、

騒動じあと言うと、


ヤツパリそうで御座いましたか、もつぱら、その噂でもちきりですと熊造が言ったのです、しかし、解せぬのは一番の世子は正室の子と決まっている、側室同士の争いならわかるが、

というと、用心の為で御座いましょうかとみなが言うので、そうかも知れんが乱暴なやり方だなと言い、しかし、みなの小太刀は凄いなあ、抜く手もみえなかつたぞと言うと、見直、

されましたかと笑ったのです、


弥助とすみれがはいて来て、色々しらべましたがまだ江戸からの刺客は、城下には入ってないようですと言うので、新陰流と言っていたので直ぐ分かるだろう、屋敷に押し入るとは、

おもえぬ、退屈シノギに何処かに出かける時を狙うか、国元に仲間がいてそいつらと一緒に屋敷に押し入るかだなと言うと、引き続き探りますと部屋を出て行ったのです、まあ時間、

も早い、


みな何か見繕って持って来てくれと言うと、ハイと返事して頼みに行ったのです、酒と肴を持って来たのでハイを重ねで飲んだのです、仕方ない、もう一日逗留して様子をみようと、

言ったのです、隆久殿が権勢に媚をうって正室に迎えたのだろうが、そんな事をやるとこうなるのだ、ひょとすると稲葉はそれをネタに佐土原藩を潰すつものかも知れん、何もたっ、

た5万石を狙わなくてもよさそうなもんだが、


まあ正春がいるから何とかするだろう、稲葉正俊は春日の局の倅だからなあ、何とかして手柄をたてたいのだろうと酒を飲み干したのです、すみれが入って来て今町外れの寺に5人の、

男が入っりました、繋ぎが来ましたので後をつけたら国家老の石塚進座衛門の屋敷に入りました家老はお峰の方の一派です、あの5人に押し入らせてお菊の方を亡き者にするつもりと、

思われます、今弥助がその者達を見張っていますと言ったのです、


何と言う事だわしに気づかれたので行動を早めるつもりだ、今夜やるつもりだろう、すみれと弥助はお菊の方を秘かにここに連れてくるのだ、わしたちは屋敷を見張ろうと言って店を、

出たのです、裏門を見張つていると、女が3人出て来たのでお墨付きを見せて怪しい物ではない、わしの言う通りにしなされと言って、すみれに頼んだのです、それではお菊の方の、

部屋で待ち受けるぞと言い中に入り、


部屋に隠れたのです、外は月あかりじあ外に誘い出して成敗する、手に余れば切り捨ててもかまわぬぞと言ったのです、暫くするとフスマが空き敷いてあったフトンに刀をつけたてて、

誰もいないので、計られたと言うので、とんで火にいる夏の虫だなと言うと、何者だと言って一斉に刀を抜いたので、熊造、黒田、みな、弥助が襲い掛かりあっと言う間に4人は切り、

伏せられたのです、


そこに国家老石塚現れて何の騒ぎで御座るかと言うので、刺客を手引きしておいて何を言うかというと、何事もお峰の方様の指図で御座る、稲葉は佐土原藩を助けなどせんぞと言うと、

用人様がお約束なされたと言うので、そんなもんあてになるもんかと言うと、出会え~と言うと10人の武士が出てきたのです、家老がこの屋敷から一歩も出してはならん、切って捨て、

よと言うと、


全員が刀を抜いたのです、1人の男にお前が頭かと言うと正眼に構えるので正直は縁側から下に飛び降り、かがんで石を拾いえい~とその男に投げつけると、石は顔面に当たりぐわ~と、

言って、前のめりに倒れたのです、後は熊造、黒田、みな、弥助が襲い掛かり10人は悲鳴を上げて倒れたのです、石塚にさあ後はお前1人だどうすると言うと、刀を抜きもはやこれま、

でと、


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