コズミックフロント&コズミックフロントNEXT

番組名:コズミックフロント

2011~2015年


コズミックフロントNEXT

2015年~



 なんだか、ここまで来ると番組の内容を細かく書いてはいけない気がしてくる。いや、まったく書かないわけにはいかないと思うのですが。


 これまた、名前の通り、宇宙や天文についての番組である。これを毎週録画すると、数回に1回は時間が伸びたザ・プロファイラーや同じ時間のフランケンシュタインの誘惑になるという悲しみや出会いが襲う。ごく稀に幻界!超常ファイルが同じ時間で放送されていたりする。「選」として再放送も多い。


 何より、BSプレミアム(過去だとBS-hi)だから、それだけで人を選ぶ。


 ツイッターで憶えている限り五回は、地上波でやれというツイートをしている。NHK_PRのアカウントにリプライでぶちこんだこともある。


 この番組には、わびしい思い出がある。


 28か29歳くらいだったと思う。細かく覚えていたくない。一度だけ、付き合いで婚活パーティなるものに申し込んだことがある。男性は10人、女性は二倍くらいいた。11月の末頃で、寒かった。カジュアルになり過ぎないスラックスとブラウスの上にコートを着て、そして会場の受付で脱がされて一気に寒くなる。コートを着ていれば地球環境だったのがハピタブルゾーンからすっ飛ばされて火星か木星にされた感じである。今思いついたがなんだその例えは。


 受付すると、病院の問診票みたいな、質問が並んだ紙をもらう。会話のフックだとわかるが当時はそんなもん知らんわ状態である。好きな食べ物とかどこから来ましたか(県外の人は県を、県内の人は市町村を書く)とか、好きなスポーツチームとか、休日の過ごし方はとか、並んでいる。

 好きな歌手・芸能人と見ているテレビ番組という私が一番苦手とする質問もあった。当時テレビはご飯中に19時のニュース見るのと、ひげさんが予約しているコズフロしかなかったので、コズミックフロントと書いた。へんなこと書いてぼろを出すのが嫌だった。あとな、持っている携帯電話の機種という謎の質問があって心の中で愚痴った。


 その紙をお互い見ながら、番号順に男性と5分くらいずつ会話をする。記憶はもちろんすっ飛ばしたのでそれっぽい再現でお送りする。

 まず一人目。どーも、とお互い頭を下げる。私は番号が前のほうで、前の人がおとなしい人ばかりだったので男性もぎこちない。当たり障りのない、今日は大変ですねーみたいな話をして終了。これを数人。

 一人目の地雷。趣味が野球観戦(テレビでも現地でも)。好きな食べ物が枝豆とビール。一気に心がしぬ。頷き作戦。私がしんだ目で頷いているなか、男性のほうはその時のセリーグのなんちゃらを語って時間が切れる。

 二人目の地雷。趣味がドライブ。休日は毎週土日どちらかで絶対に遠征する。無理。

 三人目。なぜか携帯の機種にくいつく。レトロとか言われる。なお、当時の機種は「クラウドブラック」で検索してお察しください。買うときに携帯の機種についての情報をそいつの広告しか脳に入れてなかったためである。目の前にキャベツしかないのにポテトサラダ作ろうって言える奴はいないだろ。そういうものである。なぜソフトバンクにしないのか(当時一番流行っていたんじゃないかな)とか、語られた。うるせー大学時代いちばんSBがつながらんかったからじゃ(いつまで使ってるんだというツッコミ禁止とする)。


 八人目。映画鑑賞が趣味で一緒に見に行きたいと言い出した。今だと何がいいですかねとトスを返すと甘ッあまの恋愛映画(ハリウッドできっちり二時間)を言われた。比喩や誇張じゃなくてしぬ可能性が出てきたよおい。パニック症候群のみで人は死なないが吐しゃ物が詰まれば人は死ぬこともある。(実際、劇場へ着いてから発作で映画鑑賞を断念したことがある)


 と、相手のしゃべる時間は半分が拷問かかみ合わないインタビューであった。そして私がしゃべる側のとき。

 ことごとく、


「この『コズミックフロント』って何ですか」


に答えているだけで時間が終わった。5人目くらいになると洗練されて、「NHKのBSでやってる宇宙の番組ですよ」と時短になるがそれまではしどろもどろになりながら何かしゃべった。


 それで番組が嫌いになったとは一切なく、NEXTになってからだと全部の回見てます。ご安心ください。


 本当に、地上波にならんかなー。時間も、子どもも見やすく20時くらいからで。特にNEXTになってからは子供へ向けても意識しているように見受けられるので余計に……。


 内容はお勧めなのだが、いかんせん毎週じゃないところがネック。つらい。

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