銀河宇宙オデッセイ

番組名:銀河宇宙オデッセイ

全11回

放送:1990年6月~12月



 文字通りの宇宙の番組である。内容に関しての記憶はほぼない。見たのは本放送ではなく年末年始の再放送か、最後2回分の総集編ではないかと思われる。


 先に話した通り、私は物心ついたときから宇宙関係に興味があった。そして1990年の年末にいつものように親戚の家に行って、時間的にご飯食べ終わって緩い雰囲気の大人たちと眠いいとこたちを無視して、番組を見ていた。


 幼かったし、もらったカメラっぽいおもちゃで遊びながらである。小さい子向けのおもちゃなので実際に写真を撮るんじゃなくて、イラストが描かれたプラスチックの「フィルム」をセットして、やたらでかいシャッターボタンを押すと、フィルムが飛び出すのである。

 で、番組を見ながら、何も書いてない予備の「フィルム」にぐりぐりと黒いペンで銀河の絵をかきながら、自分と、片づけをしている祖母以外すやすやと寝ているのに気付いて、何もせずそのまま番組を見て、周りを放置して、布団を敷いてもらった部屋へさっさと行くのだ。周りの人間に興味なさすぎである。


 覚えているのはこの思い出と、ドラマパートの宇宙船がヘリオス号という丸っこいヤツだったのと、ホーキング博士の存在である。


 今じゃもう、覚えてるのホーキング博士だけじゃないか。しかも当時名前を憶え間違っていて、翌年に靴かなにかのCMでホーキンスというのを見聞きするたびにもやっとしていて、覚え間違いであるとわかったとたんにすっきりした、ということがあった。

 「何かの博士で、ホーキンスという男の人」しか覚えてなかったので、周りに尋ねても、覚え間違いを差っ引いても誰も知らないのだ。当時いっぱい流れていたはずの先ほどの話のCMすら出てこない。諦めるのが早かったのは当然のことであった。


 ホーキング博士はのちの宇宙関係の番組、今やってるコズミックフロントNEXTなどにも出演している。養老さんのとき以上に、驚きましたよ。筋肉系の病気だし仕方ないんだけど、めっちゃ縮んでる。そしてその分、瞳がきらきら、まさに星のように輝いているのがすごい。いじめられてるだけの何もしない奴がやっと作品を完結できるようになるまでのあいだ、博士はずーーっと、最前線で居続けていたのだ。そして、きっと、これからも。



 検索していたら、どうもソフト化されておらず、NHKのアーカイブにはあるものの、抜けてる回があるわ、最後二回(総集編)がないわ、という風だし、やっぱり眠いと思います。今からなら、ぜひ木曜22時からのコズミックフロントNEXTを見よう。もしくは、かなり新しくなるけど後発の「宇宙 未知への大紀行」(2001年、全9回)をお勧めする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る