養老先生繋がり/人体II 脳と心

番組名:驚異の小宇宙人体II・脳と心

全6回

放送:1993.10.31~1994.3.20.



 序で書いた通りの養老先生つながりである。


 私はいつのころからか知らないが天文や宇宙好きである。そして落ち着きがなかった。なさすぎた。宇宙って入ってるけどそれたとえだからね!と当時の私に言うことができても、まあ体格差で押し飛ばされるのが落ちであろう。


 きっかけはヒドイが、番組の内容は、いろいろ賞は取るわ、大学の情報学の講義の中に、生物の情報関係として脳の講義があったのだが教材として先生が使っていたり、世間的な評価が高い真面目なものであり、小学生には眠いのではないかと今では思う。いや低学年でもっとクソ難しい(側にいた大人が全員バタバタ寝てる)NHKスペシャルを平然と一人でみていた奴だしダイジョブだったのだろう。そっちはちゃんとほんとうに宇宙の番組である。


 さて、この番組は基本、生徒役の樹木希林さんが先生の架空の研究所を訪ねて行って、脳内大冒険をするストーリーをはさみながら、様々な脳の機能やそれによる、当時の時点でわかっている感情や思考の仕組みを説明してくれる。合わせて書籍が出るので、細かく知りたいと思ったら書籍を見るわけである。朝宮は書籍の現物を触ったのは放送から何年もたった高校の図書室だったが、番組内の説明だけでなく、コラムや番組自体の裏話なども載っていてそれも良かった。


 で、養老先生である。生徒役の希林さんにつられて、養老先生と呼んでしまう。私が自分の先生以外でも、『こころ』(夏目漱石)の先生と、RPG『ゼノギアス』のシタン先生と彼は先生と呼んでしまう。私には東大に行ける頭脳はなかったし、それどころか数学ができなくて、理系に行ったら死ぬか地獄を見る人種だということが高校で発覚する。生徒になることはできない。


 中学生の頃の夢は、自分が先生より先に死んだら先生の部屋に自分の脳を飾る、という、先生がエッセイに書いていた標本を飾っていた話を読んでない人にはヤバイ薬でもキメてんじゃないのかこいつというものであった。

 それくらい先生が好きになったわけだが、それ以上に脳に興味を持ち、新聞の広告にあった、通信講座を取ろうとして、資料請求して届いたやつを親に見られて即止められるということをした。他人と比べて数少ない行動力の配分がおかしい。


 番組のBGMを久石譲さんが作っている。書籍に書いてあった、オープニング曲を歌っている、サントラに書いてある謎の外人名の正体は久石さん本人、というのが個人的にインパクト高いが、世の中では久石さんはキタノ作品とかジブリ作品の音楽の人という憶え方だよねきっと。だいたいナウシカとキタノ作品どれかのテーマ曲がかかるからね。

 サントラ入手後、曲目当てにもののけ姫見に行って親兄弟一人ずつバラバラになる席しか空いてなくて結局後ろで立って見たことがある。それまではジブリ作品と結びついてなかった。正直。

 音楽の話で言うと、第九を聞いたのがたぶん第6回が最初です。のちにエヴァンゲリオン(というか渚カヲルくん)関係で第4楽章を通しで聞いたときに出だしで心臓がびくっとしました。


 番組は長くVHSしかなかった。たのみこむというサイトでDVD化希望という発案を見つけて賛同しコメントしたのだが、実際にそこからDVDボックスが出るまで何年もかかっている。エピソードごとに出演している一般人や研究者、アーティスト(何人かの画家など)の権利関係が難しいそう&ヤバそうだもんな。



 内容的に、万人にオススメというものではないです。感動ポルノじゃないけど、そういう物語仕立てっぽい要素があり、それが強い話数は人によってつらかったりするかもしれない。あとは20年以上前の作品なので今から見るとCGで想定と違う意味で泣く人がいるかもしれない。でもな!あれは当時最高峰なんだよ!NHKにしかできないレベルだったんだよ!

 目にする機会があったら、こんなのあるんだーと思っていただけたら幸いでございます。




 おまけのぷち思い出:養老さんの名前を打つとき、「養老」は問題ないけど孟司ってワープロとかだと一発ではでなかったんですよね。孟子と打って後ろを司にかえるとかね。孟の字はこれで覚えました。今は変換や予測が賢すぎて一発。


 ぷち思い出2:放送日、第一回はNHKのサイトでも10月31日とあるのだが、他の放送は毎月第三日曜日だった覚えがあるので、私はずっと17日と覚えていた。当時の新聞を見て確かめてみたいと思っていた時期がありました。

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