第2話 ご飯を食べてはいけない日

友人から聞いた話


友人の実家には変わったルールがあって、

お盆の日は白いご飯を食べてはいけない事になっている。


友人は一度ルールを破って遊びに行った時にファミレスでご飯を食べたらしい。


帰ってきたら両親が睨んできて

「何でご飯を食べた!

あれだけ食べるなと言っただろ!」

とぶち切れられた。


友人もそれに反応して

「知るかよ、うちだけがやってるルールなんて。」

と言って大喧嘩になった。

友人が

「なんでうちだけこんなルールがあるんだ!?」

と聞くと

「お盆に白飯食うと死んだとき仏になれず餓鬼になる。」

と言われたそうだ。



どうして友人宅だけに伝わっているのかは謎だし、

別に友人はそれ以降何も変わったこともない。

「死んだら餓鬼ってやつになんのかね?」

と話していた。

どうして見ても無いのにご飯を食べたことに気が付いたのか聞いたら

「匂いがした、だってさ。」

と笑っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る