第0話 血と拳と

悪垣わるがき……テメェもしめーだな」

「あ?」

「今日がテメェの命日だ!」

「勝手に決めんじゃねぇよ! 雑魚が!」

「……イキってられんのも今のうちだ。存分に吐いとけ! テメェいろんな所から恨み買ってっから、兵隊はすぐ集まったぜ!」

「それはゴクローだったな。どーりで見たことあるツラだらけだぜ。阿保面、馬面、ゴリラそれに……アキラテメーもな」


「……」


「オメェと彰が互角ってのはユーメーな話。その彰がコッチにツクんなら、テメェの死は目に見えている。けどそれだけじゃねーよ。お前ら出てこい!!」



「見ろ!! 全国から搔き集めた兵隊1000人!! 幾らテメェでもコイツ等を相手にスンのは不可能だ!!!」

「雑魚が!」

「強がるのもそのクレーにしとけ。そしてこれが最後のチャンスだ……俺たちの仲間チームに入れ! オメェの腕っぷしだけは高く買ってんだ。今すぐ入れば、無傷のままでそれなりの待遇も保証する」


「キョーミネー」


「……幹部だ幹部にしてやる。も全部手に入るんだぞ! 悪垣わるがき将太しょうたァ!!」


「オメェんトコの汚ねぇ金もブスも興味ネェ。それによぉ、一人じゃ吠えることも出来ねぇ雑魚が何千人束になろうが雑魚は雑魚だ!!」


「…………そうか……残念だ。テメェのオツムがな。死なねぇとワカンネーみてぇだな!! お前らやっち……グボォ!」

「余所見すんな! クズ野郎!」

「ぐっ、何すんだ彰!!」

「そのまま、寝とけばいいのによ」


「裏切んのか!!」

「裏切る? ハナっからテメェをぶっ飛ばしに来たんだよ! お前等みたいなクズ野郎共が将太と喧嘩する権利はネェ!」


「んッだと!? 馬鹿な奴だ! 算数も出来ねぇのか!! 1000人だぞ!!」

「数じゃねぇんだよ!!」



「……彰」

「将太。俺がタイマンで倒せなかった奴はお前だけだ。それがこんな奴らに潰されんのがな……腹立ってんだ!」

「こんぐれぇヨユーだ。馬鹿タレ」

「これほどまでの数を前にして、お前らしいな。それじゃ見してくれよ!!」

「あぁ!!」



「本当に……馬鹿な奴らだ。お前等ァ、殺せ!!」

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