付録
(ネタバレ注意!)テレポートルール集
本ページではテレポートのルールをまとめています。
!!ネタバレ注意!!
作中には「主人公に最初から提示されるルール」と「主人公が後から気付くルール」の二種類があります。
本ページでは前者も後者もまとめて記載しており、後者の部分がいわゆるネタバレになります。
そのため本ページをお読みいただく場合は、まず本編を読み終えるのが望ましいと思います。
◆ ◆ ◆
本ページについて。
うっかりネタバレを食らわせてしまわないよう、どうでもいいあとがきをここに差し込んでおくことにします(ルールはもう少し下に書いてます)。
本ページではテレポートのルールをまとめてます。
元々は作者たる私の脳内にありましたが、整合性やら矛盾やらが心配になってきたので、思い切ってまとめてみることにしたんですよね。
それが連載中、第19話を投稿した時くらいのことだったのですが……まあ出るわ出るわ。
おかげで投稿済の話にもちょこちょこ修正を加えるハメになりまして、いやはや、投稿前にもっと検証しておくべきだったなと反省。
こういう時ってどうすればいいんでしょうかね。
更新履歴ページを作って律儀に書いていくとか? ……いや、そもそもそうならないようにしっかり完成させてから投稿しなさいって話ですね、はい。ウェブ小説ならまだ修正ができますが、書籍はそうもいかないですからね。
まあド素人が何言ってんだって話ですが、素人でも人に見せる以上、執筆には真摯でありたいものです。
余談ですが、私は普段はソフトウェアでご飯を食べています。ざっくり言えば、プログラムを書いてお金をもらっている人種です。
プログラミングには『コンパイル』や『テスト』という概念がありまして、コマンド一発叩くだけで、書いているプログラム全部の整合性をほぼ一瞬でチェックできます。
何千、何万、何十万行あろうと、です。……まあ大きなソフトウェアになってくるとさすがに一瞬はキツイのですが、それでも人間の目で見て、調べるよりは圧倒的に速く、正確なんです。
そんな世界の人種だからか、自分の目で見て、直していくという作業がかなり辛い……。
でも仕方ないですよね。文章を書く――物語をつくるってそういうことだもの。
まだまだ機械では代替できない、高度な創造行為。人間にのみ許された特権。
これもまた創作の一つです。めいっぱい楽しんじゃいましょう、そういうつもりで望みましょう。そうすれば力もついてくるさ。
……うん、次も頑張る。
さて、あまりだらだら続いても仕方ないので、そろそろ本題に移りましょう。
◆ ◆ ◆
テレポートルール集
テレポーター全般:
・『テレポーター』とはテレポート能力の付与された人間を指す。
・テレポーターには『テレアーム』なる第三の腕が付与される。
・テレポーターには『ガード範囲』が常時設定される。
テレポートの手順:
・テレポートを行うには以下二段階の手順を踏む。
一、『手順1』ではテレハンドをテレポート先に定める。
二、『手順2』では左手の親指を内側に強く握り込む。
テレポートの種類:
・テレポートには『自己テレポート』と『物体テレポート』がある。
・物体テレポートは「右手に持っている物体」をテレポートする。
・自己テレポートは「自分自身」をテレポートする。
テレアーム/テレハンド:
・『テレアーム』とは、テレポーターの腹部から生える、第三の腕である。
・テレアームのうち手首より先の部分を『テレハンド』と呼ぶ。
・テレアームは両腕と同様の感覚で使いこなすことができる。これはテレポーターに覚醒した時点で図られる『超常的便宜』によるものであり、テレポーターはあたかも生まれた時から腕が三本備わっていて、今まで使いこなしてきたかのような習熟度を、覚醒直後すぐに得る。
・テレアームはテレポーター本人のみが目視することができる。見た目は右腕右手と全く同一だが、色は黒色一色である。
・テレアームはあらゆる物体を透過する。
・テレアームはいかなる物理現象も発生させない。
・テレハンドには感覚器官が備わっており、「テレハンドが触れた物体」の感触は絶えずテレポーターに伝わる。ただし『超常的便宜』により熱さ、冷たさ、痛みなど人体に好ましくない感触はそのまま伝わらず、無害な感触に変換された上で伝わる。
・テレアームは、何も力を加えていない場合は腹部に収納される。この時、テレアームはテレハンドのみから構成され、見た目としては腹部に右手とそっくりな黒一色の手首がめり込んでいるように見える。
・テレアームは三十メートルまで伸ばすことができる。厳密に言えば、テレアームのうち、テレハンドを除いた上腕及び前腕の部分が三十メートルまで伸びる。
・腕を伸ばすという感覚は人体には存在しないものだが、『超常的便宜』によりテレポーターはごく自然に扱うことができる。右腕でリーチできる空間は右腕の長さに依存するが、テレアームは言わばその三十メートル版である。
・テレアームの体力は右腕と同一である。これはリアルタイムに更新される。以下に例を挙げる。
一、右腕を鍛えると、テレアームも強くなる。
二、右腕を上げることもままならないほど負傷すると、テレアームも上げることもままならなくなる。
ガード範囲:
・ガード範囲とは、テレポートを受け付けない空間的範囲である。
・ガード範囲は自身、他者含めあらゆるテレポーターのテレポートに対して作用する。
・ガード範囲は自身の皮膚からちょうど五十センチメートル離れた空間部分に設定される。また、ガード範囲は常にリアルタイムに更新され、タイムラグは存在しない。
・テレポーターが心肺停止した時、当人のガード範囲は解除される。
テレポートの挙動:
・「テレポート先に存在する物体」は「テレポートされた物体」で上書きされる。その際、「テレポート先に存在する物体」は一瞬で消滅するが、これに伴う周辺物質の物理作用(たとえば粒子の崩壊による高エネルギー反応等)は生じない。
・以下の場合はテレポートが実行されない。
一、テレポート先が「テレポーターのガード範囲」に入っている場合
二、テレポート後に「テレポートされた物体」の一部が「テレポーターのガード範囲」に入っている場合
・テレポートが実行されなかった場合、テレポーターに対しては何も通知されない。
・テレポート後、「テレポートされた物体」に働いていた慣性は削除される(ゼロになる)。この時、反作用など力は作用しない。
・テレポート後、左手の握り込み具合は、テレポートが発動しない程度に『修正』される(緩められる)。つまり握り込み続けることで連鎖的にテレポートが発動し続ける、ということはない。
・テレポート後、右手とテレアームについては、握り込み具合も含めて修正されない。
・テレポートの再発動に関する時間制限(指定時間が経過しないと再発動できない等)はない。
自己テレポートの挙動:
・上記「テレポートの挙動」を踏襲する。
・自己テレポートにおいては、手順2を実行すると、「自身の右手」が「手順1で定めたテレハンド」にぴったり重なるようにテレポートが実行される。
・自己テレポート時、自身の皮膚に接触している物体も併せてテレポートされる。これを『付属テレポート』と呼び、付属テレポートの対象となる物体を『付属物体』と呼ぶ。
・付属テレポートにおいてテレポートされるのは付属物体そのものだけではなく、「付属物体を自身の身体を囲んでいる空間」も併せてテレポートされる。例を示す。
一、裸体のまま地中に自己テレポートすると、テレポート先には左手を動かせる空間がないため、いわゆる生き埋め状態になる。
二、しかしズボンを着用し、ポケットに左手を入れた状態で自己テレポートを行うと、ポケット内の「左手で押し広げた分の空間」もテレポートされるため、テレポート先の地中でも左手を動かすことができ、生き埋めを回避できる。
・以下の物体は付属テレポートされない。
一、物体テレポートが不可能な物体
二、テレポーター自身のガード範囲からはみ出ている物体
三、目視可能な生物
・以下の物体は(たとえ付属テレポートされない条件を満たしていても)付属テレポートされる。
一、テレポーター自身の髪、髭、その他毛全般
二、テレポーター自身の爪
物体テレポートの挙動:
・上記「テレポートの挙動」を踏襲する。
・物体テレポートにおいては、手順2を実行すると、まず「手順1で定めたテレハンド」が「手順2実行時点の右手と同じ形(指の曲がり具合)」に再現され、そこに物体がテレポートされる。ただし、この再現挙動はテレポート前後で瞬間的に実施され、テレポーター自身が感知することはできない(物体テレポート時に「テレハンドの形が変わった」と知覚することはない)。
・物体テレポートを行えるのは以下条件を全て満たす物体に限られる。
一、右手で五秒以上持ち上げることができること。
二。右手で持ち上げている間、「持ち上げられている物体」が地面、壁、その他物体に当たらないこと。ただし、ここでいう「その他物体」には『超常的便宜』が図られ、大気、埃、水滴などは除外される。
テレポート発動がテレポーター自身に及ぼす作用:
・自己テレポート時は『超常的便宜』が図られるため、自己テレポートに伴う身体の破損や不調は基本的に生じない。
・自己テレポートは目に見えている光景を一瞬で更新する動作であるため、多用すると脳に負担がかかる。症状は目眩と頭痛、次いで平衡感覚の喪失が主である。程度は人それぞれだが、基本的に立つこともまままらないほどの激しさを伴う。
・テレポート発動は言わば左手親指を握り込む動作と等しく、したがって発動を繰り返すと左手親指を痛めやすい。
テレポーターの抹殺 えすた @stasta
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