14 走査完了

 放課後。

 僕と麻衣は職員室の、宮下先生の席を尋ねた。


「あー、そうだね。ここは狭いから移動しようか……あっち、応接エリアで待っててくれる?」

「はい」


 麻衣がにっこりと人が良さそうな笑顔で応じる。

 ……なんて茶番だ。僕はともかく、脅されている宮下先生はたまったものではないだろう。


 僕らは職員室の角に位置する応接エリアに向かった。

 簡素なテーブルと、それを囲むようにソファが四つ置いてある。その一角、職員室を見渡せるソファに並んで腰を下ろす。


「さてさて」


 麻衣がわざとらしくつぶやきながら、宮下先生の担当科目――化学の参考書やらノートやらをテーブルに広げる。

 僕はスマホを取り出し、お馴染みのチャットサービスの、とある部屋を開く。

 そこには教職員名と、僕が思い出しやすいよう一言メモの添えられた項目が、ずらりとチェックリスト付きで並んでいた。

 スマホをテーブルに置き、その奥に鞄を置いた。こうすれば麻衣みたいに僕の隣に来ない限りは覗けない。


 ブレザーの右ポケットに右手を入れる。中にはつまようじを折った破片を入れてある。その一つをつまむ。

 僕はテレアームを一番手前の先生に合わせた後、垂直に落として地中へと潜り込ませる。もちろん先生の足から五十センチを超えない範囲だ。

 そして左手を、親指を内側に曲げて握り込むと――


 右手から破片が消え、テレアームが破片を捉えた。


 テレポート成功だ。

 あの先生――高根先生にはガード範囲レンジがない。つまりテレポーターではない。

 スマホを操作して、高根先生の項目にチェックを入れる。


「どこから始めよっか」

「そうだな……」


 麻衣と意味の無い会話を交わす。怪しまれないためのカモフラージュである。


 僕は続けて、隣の先生に向けて同様に破片を送り込んだ。――白だ。チェックを入れる。

 その次はさらに隣、また隣――


 手早く先生達を調べていく。


「二階堂さん、井堂くん」


 その途上、宮下先生がいくつかのプリントを抱えてやってきた。


「この辺りが参考にできると思うよ。残りはもう少し探してみるから、もうちょっと待っててもらえる?」

「はい。ありがとうございます」

「すみません」


 にこやかにプリントを受け取る麻衣と、遠慮がちに会釈する僕。

 このやりとりもまた茶番で、宮下先生と打ち合わせた行動だった。


 ――教員が集まっている時の職員室を見学したい。


 先生にはそういう理由をでっちあげて協力してもらっている……いや、脅しているというべきか。

 麻衣は宮下先生の弱みを握っており、いいように利用している。

 僕らが所属する文芸同好会の存在も、化学準備室隣の空き教室を部室として使えている件も、全て麻衣が便宜を図らせたものだ。

 僕はこれを利用して、職員室に居座れるシナリオを考え、こうして実行に移した。


 全ては教職員テレポーターを探すために。


 教職員は生徒ほど行動パターンが均一ではない。朝に交差点――玄関前の分岐点を通るとは限らないし、通勤する時間帯もばらばらだ。

 そんな条件で、てっとり早く網羅できそうなのがここ職員室の、この時間帯だ。

 放課後から一時間もすると、教職員は職員室に集まる傾向がある。麻衣が入手した資料――これも宮下先生から入手したパソコンで教職員向けネットワークにアクセスできるおかげだ――によると、業務の便宜とコミュニケーションを図るためのコアタイムなるものが設けられているそうで。

 確かにあちらこちらで雑談が交わされていたり、隅のミーティングコーナーで打ち合わせが行われていたりしている。おかげで調べ辛いったらありゃしない。


「……終わった?」


 麻衣の小声。横目で見ると、ノートに目を落としたままだ。


「粗方はな」


 調べ終えたのはざっと九割といったところか。運動部の顧問や事務員、用務員あたりがまだ残っている。

 もう少し粘りたかったが、かれこれ五分は進展が無い。席を外す先生も増えてきたし、潮時だろう。


「……終わるか」


 テーブルを片付け、宮下先生に声を掛けてから職員室を後にする。


 そのまま部室へと向かい、画面の大きなパソコンで改めて現状を整理した。

 いくつかの生徒や教職員については、今からでも調査できそうだった。


「ひめっちとZINEしていい?」


 麻衣が口を開いた。手にはスマホが握られている。


「姫香と? 幼なじみなんだよな」

「うん。わたしとだーりんの仲を見せつけたでしょ? わたしもある程度目立っちゃったし、もう隠すのもいいかなって」


 言いながらメガネを外す麻衣。

 しおらしい童顔が現れた。正直言ってタイプである。学校で一番の美人とされる彩音よりも断然。彩音に言ったら殴られそうだな。


「……そういや姫香をまだ調べてなかったな。学校にいるかな」

「いないと思うよー。お稽古じゃないかな」

「ならZINEも通じない気がするが」

「どうせサボってるよ」


 サボる、か。

 そういえば先週も王介の死亡のせいで忙しくなったから逃げてきた、とか何とか言ってたっけな。


「よくわからん奴だな……」


 思わず口に出ていた。

 天神姫香という人間はよくわからない。

 天神グループと言えば日本はおろかグローバルにも進出する大企業。その名を知らないのは赤子くらいだろう。

 そのお嬢様だから、それはもうフィクションのようなお金持ちで、僕ら一般市民には一生縁の無い存在で、スペックも、性格も、価値観も、何から何まで崇高なんじゃないかと思いきや、こうして同じ学校に通っているし、なぜか気に入られているし。


「そんなもんだよ」


 麻衣がしれっと言う。

 こいつはこいつで、芸能界の王と呼ばれる二階度王介の娘だからなあ。下手なお金持ちよりはよほど裕福のはずだ。

 そんな麻衣が言うのだから、そういうものなのかもしれない。


「んじゃ行ってくる」

「はいよー」


 ひらひらと手を振った麻衣がスマホをいじり始めるのを見てから、僕は部室を出た。

 ……そうだよな。

 姫香だろうと、麻衣だろうと、別に怪物ではなくて、ただの人間なのだ。

 僕みたいな凡人と縁が繋がることだってあるだろう。

 下手に劣等感を感じることはない。


「麻衣は別だがな……」


 麻衣はテレポーターだ。

 今でこそ僕の仲間だが、未来永劫そうである保証はないし、そもそも僕はテレポーターは全員殺すと決めている。


 だが、あいつを敵として始末するとなれば、僕如きでは到底手に負えない。

 どうすればいいんだろうな。

 姫香を利用できないか? ……などと考えながら目的地を目指す。

 程なくして到着するも、当然そんな妙案が簡単に思い付くはずもなく。


「仕事するか」


 夕日に染まったグラウンドでは野球部が精を出していた。

 目的の人物を探し、三十メートル以内に近づけることを確認。

 脇を通るふりをして、手早く破片をテレポート……白だな。


「さて次は……」


 それからも僕は校内を歩き回り、生徒と教職員で計二十人以上を調べた。

 教職員についてはあと数人しか残ってないし、一人だがテレポーターも発見できた。

 この調子は行けば今週中には終わるだろう。




      ◆  ◆  ◆




 翌日、火曜日の早朝も交差点そばのベンチに陣取って調査をした。


 ただし手順は少し変更。先に麻衣が通りがかった生徒の顔を見て、調査済かどうか判断した後、済んでないなら僕がテレポートで調べる、という順序にした。

 言葉にすると簡単だが、麻衣はどの生徒が調査済なのか、あるいはそうでないかを昨日のうちに寸分違わず記憶しているわけで。

 そんな頭があれば人生楽しいだろうな。

 僕だって陳腐な存在に見えるだろう。もしかしたら僕の抹殺ゲームも、可愛い物を見るような目で眺めているのかもしれない。そう考えるとしゃくだが、考えたところで仕方がない。今は集中集中。


 そんな雑念も、八時が近づいてくると自然と消えた。


 激増する登校者数。

 慌ただしく、でもミスの許されないテレポートの反復。


 破片で擦れた右手。

 握りすぎて痛む左手、というか親指――


 昨日よりは要領を得たつもりだが、何人も漏らしてしまった。


 一時間目の最中に届いた麻衣からのチャットでは『九十四パーセント』。

 残りはあと五十人くらい。


 昼休憩は残った生徒の顔と名前、その他個人情報に目を通し、隙あらば個別に調べていった。


 放課後も同様、潰せるところは潰していく。

 部活動を行う生徒については直接赴いた。グラウンドにサッカー部、陸上部。体育館にバレー部、バスケ部、バドミントン部。テニスコートに女子テニス部。


 運動系はまだ楽で、厄介なのは本棟一階や特別棟に陣取る文化系の部活だ。運動部とは違って閉鎖的な室内にいるため、おいそれと入ることはできない。

 外からテレアームで調べることもできなくはないが、直接目で見ないことには本人かどうかわからない。感触だけで人を識別できるほど僕は器用ではない。

 ……まあここだけの話、麻衣と彩音の感触ならマスターしたけど。

 ちなみに二人とも平均的な女子と比べて筋肉質だ。彩音の方が若干頑丈な印象。でも胸は麻衣の方が柔らか……いや、誤解の無いように補足しておくと、感触で人を判別できるか確かめるために、身近な二人を選んだだけであって、決してやましい目的があったわけではない。たぶん。


 ともあれ、そんな風にしてテレポーター探しを進めていった。




      ◆  ◆  ◆




 水曜日。

 生徒側は九十八パーセント網羅、教職員側は産休一名と事務員一名を除き完了。


 木曜日。

 生徒側は姫香と、不登校の一名を残して完了。教職員側は産休一名のみ。

 僕らは下校時間になる前に学校を出て、名簿で調べた住所に赴く。


 一軒目、不登校の先輩男子。

 その家は静かな住宅街にあった。

 道路から見える二階の一室だけカーテンが締め切ってある。

 家族構成は三人。父、母、息子。

 父はまだ仕事のはず。リビングにいるのが母で、締め切った部屋にいるのが息子で間違いないだろう。

 テレアーム。……見えないとはいえ、こいつはあらゆるものをすり抜けて感触を伝えてくるのだから便利なものだ。

 奴が居座る部屋の床を調べてみる。当然だが、つまようじの破片が埋まる程度の厚みはあるみたいだ。

 早速テレポートを実行する。

 破片が手元から消えた。……白だ。


 続いて産休中の山本先生の家へ。

 徒歩で通える範囲にあったのが幸いか。まだ日も落ちてない。

 産休には産前と産後があって、山本先生は現在産後にあたる。自宅にいてくれたら助かるが、と祈りつつテレアームで探索――女性の体と、その半分にも満たない小さな体の二名を捉えた。

 いつもと同様、床が十分に厚いことを把握した上で、破片を送り込む。

 ……送り込めた。山本先生もテレポーターじゃない。


「よし。あとは一人だけだな」

「案外ラスボスになったりしてねー」


 あははと他人事のように笑う麻衣。


「怖いこと言うな……」


 麻衣だけでも途方に暮れているのに、姫香までテレポーターと来たら正直扱いかねるぞ。


「一番怖いのはだーりんだと思うけどね。えいっ」

「……手を繋ぐな」

「いいじゃん、恋人なんだし」


 力強く握り込まれていて全然離れない。

 しばらく粘り続けたが、全く緩まる気配がないため諦めるしかなかった。


 商店街を並んで歩く。

 日は暮れているが活気がある。八百屋や婦人服といった店が老人で賑わう一方、おしゃれなカフェや雑貨屋も多いみたいで、学生カップルも目に付く――僕もあれの一端なのだろうか。


 今も麻衣と繋がっている。

 柔らかな手の感触が、温かな体温が、伝わってくる。

 心臓が平静時よりも少しだけ忙しいのは気のせいか。


 ちらりと横顔をうかがう。

 メガネで誤魔化ごまかしてない自慢の容姿は、やっぱり可愛い。さっきから見られているしな。目立つのがイヤだからと隠すだけのことはある。

 こんな美少女が僕の彼女なのか。

 手を繋いで、こうして歩いていて、彼女もまんざらではなくて。

 それどころか、僕から少し歩めばあっさりと一線を越えることもできて――ダメだなあ。


 僕は空いた左手を出し、麻衣が首を傾げたのを余所に。

 思い切り頬に叩きつけた。


 ぱんっ。


 自分でもびっくりするくらい軽快な音だった。

 何事かと視線が集まった。

 麻衣は目をぱちくりさせていた。そんな彼女を可愛いと思ってしまった自分が情けない。


「どしたのだーりん?」

「蚊が止まってたから仕留めただけだ」

「蚊なんていないよ?」

「幻覚だよ。僕は神経質だからな。蚊がいないのにいると勘違いして、こういう奇行に出てしまうことがある」

「ふーん。面白いね」


 麻衣は僕に嫌悪を向けることもなく、どころか今度は腕に抱きついてきた。

 ……勘違いするな。こいつは違う。狂ってるだけだ。

 元は僕を殺そうとしたストーカー女なんだぞ。危ない奴なんだ。気を許しちゃいけない。惑わされるな。


「その蚊がだーりんのだーりんに止まったらもっと面白いのにね」

「面白くねえよ。想像するだけで痛いわ」

「わたしも叩きたいなあ、だーりんのだーりん」

「下ネタはやめろ」


 性に開放的な件もそう。

 その気になれば、たとえば今すぐホテルに行こうとでも言えば、麻衣は喜んでついてくるだろう。

 でも、ダメなんだ。破滅への第一歩になる。


 こいつはテレポーターで、僕が殺すべき対象の一人。

 それ以上でもなければそれ以下でもない。

 溺れるな。飲まれるな。取り込まれるな――


「なあ麻衣。姫香の家ってここから遠くないよな?」


 やや強引だが、無理矢理テレポートの話題に持っていくことで僕は逃げる。


「そだね。見に行く?」

「ああ」

「おっきいよ?」

「だろうな」


 天神グループだからな。大豪邸なんだろうな。地元にそんな場所があった覚えはないんだけど。まあこの辺はあまり来ないし、単に知らないだけかも。


 十分も歩かないうちに麻衣が足を止めた。


「ここだよ」

「……これ? 女子校とかじゃなくて?」


 レンガの壁が整然と伸び、その上に鉄柵が立っている。

 中には木々と、整備された歩道。建物は見えない。


「ここだったのか……でかすぎだろ」


 このエリアの存在自体は知っていた。

 妙に広くて、厳重で、裕福なお嬢様学校なのかと思いきや、個人の敷地というわけですか……。


「別邸の一つなんだって」


 天神グループ半端ないな。


 それから更に歩くこと数分、門が見えてきた。

 ちょうど一台のリムジンが入っていくところだった。

 よく見ると黒服スーツ姿の男が二人ほど立っている。警備だろうか。

 近づけば近づくほど、服越しにも分かる筋骨隆々な体がはっきりと見える。サングラスもかけてるし、迫力満点である。

 その首がこちらを向いた。


「やっほー」


 麻衣が気さくに手を振りながら近づいていく。

 おい何してんだ……と思ったら、男二人は丁寧に頭を下げてきた。


「これは麻衣様」

「あー、だいじょぶだいじょぶ。だーりんと散歩してるだけだから。ねっ」


 最後のウインクは僕に向けられたものだが――めちゃくちゃ優遇されてんじゃねえか。

 さすが姫香の幼なじみだけあるな。

 しかしグラサンと目が合って気まずい。


「ひめっち、もう帰ってる?」

「はい。すぐにお戻りになられました」

「そっかー……だーりん、ちょっと寄ってく?」


 麻衣が親指で敷地内をくいくいと指差す。


「今日はもう帰りたいんだが」

「そか。……じゃ、帰ろー」


 てくてくこちらに歩いてきて、僕の腕に抱きついてくると、「じゃーね」と男たちに告げてから僕を引っ張った。


 それからは他愛ない雑談をしつつ、麻衣を自宅――立派なタワーマンションだが姫香の後だとしょぼく見えるから不思議だ――におくってから、僕も帰路についた。




      ◆  ◆  ◆




 金曜日。

 もう早朝に登校する用事はない。

 かといって彩音と一緒に登校するのはなんとなく気が引けて、隙を見て家を出た。


 彩音に追いかけられることもなく、久しぶりにのんびりと通学路を歩く。


 やがて校門前の大通りに差し掛かり、道行く生徒も増えてきた。

 その中に一人、オーラの放つ後ろ姿が。

 見るからにさらっさらで、普通にシャンプーのCMにも出演できそうな黒髪が朝日を反射する。ただ歩いているだけなのに、凜とした佇まいと気品に満ちた雰囲気に溢れている。


 ――姫香だ。


 リムジンじゃないんだな。一人で歩いて大丈夫なのか。誘拐とか普通にありえそうだが。辺りを見回してみても護衛らしき人間は見当たらない。

 ……まあいい。チャンスだ。

 僕は目測で二十メートルほど後方につく。ポケットに手を入れて、数片ほど忍ばせていた破片をつまむ。

 テレアームで姫香の体をキャッチ。……これは。

 女の子の柔らかさがありながらも、芯の強さと固さも内包した、この感触。彩音や麻衣と似ている……やはり姫香も同類か。お嬢様だから毎日鍛錬させられているのかもしれない。


 歩行速度を姫香のそれと合わせる。こうすればテレアームを動かさずとも相対位置を固定できる。

 僕はそのままテレアームを垂直に降ろし、地面の中へと潜り込ませた。もちろん姫香の足下から五十センチの範囲内で。

 最後に左手を握る。

 これでテレポートが発動して――ん?


 ……発動、しない?

 まさか。


 もう一度握ってみる。

 破片が消えない。

 ……もう一回だ。


 ぐっ、ぐっと何度か握ってみるものの、一向に発動してくれない。


 テレアームを少し離してみた。

 姫香の足下からざっと一メートルほど。

 左手を握る――テレポートされた。つまりやり方は間違ってない。


 再度テレアームを足下五十センチ以内に寄せてから握ってみるが……発動しない。マジかよ。

 これはガード範囲が働いていることを意味する。




 ――姫香はテレポーターだ。

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