第1章 集合

4月28日 午前8時

僕は晴人と集合場所の駅前についた。

結構、ぴったりにきたと思っていたが晴人はまだ来ていなかった。島には晴人と俺を含めて、あと8人行く。本当は、個人個人で行くはずだったが俺は1人で行ける自信がなかったから晴人と一緒に行くことにした。

「お〜い。晴人ぉ〜。」

さっきから晴人が見えていたけど、こちらに気づく様子がないので声をかけた。

「悪りぃ、ちょっと用事があって遅れた。」

「お前が遅刻って結構珍しいな。」

珍しいと思っていたのは本当だ。

今まで晴人が遅刻したところを俺は見たことがない。

「まぁ行くか。」

と、晴人。

「うん!」

と、俺。

ここから約2時間くらい船に乗り島に行く。船に乗るときには行く人が全員揃っているはずだ。僕はこの楽しみをどうやって晴人に伝えようか迷っていた。

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