春のミステリー(仮)

茎わかめ汁

序章

入学して半月ほどたった四月。

僕は泉学園一年B組の教室でボーっとしていた。するといきなり後ろから肩を回されてきた。

「おい〜、なる〜何ボーとしてんだよ」

こいつの名前は杉山晴人。泉学園高校に入学して、初めて友達になった奴だ。優しくて理解力のある性格でとても付き合いやすい奴だ。

おっと、忘れていたけど俺の名前は

成宮和春だ。自分で言うのも変だけどちょっと人見知りだと思う。けれど彼女は...一応いる。

「......で、なんだよ?」

そうだそうだなんで呼んだか聞くの忘れてた。

「お前が面白い反応してるから忘れちゃったよ。」

「は?」

「そうだ、思い出した。ゴールデンウィークに一緒に島にいかねぇか?」

なんだと!子供達で島!高校生だけどこういうのは結構憧れてたんだよな〜。

「うん!行く!」

「お、おう。わかった。」

この時俺はこれからおこることを全く予想していなかった。



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