これは夢かな…あ、悪夢かよ…

「応募いただいた貴方様の作品、「穴があるなら飛び込め」は見事当コンクールにて大賞を受賞されました。つきましては当社へお越しください」

俺は頬を引っ張った。

「……いひゃい」

もう一回引っ張る。やはり痛い。つまりそれは、痛いってことは……。

「やった!やったー!痛い、痛いぞ!夢じゃにゃ…舌が痛い!あー!」

夢ではないと確認でき、やっと夢が叶ったことを喜ばずにはいられず思わずぴょんぴょんと跳ねていたところを今度は舌を噛み不時着して足が痛くなってしまったりした俺はようやくその痛みに目を覚ました。

「俺は……その、なれたんだな?なれたんだよな?小説家に!」

信じられなかった俺はその通告書を五、六回見直して見つめてやっとその現実を受け入れることができた。

「うおおお!おおっ!あー!」

思わず立ち上がり、足首に激痛を走らせてしまった。足首が、足首が……。

俺は湿布を貼って包帯で固定した。問題なく歩けることを確認し、会社に訪れるべき日時を再度確認する。どれどれ……どうやら明後日の昼一時頃らしい。

「これは楽しみだ!ふっふふーん……あー!」

また足首が……明後日には治ってるはずだからスキップしても大丈夫なはず、だよね?

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赤い閃光 芥川@TRPG @natsuneru120714

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