第42話世界能力者機関の初依頼②


「はああ!? 駄目に決まってるでしょう!」


 蓬莱院吉林高校1年D組の教室で皆、和やかに昼食をとっている中、一際大きな声が響き渡った。

 しかも、その声の主が入学して2カ月で既に学年一のマドンナという地位を不動のものにした少女のものであるから、えらく注目されてしまい、祐人は体を小さくしてしまう。


「ま、まあ、茉莉ちゃん、お、落ち着いて」


 今、世界能力者機関からの依頼の件(ここでは普通のアルバイトということになっている)で相談したことを完全に後悔している祐人が顔を青くしていた。茉莉の剣幕はそれほどのものだった。

 茉莉は思わず大きな声をだして注目を集めたことで、ハッとし顔を赤くしてようやく冷静になり座った。


「でも、流石になぁ、祐人。白澤さんの言うことも分かるぞ。これは不味いんじゃねーか?」


 祐人の悪友の袴田一悟も茉莉に同調する。

 その横でうんうんと茉莉の親友で茉莉と同じ剣道部の水戸静香が腕を組んだ。


「そうだね~、アルバイトで一週間休むってねえ。そんな理由が絶対認められるわけがないよね~」


「当ったり前よ! 何を考えてるの? 祐人! それにアルバイトで外国に行くってなんなの? あなた絶対に騙されてるわよ!」


「い、いや、騙されてるわけじゃ」


「騙されてるわよ!」


「ひ!」


 今の茉莉に取りつく島もない祐人。普段は誰にでも親切でお淑やかな茉莉だが、祐人だけにはこういった一面を出す……というより、こちらがメインになっている。


「大体ね、その会社のアルバイトって海外まで行く経費、報酬はどこからでるの? 会社ってものはね、当たり前だけど利益を出すところなのよ。一般の高校生にアルバイトで外国に行かせて、何かやらせてペイできる仕事なんて普通ないわよ!」


 祐人にしてみれば、仕事をくれたのは世界能力者機関というところで……なんて説明ができる訳がない。

 一悟も息巻く茉莉では話が前に進まないので間に入る。


「祐人ー、流石に今回は断れば? 白澤さんの言うことにも一理あるし、何よりも一週間はなあ。体調崩したということにしたとしても、お前、学校に一人暮らしってバレてるだろう? 美麗先生がお前んちに来かねんぞ」


「う! それは不味い……」


「それはそうと、堂杜君。外国ってどこなの? 仕事の内容は?」


 静香が皆んな今の今までよく聞いてこなかったな、という質問をしてくる。茉莉が反対をまくし立ててるために、根本的な質問がされてなかったのもあるのだが。


「それは……ミレマーって国で……内容は護……警備員みたいな?」


 祐人の言う国名を聞いて茉莉は目を大きく開ける。


「ええ!? 何ですって!? 祐人! ミレマーって言ったら、軍事政権が独裁政治を敷いてる国じゃない! 最近、民主化運動が激化して軍事政権内でも分裂して内戦直前っていう超危険な国よ! 何考えてるの! あなた内戦にでも参加する気!?」


「ええ!? そうなの? でも違うよ! そんなんじゃないよ!」


 茉莉の説明に静香も驚く。


「ちょっと……それは堂杜君、もうアルバイトの域を超えてるよ。それは茉莉でなくても反対するよー。私だって友達としてそんなところに堂守君が行くなんて絶対嫌だもの」


 一悟は話を聞きながら何か考えるように手を顎に当てた。どうにも腑に落ちないなという表情で、


「うーん、でもさー、そんな危険な国なら外務省で渡航が禁じられてるんじゃないの? ビザもチケットも発行されないだろ。アホなの? その会社」


 等々、どの角度からも全員に猛反対されて、グロッキー状態の祐人だが、もう今更、嘘も通じない感じになっていることを敏感に感じて、白状する。


「それが……もう手元に来てるんだわ……チケット」


「マジか!? どういう力を持ってるんだよ、その会社」


 茉莉も静香も驚きつつも、何か不安も相まってしまう。祐人の言うことが現実的になってきていることを理解してきたのもある。


「祐人! 絶対に断りなさい!」


 これには一悟も静香も頷く。三人ともここまで言えば、祐人もそう決断するしかないと考えてくれるだろうと思う。だが、祐人からはその期待に反した応えが返ってくる。


「う、うん、でも……断れないんだよ」


「何でよ!?」


「は? どういうことだ? 祐人」


「実は……契約上そうなってて……」


「ど、どんな契約よ! 祐人、ガストンさんから聞いてたから安心はしていたけど、ちょっと普通の会社じゃないんじゃない? 私、ガストンさんにも電話して説得してもらうわ」


 祐人は今の話からガストンが携帯を持っていることにむしろ驚いた。吸血鬼で1500年近くボッチだったくせに。


「しかも、仕事内容が警備員ってのもね~、ちょっと胡散臭いよね。堂杜君、やっぱり危険すぎると思うよ?」


 静香もやはり完全に反対派だ。当然と言えば当然だが。

 祐人は完全に相談したことが裏目にでて、涙目になって困り果てた。こんなに茉莉が怒ったのも久しぶりだ。三人に協力を仰ごうとしたした結果、完全にアウェー状態になってしまった。もう、ヤケで本当のこと言おうかな? とさえ思ってしまう。自分のことも機関のことも。それと結構、自分は強い方だと思うことも。

 だが、そんなこと言ったら信用されるどころか、中二病を患わせた痛い奴という称号まで手に入れて、茉莉に血祭にあげられるだろうことは確実だ。


「で、それの出発はいつになってるの?」


 茉莉に問われて祐人は、出発日を思い出す。


「今日が木曜日だから……明々後日の日曜日かな……」


「そんな急なの!?」


「う、うん」


 怒り疲れた茉莉は大きく溜息をつくと、ちょうど昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。茉莉は一人クラスが別なので、机に両手をついて立ち上がる。


「祐人、今日中に断りなさいよ。分かったわね」


「……うん」


 もう、そう言うしかなかった。だが、祐人はもうこの依頼は断れないことを知っている。如何したものかと内心考えていた。

 すると一悟も静香も自分の席に戻ろうと立ち上がるが、その際に一悟はさりげなく祐人の耳元に顔寄せる。


「……放課後、時間あるか?」


 小声でそう言われて祐人は一悟を見る。そして、軽く頷いた。

 そうして、三人は自分の席に戻っていった。



 祐人は一悟に言われた通り、授業が終わるとすぐに下校の準備をして学校を出た。そして、事前に一悟に言われた下校時の道からちょっと外れたところにある公園に祐人は着き、軽く息を吐くと誰もいないベンチに腰を掛けた。

 しばらくして、この場所に来るように指定した一悟も姿を現す。


「祐人、ほいよ」


 一悟に缶コーヒーを投げられ、祐人はそれを片手でキャッチした。


「お、ありがとう」


「よっこらせと!」


 一悟は親父くさい声を上げて祐人の横に座ると自分の缶コーヒーを開けて口をつけた。祐人も一悟から受け取った缶コーヒーを開ける。


「なー、祐人」


「何?」


「お前、何か隠してるだろう」


「ブーーーー!!」


 祐人は盛大にコーヒーを吹く。それを半目で一悟は見ながら苦笑いした。


「お前は本当に態度に出るな~」


「ど、どうしたの? いきなり」


「いきなりじゃねーよ。前から思ってたんだ。いや、特に入学式からかな……」


 祐人は何でもないように缶コーヒーを飲む一悟を見た。


「だってさ、お前、おかし過ぎるだろう。いきなり、家を半分追い出された感じで一人暮らし始めて、必死にバイトをしてさ。それで、今回の相談だぜ? 俺じゃなくても何かあると思うぞ。それぞれの出来事は全くつながらんけどな」


「そ、そうかな?」


「ああ、まあ、それだけじゃないけどな」


「え? 他にもあんの?」


「ああ……。というよりこちらの理由の方がメインだけどな」


 祐人は、一悟のいつになく真面目な表情に少し緊張した。一悟とは長い付き合いだ。始めは気が合うという理由だけで仲良くなったような間柄だった。だが、それは思った以上にお互いを繋ぎ止めて、今や親友と呼べる間柄になったと祐人は思う。お互いにそれを口にして確認したわけではないが、それを口に出す必要も祐人と一悟にはなかった。


「それは……何?」


「俺はお前を親友だと思ってるよ。いつからかは覚えてないけどな」


「な、何だよ、突然」


 今まで、口に出したことのないことを一悟から言い出したことに、祐人はちょっと照れくさくなった。が、同時にこれから一悟が言い出そうとしていることに不安を感じる。

 一悟は一瞬だけ間を置き、公園の中央を見つめた。


「そのお前をな、俺は……忘れたことがある」


「…………」


「ちょっと頭から抜けてたというレベルじゃねーよ? お前という人間がいたことを忘れていたんだ……」


「…………」


 祐人は一悟の言葉を受けて、軽く目を伏せた。


「やっぱり、何かあるんだな」


「な、何でだよ」


「だって、お前驚いてねーもん、怒ってもいないし」


「ち、違うよ! 一悟が変なこと言うから驚いたけど、声が出なかったんだよ……」


「祐人」


「何?」


「それは俺にも言えねーことなのか?」


「…………」


「まったく……そんな顔をしたら何かあるって言っているもんだろう」


 一悟は苦笑いした。

 袴田一悟は一見、軽そうな風貌から周りからの第一印象は実はあまり良くない。

 しかも顔も悪くなく、女の子と仲良くなるのがうまいことから、特に男性陣からのウケが悪い。


 だが、付き合ってみると分かるのだが、男の友人に対しては意外とウェットな付き合い方をする人間だった。一悟は男友達の性格や状態をよく観察している。そして、それを無意識に把握しようとし、さりげないフォローをするのだ。そして、そのフォローがバレるのを極度に嫌う側面もある。

 その意味で一悟は女友達と男友達で付き合い方がきっぱり分かれる人間だった。女の子には直接的だが、しっかりとした良い意味の距離を置いている。男には距離を置きつつ、親身になる。この性格は磨き上げれば、どんな集団でもその中心にいて問題のない資質といえるかもしれない。

 現時点で一悟本人は自分のことをそういう人間だと分かっていない。もっと、ドライな人間だと思っている節もあり、そういう言動をとることもある。

 それは、一悟がそういう人物像が格好がいいと思っているということもあった。それも、まだ彼が発展途上という意味でもあり、悪いことでは全くないのだが。


「祐人。俺はお前が何だって大丈夫だぜ? いや、それよりもお前を忘れたってのがな~、ちょっと堪えたよ、しかも2回もな。……前から言いたかったんだけどな……悪かったな、すまん」


 祐人は黙っていた。いや、言葉を発せなかったのだ。自分の家は特殊だ。普通の家ではない能力者の家系。そして、自分自身も能力者だ。その意味で祐人は普通ではないのかもしれない。そのため、秘密ごとも確かに多い。

 だが、それだけだ。それ以外の祐人は普通の人間だ。その普通の祐人と親友になってくれた人間に隠し事をしてきたことは、正直心苦しいところもあった。それが仕方のないことだったとしてもだ。

 祐人は自身の隠された能力が、周りの人間にこんなことを思わせていることなんて、思ってもみなかった。霊力と魔力の同時発動で強力な力を振るえる反面、その副作用で周りから忘れられるのは自分自身であり、自分だけがその孤独に耐えればいいと思ってきた。


 この力を振るうときはいつだって大事な人達を守る時だけだった。それで、忘れられてしまうがそれでもいいと思っていた。その大事な人たちが助かるのなら。

 だが、違ったのではないか。と、一悟からの思わぬ謝罪で祐人は思ってしまった。

 祐人はこの考えを改めた。今、目の前の親友に、もしくは周りの人間にも思い悩ませてしまったのかもしれないのだから。

 そう思いを巡らすと、祐人は決心した。


「一悟……」


「うん?」


「俺も……ごめん」


「何が?」


「ずっと黙っていたことがあった」


「そうか」


「全部、言うよ」


 祐人は立ち上がると、缶コーヒーを飲み干す。そして、足元に落ちていた枯れている木の葉を2枚拾った。

 一悟は祐人がこれから何をするのか、皆目見当がつかないが、黙って見つめている。

 すると祐人は缶コーヒーをおもむろに公園の中央に向かって投げた。そして、その直後に祐人が拾った枯れた木の葉を指にはさみ、腕を水平に薙ぐように放つ。

 その枯れたボロボロの木の葉は、まるで物語の中のナイフの達人が投げたようにあり得ないスピードで滑空して、祐人の投げたスチール製の缶コーヒーをきれいに三つに切り裂いた。さらに、スチール缶を切り裂いた木の葉はそれだけでは止まらず、その公園の奥にある距離にして50メートルはあった場所に建っていた鉄棒までも切り裂き、その鉄棒の握る部分がドサッと下に落ちる。


「マ、マジか……」


 目を丸くして呆然と驚く一悟に祐人はちょっと困ったように笑うと自分と堂杜家について語りだした。だが、魔來窟やその魔來窟の先にある魔界についてはさすがに言うことはできなかったが。


「そんな漫画みてーな話が……」


「信じられなくて当然だけどね……」


「いや、これ見せられたらそう言うわけにもいかねーよ。なるほどな……じゃあ、俺がお前のこと忘れたのも……」


「うん、一悟のせいじゃないよ。だから、ごめんね」


「ははは、いいって。俺がそんなに不義理の男じゃないことが分かって良かったわ」


「それと一悟……このことは……」


「ああ、分かってる。当然、内緒なんだろ?」


「うん」


 祐人にしてみればこれだけは確実に守ってもらわないと困る。だが、一悟はこう見えて決して言ってはならないことに関しては口が堅いことを祐人は知っている。だからこそ話す気にもなったというのもある。最初から疑っていなかったが祐人はホッとした顔で、一悟の横に再び腰を掛けた。

 そのため……祐人は一悟の顔から異常なほどな大量の冷や汗が流れていることに気づかなかった……。


「あ、あのな、ひひ祐人?」


「うん? 何? 一悟」


 その祐人の顔は、晴れ晴れとした表情だ。それはそうだろう、生まれてから誰にも言っていない秘密をたった今、吐きだしたのだ。祐人の顔はまるで大きな重しが無くなったような、輝かしい笑顔になっている。


「う! い、いや……そそそそれがな」


 狼狽えまくっている一悟のそのいつもらしくない態度に、祐人は何かに気づいたように暗い顔になる。


「そ、そうだよね……こんなの普通じゃないよな……。怖くなったでしょ? 僕のことが……」


「いや! そうじゃないんだ!」


「いいよ……無理しなくても」


 祐人は寂しげに遠くを見つめた。こうなることも考えはしていたのだ。だが、自分の能力で親友に辛い思いをさせていたことを少しでも和らげたかった。だから、これも覚悟の上だった。秘密だけは厳守してもらわなければならないが……。

 祐人は一悟に今まで親友でいてくれた感謝の気持ちも含め、一悟を怖がらせないようにできるだけの笑顔で振り向いた。

 が、一悟がいない。


「あ、あれ?」


 祐人は視界から消えた一悟を探すと……下の方に一悟の後頭部が見える。

 一悟は土下座していた。

 それは深々とベンチの上で祐人に向かい見事な土下座をしていた。


「な、何をやってるの? 一悟」


「す、すまん……祐人君」


「何が……て、あ!」


 祐人、一悟のいるベンチの後ろに気配を感じた。


「ま、まさか……」


「い、いや……こんな話になるとは思わなくてな? 今回のアルバイトについてお前が何か隠してるな~と思って……それが聞ければと思っただけで……」


 そう言いながら一悟は土下座から五体投地に移行していた。

 祐人はぶわっと汗が全身から流れる。

 祐人はゆっくりと……後ろを確認する……。


「茉莉ちゃん! 水戸さん!」


 そこには驚きつつも神妙な顔をする茉莉と静香が立っていた。


「い、一悟! お前ぇぇ~!」


 祐人は一悟の胸倉を掴み、涙目になる。


「いや! すまん! だってこんな話になると普通思わないだろ!?」


「あんな言い方されたら! 僕だって考えるよ! どうしてくれるんだよ! こんなの話しちゃって! この馬鹿一悟! 腐ったイチゴ!」


 テンパりまくる祐人は、一悟がよく言われていた昔の悪口を含め、責めたてる。


「そ、そんなこと言ったって、お前が勝手に言い出したんだろうが! 大体、あんなスゲー技持ってんなら、人の気配ぐらい察知できねーのかよ!」


「僕は殺気とか害意なら別だけど、気配とかは意識しないと分かんないんだよ!」


「知るか! お前が自分で勘違いして雰囲気出してるから、こうなるんだろうが!」


 祐人は一悟を離して地面に手を着いた。


「あああ、終わった……。色んなことが終わったよ……一悟だけなら力づくでも、手段を選ばず何とかしたけど……」


 祐人は涙を流しながら、世界が終った日を迎えた人類の生き残りのように、ぶつぶつと呟く。祐人にしてみれば、特に茉莉には聞かれたくなかった。何故ならば、その付き合いの長さから茉莉こそが一番長く祐人から、この重大な事柄を内緒にされていた人間になる。

 打ち明けるのなら、打ち明けられるような時が来るのならば、その時に気持ちを整理して祐人自身から直接伝えるべき人だと祐人は思っていた。


「今、不穏なこと言わなかったか?」


 一悟が突っ込みをいれるが祐人はそれどころではない。

 祐人の前にその茉莉が静かに立つ。


「祐人」


「ひ!」


 茉莉の静かな呼びかけに、祐人はビクッと背中を反応させる。その茉莉の呼びかけが静かなだけ正直怖い。

 茉莉は内緒にしていたことを怒っているだろうか? それとも気味悪がっているだろうか? それともまだ信じないだろうか? 運よく見てないとか? 

 だが、祐人は明らかにさっきの一悟とのやり取りを見られて聞かれていたのだ。今更、もうジタバタしても仕方がないと祐人は立ち上がる。祐人にとって秘密がばれて、これからどうなっていくのかなんて分からない。ただ、今は向かい合わなければならないのだ。意を決して祐人は茉莉を見つめる。そして、祐人は驚いた。


 目の前の茉莉は泣いていた。

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