第275話 緊急ニュース
総司令部と総司令官を失いながらも、帝国軍はハツキ島南部、対宙砲陣地を夜明けまで守り通した。
だが帝国軍の増援は現れなかった。
惑星トトミに帝国軍の降下艇は現れず、代わりに、ハツキ島東岸から前大戦期に製造された小型宇宙艇が飛び立つのが観測された。
「見捨てられたのよ」
タマキが統合軍が観測した小型宇宙艇の映像データを確認して告げる。
「そうなるんだろうね」
相づちを打つのは対面の席に座っていたスーゾ。
タマキは続ける。
「この小型艇では帝国軍の中でもお偉い人にしか席はないでしょう。
残った兵士達を助けるつもりもない。あるのなら対宙砲陣地の支配権があるうちに降下艇を降ろさなければならないのに、それをしないのですから。
要は残って戦って死ねと言っているのと同じです。
中央市街地を統合軍が抑えた以上、対宙砲陣地には武器弾薬も〈R3〉も、食料すら届きません。
あそこにあるのはエネルギー生成機関だけですから」
「エネルギーだけじゃあ戦えないもんね」
スーゾは再び相づちを打つ。
タマキはため息交じりに端末を眺める。
「だというのに、時間がかかりすぎです」
統合軍はようやく対宙砲陣地の攻略を終え、掃討戦に入った。
ハツキ島全土から戦闘がなくなるのには、もうしばらく時を要するだろう。
「お兄ちゃんも大変だ。昨日から休み無しでしょ」
「それがあの人の仕事です。
それよりあなたは? いつまでもここに居るわけにはいかないでしょう。
所属基地にはなんと言って出てきたのですか」
タマキはどうせ適当な理由をつけて飛び出して来たのだろうと予想していた。
だがスーゾはその言葉を笑い飛ばす。
「残念。
既に私は基地所属じゃないんだなあ」
「は?
衛生部検疫科でしょ。基地じゃなくて何処につくのよ」
スーゾは自慢げに指を振ってみせた。
「司令部だよ、司令部。
それも総司令部直下。総司令官様のお膝元だよ。
この間の総司令官襲撃事件でちょっとした戦果を上げてね。それが評価されて良いようにこき使われてるって訳」
「嬉しいの? 嬉しくないの?」
スーゾは渋い顔を浮かべた。
「正直嬉しくはない」
「そうみたいね」
「ま、でもそれならこっちも使えるように使ってやろうって訳よ。
総司令部直下ともあれば、物資をちょろまかすのも独立大隊の補給資料閲覧するのもちょろいちょろい。
タマが補給手伝うふりしながら散々中抜きしてたのも知ってるからね」
「別にわたしは隠してはいませんよ」
弱みを握らせるつもりはないとタマキは言い切った。
中抜きを許したのは大隊長の失態であって、タマキには一切の責任はない。
誰から追求されようがそう言い張るつもりだし、大隊長は喜んで全責任を受け入れるだろう。
「だよね。お兄ちゃんが気付かないわけないんだから、お兄ちゃんが悪いよね。
さてと、ずっとここに居たい気持ちはあるけど、そろそろ戻らないと流石に怒られそうだ。
裏口ある? 今正面から出られないよね?」
スーゾの問いに、タマキは端末を操作して地下施設の地図データを送る。
「わお。
昨日も通ったけどこんななってたんだ。
こりゃあ小部隊で市街地中暴れ回れるわけだ」
「一応、他言は無用です」
「分かってる。
じゃあねタマ。またそのうち遊びに来るよ」
スーゾは席を立つと外へ出ようとする。
タマキはその背中に声をかけた。
「スーゾ」
「ん? 忘れ物?」
振り返るスーゾ。
タマキは何か言おうとしたが、スーゾの間抜けそうな表情を見て、ため息を1つだけついた。
「え、私何かした?」
「別に。
地下通路から地上に出るときは人目につかないところで」
「そのつもり。
それだけ?」
「それだけです」
きっぱり言い切って追い払うようにスーゾを退室させる。
追い出してから、タマキは大きくため息をついた。
――お礼くらいちゃんと言えばいいのに。
肝心なときに言葉が出せない自分が嫌になる。
彼女の行動は滅茶苦茶ではあったが、結果としてそのおかげでツバキ小隊はハツキ島政庁を占領できた。
今こうして、正当な所有者としてハツキ島政庁に居座ることが出来るのも彼女のおかげだ。
それでも自分からは言い出しづらい。
スーゾがいつものように空気を読まず要求をしてくれれば、今ならキスの1つくらいしてやったかも知れないというのに、そういう時に限って何も言わない。
全く自分勝手な女だ。
タマキはちらと端末を見て時刻を確認した。
取材の時間まであと僅かだ。
部下の手前遅れるわけには行かない。
まだ一応はハツキ島義勇軍の隊長なのだから。
タマキは立ち上がると荷物をまとめ、足早に会議室へと向かった。
◇ ◇ ◇
ハツキ島政庁奪還は全宇宙に報じられ、義勇軍が帝国軍の司令部を単独で占領したというニュースは大きな話題を呼んだ。
軍報道部の取材が一通り終わると、民間報道陣も押し寄せる。
取材対応は当初サネルマが行ったが、新ハツキ島自治政府樹立に向けた打ち合わせが入った彼女が早々に離脱すると、後は持ち回りで各人が対応に出た。
ナツコも意気揚々と取材に応じていたが、終わりの見えない取材陣の来訪に疲れ果て、ついに交代を申し出た。
「もう、無理です。
あとはお願いします」
「しょうがねえなあナツコちゃんは。
ま、後のことはイスラ姉さんに任せておけ。
あることないこと適当に話してくるよ」
「ないことは話さないで下さい」
「大丈夫だって、安心しろよ。
じゃあかましてくるよ」
イスラは上機嫌に政庁から出て行く。
ナツコは自分で頼んだにもかかわらず不安を覚える。
本当にイスラに任せて大丈夫だったのだろうか?
「お姉様なら心配要りませんわ」
イスラに全幅の信頼を寄せるカリラはそうのたまう。
ナツコはカリラにサポートを頼もうとも考えたが、直ぐにそれは意味を為さないと気がつく。イスラとカリラを一緒にしたところで火に油を注ぐだけだ。
「リルちゃん、まだ取材受けてないですよね」
視線を横に逸らしリルへ。
彼女は談話室の机に分解した狙撃銃のパーツを並べて、1つ1つ丁寧に清掃していた。
声をかけられて顔を上げるが、その目は釣り上がり不機嫌そうな表情を浮かべていた。
「嫌よ。絶対無理」
「あれ? 怒ってます?」
リルの目つきが悪いのはいつものことだ。
今日も別に怒っているわけじゃないだろうと思っていたナツコだったが、明らかにおかしい声色にその認識を改める。
だが場の空気など一切読まないカリラが口を開く。
「取材なんて受けて母親の話されるのが嫌なのでしょう。
全く我が儘なおチビちゃんだこと」
リルは反論しなかったが、磨いていた銃のパーツが力を入れすぎたのか宙に舞って机に落ちた。
確実に怒ってる。
だというのにカリラは気がついてないのか「銃のメンテは整備場使って頂けません?」などとのたまう。
ナツコは場を取り持とうと声を発する。
「ま、まあ、取材は任意ですから、無理にやる必要はないですよね。
タマキ隊長もそう言ってましたし」
「もう隊長では――まだでしたわね」
「はい。今サネルマさんと記者さんの取材を受けていて、その後で政府の方と会議だとか」
「お忙しくて結構ですこと。
そうですわ。ナツコさん、今暇でしたら〈ヘッダーン5・アサルト〉の調整行いたいのですけどよろしくて?
誰かさんが分解寸前まで酷使してくれたのを修理しましたので」
〈ヘッダーン5・アサルト〉の話題を出され、ナツコは頷く。
特異脳が中途半端な状態で戦闘を続けたため、被弾は多いし、機体各所にかかる負荷もまともに計算できていなかった。
その結果として修理・調整が必要になってしまった。カリラは自分も疲れていたにもかかわらず、一晩でそれを済ませてくれていたのだ。
「はい。手伝います!」
「当然ですわね。ではこちらに」
談話室を出るカリラに続いてナツコも整備場へ。
修理された〈ヘッダーン5・アサルト〉の調整作業に入った。
◇ ◇ ◇
「肩の荷が下りました」
「お疲れ様です。本当に助かりました」
長かった会議を終えて廊下を歩くタマキとサネルマ。
タマキの言葉に対してサネルマは礼を述べる。
そんな2人を廊下の向こうにいたナツコが見つけ駆け寄る。
「タマキ隊長、もう会議は終わったんですか?
機体の整備完了報告を――」
「もう隊長ではありません。
先ほど統合軍より、正式に義勇軍付き監察官の任を解除されました」
「あ」と短く声にして、ナツコは頭を下げる。
「今までありがとうございました。
タマキ隊長が居なかったら私たちはここに辿り着けませんでした」
「そうですか?
あなたたちならどんな状況でも、最後には故郷に帰ってきたと思いますよ」
タマキの優しい言葉にナツコも微笑む。それからふと疑問を口にした。
「……それで、隊長じゃなくなったなら、何とお呼びしたら?」
「お好きにどうぞ。
もうあなたたちも軍人ではありませんし」
「そうですか。なるほど……」
ナツコは思案し、しばらく間を置いて結論を出した。
「ではタマキ隊長で」
「なんですかそれは」
「私にとってタマキ隊長はタマキ隊長なんです。
これからもよろしくお願いしますね」
タマキはため息半分に、それでも嫌な顔をせず頷いた。
「好きにしたら結構」
「えへへ。そうさせて貰います。
それで機体の件なんですけど――」
「所有機体についてはハツキ島婦女挺身隊の隊長へどうぞ」
タマキは手のひらでサネルマを示した。
サネルマは自慢げに胸を張り、ハツキ島婦女挺身隊隊長の肩書きを誇る。
「えっへん。
新ハツキ島婦女挺身隊初代隊長、不肖サネルマ・ベリクヴィストがうかがいましょう!」
「おお! 新ハツキ島婦女挺身隊!!
ではサネルマ隊長、報告します!」
「うむ」
仰々しく報告作業を行う2人。
タマキはため息をついてその場から離れると、手元の士官用端末を操作して情報を更新。
ナツコの〈ヘッダーン5・アサルト〉は修理完了。リボルバーカノンの弾薬も、今夜中には用意出来るだろう。
◇ ◇ ◇
食事前、食堂代わりに使っている談話室へと向かう途中に、ナツコはフィーリュシカへと声をかけた。
「フィーちゃん!
ちょっとお話良いですか?」
フィーリュシカは立ち止まるとこくりと頷く。
了承を得られてナツコは笑顔を浮かべると、早速質問を切り出した。
「この後のことなんですけど、フィーちゃんは――」
「頭は大丈夫?」
質問を遮られて逆に問われる。
それにナツコは目を白黒させて、問い返した。
「ええと、それって物理的な話です? それとも精神的な――」
「物理的な話。
まだ熱が引いていない」
「あ、分かります?」
フィーリュシカに隠し事は出来ないと、ナツコは頭をかいた。
昨日の戦闘を明けてからなんとか冷まそうと試みて、特異脳の使用も一切停止しているのだがまだ熱は引かない。
日常生活には支障が無いので放置していたが、フィーリュシカの目は誤魔化せなかった。
「痛みは?」
「少しだけ」
「動かないで」
「はい」
言われるがまま直立不動の姿勢をとるナツコ。
フィーリュシカの銀色の髪の中から、金色に光る”手”が現れて、そんなナツコの頭を撫でる。
”手”は4本。
頭の表面を撫でていたそれは、抵抗なく頭の内側へとその先端を伸ばしていく。
「こ、これどうなっています?」
「存在する次元が違う。物理的な障害に影響されない。
少し黙って」
「は――」
返事をしかけて口をつぐむ。
フィーリュシカは無表情のまま手を動かした。ナツコの視界には金色に輝く手が天使の羽のように映る。
次第に脳に感じていた違和感が薄れていき、熱も引いていく。
フィーリュシカも”手”引き抜いて、もう動いて良いと口にした。
「ありがとうございます。
もうなんともないです」
「処置はした。
だが根本原因は取り除けていない」
「はい。分かってます」
ナツコは頷く。
原因を取り除けないのは理解していた。
そもそも脳の中枢、最も深いところに、通常とは異なる超高密度の脳組織が存在すること自体が問題なのだ。
それが使う度に肥大化し、今や脳の通常領域を圧迫し始めている。
「特異脳は使わない方が良い」
「それも分かってます。
でも、私は出来ることは全部やりたいって思うんです。
それに解決する良い方法を思いついたんです! 上手く行くかは分からないし、時間も結構必要になるでしょうけど……」
「休養が必要だと伝えておく。
特異脳の件がなくてもあなたは休むべき」
やはりフィーリュシカに隠し事は出来ないとナツコは照れ笑いを浮かべる。
特異脳から神経伝播させて動かし続けた身体の方も無理が来ていた。
そもそもナツコの身体はそんなに丈夫じゃない。
それをブレインオーダーを凌駕する反応速度で動かし続けたのだ。
「そうですね。
フィーちゃんが言うなら間違いないです。しばらく休みます」
「そうして」
「はい。それでさっきの話なんですけど、フィーちゃんは――」
フィーリュシカはそれを遮った。
「あなたは休むべき」
「それはそうなんですけど……」
話くらい聞いてくれても良いのにと唇を尖らせる。
でもフィーリュシカは頑固だから、一度言い出したら聞いてくれないだろう。
ナツコは質問を諦めて、代わりに言い捨てるように告げた。
「今は休みます。
でも私はずっと、フィーちゃんの僚機ですからね」
フィーリュシカは「そ」と短く返しただけだった。
ナツコはそれで十分だと、フィーリュシカへと別れを告げて談話室とは反対方向へと向かっていった。
◇ ◇ ◇
「あ、トーコさん!」
部屋から出てくるトーコ。駆け寄ってくるナツコの姿を見て、彼女はあからさまに嫌そうな顔をした。
「え、どうしてそんな顔するんですか」
「別に。頭は大丈夫?」
「え、ええ。
それは物理的な話です? それとも精神的な……」
「両方」
きっぱりとそう言い切られて、ナツコはむっとしたものの答える。
「大丈夫です。フィーちゃんに見て貰いましたから!」
「それならいいけど」
言いながらもトーコはナツコの額へ手を伸ばす。
しっかり熱が引いているのを確かめて、彼女も満足した。
「トーコさんは大丈夫です?」
「大丈夫。拡張脳使ったわけじゃないし。疲れも1日休んでたらとれたよ」
「そういえばトーコさんは取材受けてなかったですよね」
「私はハツキ島出身じゃないからね」
「でもトーコさんはハツキ島婦女挺身隊の名誉隊員ですよ」
トーコの胸にはツバキの花をあしらった、銀製のハツキ島婦女挺身隊隊員章が輝いている。
それでもトーコはかぶりを振った。
「ハツキ島には詳しくないし。下手なこと言えないでしょ」
「確かに。
じゃあ島の皆が戻ってきたら私がハツキ島を案内します!」
「うん。それは楽しみにしとく」
「えへへ。頑張ってコース考えないと!
1日で回るのは難しいですよね。トーコさんがハツキ島に住んでくれたら毎日でも案内するんですけど……」
ナツコが期待を込めた眼差しを向ける。
トーコはそれを冷めた目で見つつも返す。
「どうせレインウェルに帰っても居場所ないから、仕事があるなら住む場所は何処でも良いんだけどね」
「では是非ハツキ島に!」
「前向きに検討しとく。それより夕食の時間でしょ。
遅れると隊長が――もう怒らないか」
「はい。でも折角食事の時間を決めてくれたので、遅れない方が良いですね。
――ってそうだ! トーコさんに話があってきたんですけど」
「食事の時間でしょ。ほら、先に行ってるよ」
「あ、待ってくださいよ」
トーコは早足で談話室へと歩き始めた。
ナツコは質問の機会を逃して、そんなトーコの後を追いかける。
結局、肝心の質問は出来なかった。でもまた今度すれば良いよね、と先送りにした。
◇ ◇ ◇
談話室には強制でもないのにツバキ小隊全員が揃っていて、用意された保存食を分配しそれぞれ席に座り食事を始める。
まだ政庁の食堂設備は使えない。でも保存食は良い物が揃っていた。
イスラが談話室の端末を起動し、配信されているニュースを映し出す。
統合人類政府向けのニュース配信では、ツバキ小隊が大きく取り上げられていた。
「お。やってるやってる。
上手く撮ってくれてるじゃないか」
インタビューを受けているのはナツコだった。
午前中受けた取材映像が放送されているらしい。
「えへへ。ちょっと恥ずかしいですね」
「ちゃんと出来てるよ。
お、次はあたしか」
ナツコのインタビューが終わると次はイスラの映像。
相当取材内容に自信があったのかイスラが椅子を持って端末の前に移動し、カリラもそれに続いた。
だが、映像が突然切り替わった。映ったのは放送局のスタジオ。席に座るニュースキャスターの姿。
『――緊急ニュースが入りました。
配信を中断し緊急ニュースを伝えます』
突然のことにイスラもカリラも不満げだ。
「おいおい、ハツキ島奪還以上の緊急ニュースがあるのか?」
「お姉様の映像をぶつ切りするなんて許されませんわ! 配信元に抗議しなければ!」
そんな2人をタマキが一喝する。
「静かに」
ぴしゃりと言いつけて黙らせる。
直ぐにサネルマが端末を操作して音量を上げた。
原稿の入った小型端末受け取ったキャスターが、興奮した面持ちでその内容を読み上げ始める。
『――緊急ニュースです。
本日宇宙標準時刻0300。
ズナン帝国皇帝、ズナン6世が無条件降伏を受諾しました。
繰り返します、ズナン帝国が無条件降伏を受諾。統合軍への全面降伏を決定しました』
繰り返される報道。
しばらく皆言葉を失っていたが、タマキが口を開く。
「何でよ。どういうこと?」
士官用端末を取り出すと、そちらにも帝国軍無条件降伏のニュースが届いていた。
直ぐに兄のカサネへとメッセージを送り内容の確認を行う。
タマキが返信を待っている間に、無条件降伏を伝える報道画面に変化があった。
ニュースキャスターが受け取った資料をもとに情報を付け加える。
『新たな情報です。
本日未明、統合軍アマネ・ニシ元帥が艦隊を率いて帝国軍首都惑星を強襲。
制宙権を確保し惑星を包囲。
これを受け、帝国軍は無条件降伏の受け入れを決定した模様です。
ニシ元帥の映像が届いています』
談話室の端末に、統合軍将官服を着たアマネ・ニシの姿が映し出された。
タマキはその映像に釘付けになる。
白髪は増え、昔より老けてはいたが、それは紛れもなくタマキの祖父。アマネ・ニシだった。
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