第5話

獣達や武闘派達とは、また違った超武術派達が輝いた瞬間に現れたのだった。

目をかばうような眩しい光の中から、矛先がヒモに繋がれて放たれ、一番威勢の良かったヤクザの右掌を突き破った。

両手がヒモ状の物に力強く捕らえる。


敵が何かを喋った。

「・・・なにっ!?・・・」

威勢のいいヤクザを越えて人が一人 背後にストンッと立った。

「フンッ」

鼻を少し鳴らすと遠ざけるようにゆっくりと歩き始めた。

するとストンッ!?コロコロ~と音がして首が落ち、主を失った体は、バタンッと倒れた。


光から出て来たのは、光とは、対称的な闇からの使者!? 暴れん坊のチャイニーズ マフィアだった。 長い槍を器用に振り回し、トンファーやサイや剣や青龍刀を上手く使いこなし、組の異なった幾つものヤクザをゲームの如く倒していった。

もう、ここには、法は、無かった。


一人一人 確実に関節や急所をせめて獣や職人!?を倒していった。

プロの仕事というか、スピードや技の切れが惚れ惚れする程、凄かった。

はたから見ていても近付いて戦う事 事態に恐怖を感じさせていた。

チャイニーズマフィア各々が闘いを楽しんでいるように見えていた。 一瞬だけ微笑んで、またリズムカルに技を決めていく。


カンカンッ、ザクザクッ、ズボズボ、スパスパ、緊迫する怪音がそこかしこで響き渡る。

既に闘いでは、なく、リトルウォー ( 小さな戦争 )に成っていた。

周りに似合わず、その場所、ビル内だけが戦場化していく。


互いに鋭い目で見つめ合っていた。

正体を明かさぬ伝説の殺し屋!?と格闘派のヤクザ、冷酷な空手家と中国拳法をする侵入警察官!?、そして、たまたま その場に居合わせた噂!?のサイレント・N ムチ型ナイフを自由自在に操る、表情を出さないヤカラと興味津々で集まった鮮血だらけのチャイニーズマフィアの計六人が鉢合わせをしていた。

 

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