第3話

雲一つ無く透き通るような青い空だった。 まさに快晴。 天気予報でも現実でも。

普通だとあり得ない、雷の音、音、音、音ばかりしてみんなが気になっていたのだった。


動物の条件反射なのか、多くの都会人が変わらぬ空を見上げていた。

まるで異世界が直ぐ隣にあるみたいだった。

みんながキツネにつままれたみたいに成っていた。

肉眼では、見えにくい上空で多くの球体の電気が漂い、舞い始める。


その時には、すでに事件が始まっていたのだった。 誰もが、もう止められない事が。

今までの歴史上になかった事が起こされようとしていたのだった。


過去のデーターから日時や人数や場所を検索し、ピックアップし、計画し、試作品!?を実行しようとしていた。

指一本で悪気なく、軽くゲームをするようにキーボードを押した。

何を考えているのか、頭の中がどうなっているのか、常人の人!?では、理解出来ない事をしていた。


《暴力団撲滅総決起集会》警察官とSWATの精鋭の集まりと日本最大の指定暴力団とが、某場所の某ビルディングでマトモにぶつかり合う事を余儀なくされる破目になる。

そして・・・・・・!?

みんなが一瞬にして眩しいばかりの光の中に放り込まれて、エレベーターに乗ったような気持ちの悪い体感をさせられる。


夢の中なのか、眠りから覚めたばかりなのか、光が引いていった。

瞬きをする、額の前辺りに手をとどめる。

ほとんどの人は、しゃがみ込んでいたが、動物的条件反射からか、体を動かして立ち上がり始める。

脳をしっかりさせる、辺りを確かめる。


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