第17話 学校

チュンチュンチュン


うあー、よく寝た。俺は伸びをして体の筋肉をほぐす。昨日はいろいろあったなぁ。ちょっと振り返ってみるか。


昨日はスティアを買って、その後リセマラを始めたんだよな。そしたらオリジンとかいうのが出てきて、名前はノキアって言うんだけどさ。でそいつが固有スキルの『第六感』ってやつで別のオリジンを見つけて、そんで飯も食わずに公園行ってマコトって少年と戦ったんだよな。あっちなみにオリジンってのは自我のあるデータのことで、自我のないデータをイミテーションというらしい。ああそんでそのマコトとの闘いに勝って、帰っている最中にガイって男と出会ったんだよな。そんでそいつと戦闘を始めたんだけど、そいつがずる賢い奴でさ。ノキアのスキル判断のおかげでなんとか勝てたけど、そいつは気がついたら俺たちの前からいなくなってたんだ。いったいあいつは何だったんだ?まぁいいか。でその後家に帰ってきてスキル説明をノキアに聞いて、なんやかんややってるうちに夜も更けてきて、ノキアとの説明を終わらせて、ようやく飯食って宿題終わらせて風呂入って寝たんだよな。ここまでの大まかな内容はこんな感じだったかな?


んで今から俺は学校に行くため制服に着替えて家を出るところだ。俺の通ってる学校の名前は鳴海高校なるみこうこう。通称『鳴高なるこう』。そんで通ってる生徒のことを『鳴高生なるこうせい』と呼んでいる。鳴高なるこうまでは歩いて15分くらいかかって、始業時間はだいたい9時くらいかな。鳴高なるこうは部活動も盛んで朝練のある人は6時に家を出て学校に向かってるらしい。ちなみに俺は帰宅部なんで朝早く起きる必要もなく、だいたい8時ちょいに家を出れば余裕で間に合う。


さて、スティアとかばんを持って行くか。ゼクトは学校にも設置されており、昼休みや放課後に対戦している人も見受けられる。俺もスティアを手にしたことだし、これで対戦に入ることができるってわけだ。でも思ったんだけど、俺が連れてるキャラはオリジンだから、そこらへん大丈夫なのか?まぁ後でノキアに聞けばいいんだけどさ。


そういえば昨日ノキアも言ってたけど、スティアの電源を入れなければオリジンに察知されることはないって言ってたっけ。でもスティアを付けないとこっちも相手がいるか分かんないよな。こっちが先に見つけるか、見つかるかの違いってことだよな。そりゃ確かに見つかるのはまずいかもしれないけど、メリットを求めるにはリスクがかかるってことか。そこら辺はまたノキアと話さないといけないな。


っと、そうこうしてる内に俺は鳴高なるこう前についた。さて、んじゃ勉学に励むとするか!でもその前に…


「これどうやって入ろう…」


俺の目の前には閉じられた校門が立ちふさがっていた。ちなみに現在の時刻は11時25分。ここまで遅刻すると返って冷静になるよな。

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