第15話 スキル説明

「えーと、いま付けてるスキルは閃光フラッシュ加速クイック保護プロテクト無敵インビジブル防御ガードの5つか。」


閃光フラッシュは協力な光で相手の目を怯ませることができる。スキルを放った側は光で目を潰されることはなく、たとえ相手が目をつぶり光を防いだとしてもその隙を突くことができるようだ。だが閃光フラッシュは自分の範囲1メートルくらいでしか効果がでないらしく使わない人も多いそうだ。


「ていうか、使わない人って誰に聞いたんだよ。」


【私を作った科学者だ。正確には、『メリットもあるがデメリットもあるため使わない人もいるんじゃないか?』と言われた。確かに範囲が限られているため使うのは難しいだろうが、その分効果は高い。私は接近戦で戦うタイプだから成功する確率も高いと踏んでいる。】


ああなるほど。確かに接近戦で戦えば、範囲の効果も問題ないか。俺はノキアの説明に納得し、次のスキルについて考えた。


加速クイックはノキアの移動速度を上昇させる効果だ。だが攻撃力は上がるわけではないらしいので相手に素早く接近したり、相手を中心に回って何度も攻撃させるのに使うみたいだ。1人で遊ぶ分にはかなり便利なスキルだがゼクトを使った戦闘ではなかなか使いづらいということを公園での戦闘でノキアは学んだようだった。


【そういうわけで、このスキルは抜こうと思っている。】


まぁいいんじゃない?


「次は保護か。」


保護プロテクトは毒や麻痺、先ほど挙げた閃光フラッシュといった状態異常の効果を防ぐことができる。更に防御力も少し上がるらしい。少しってどのくらいだよ。


【それはわからん。】


…ほんとに上がってんのか?それ…まぁいいか。次。


無敵インビジブル。その名の通り相手の攻撃、状態異常、全てを防ぐことができる無敵のスキルだ。そんなに強いなら全員がいれてるスキルじゃないかと思ったがノキアが言うには


【だが効果時間は1秒だ。その1秒のためにたった5つしかないスキルに入れるかどうかということだ。】


なるほど。さっきの閃光フラッシュと同じでメリットとデメリットがあるわけね。じゃあ最後。


防御ガード。防御力が上がる。以上。


「…いやこれ必要!?」


【何を言う。騎士とは主を守るものだ。防御こそ最大の攻撃。防御を馬鹿にするものは私が許さん。】


…ダメだこいつ。ただの防御厨だ。


【さて、私が今付けているスキルは以上の5つだ。そして加速クイック。これを外して別のスキルを付けようと思う。】


別のスキルか…


「なぁノキア。そのスキル、俺が決めていいか?」


【お前が?】


なんだよその顔。


「別にいいだろ?ちゃんとノキアにも教えるし、使うタイミングとかはノキアの言う通りにする。俺だってなにか役に立ちたいんだよ。」


【…】


目を細めてノキアは考えている。うーん、もっとお願いした方がいいかな?いや!俺にだってプライドがある!たとえどんなことを言われても、俺は頭は下げないぞ!


【…まぁいいだろう。】


「えっ?マジ?ほんとにいいの?」


思ったよりあっさり決まったな。


【なんだ。お前が決めたいと言ったのではないか。】


「いやそりゃ嬉しいけど、思ったよりあっさり決まったもんでつい…」


【なら断ろうか?】


「すいません。決めさせてください。」


俺は頭を下げてノキアにお願いした。プライド?何それおいしいの?

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