第4話

以前冴子に


「思い込み激しいところあるよ」


って言われたことがあって少々、私は傷ついていた。


確かに自分でもそうじゃないかって思う。


思い込み激しいっていうか心配症っていうか...うん、マイナス志向、ネガティブなんだと思う。


もしかして3.11の時もひょっとして私がそのとき何か想い願っちゃって私のDOAAのせいなんじゃないかと思ったこともある。


例えば


(このまま、まっすぐ直進して暗い森の中を近道していったら襲われるんじゃないか)

(NEIJIブラジリアンヨーグルトを1L、ママが買ってきた時、おいしくて全部食べちゃいそうになったけど全部、食べたら明日学校行くどころじゃなくなるんじゃないか)

これなんか、なって当たり前っていうかそうなる確率が高い。


でも、そうじゃない。


私のDOAAはそうじゃない。


ネガな私は結果として私にとっていいことになるようなことを考えるようにした。


そして今日の夕飯、献立をなんのヒントもなく的中させた私は明日の剛くんとの会話のシミュレーションを脳内で展開する。


「ハンカチ落としましたよ。」

「あ、どうもありがとう。」


「あ、あのずっとキミのことが気になっていたんだけどラインかメルアド交換しませんか?」

「あ、はい、喜んで。」


「俺とつきあってください。」

「あ、はい、喜んで!」


「突然だけど卒業したら俺と結婚してください!」

「私で良ければ宜しくお願いします!」


「どうしたの?とこちゃん、ニヤニヤしちゃって。そんなにママの作ったハンバーグ、おいしい?」

「ハッ!、あはは、うん、ママの作るハンバーグは最高だよ!」


今夜は妄想しすぎて眠れそうにないからビリーボートチャンプやって体を疲れさせてから早く寝て明日に備えよう。

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