第4話
以前冴子に
「思い込み激しいところあるよ」
って言われたことがあって少々、私は傷ついていた。
確かに自分でもそうじゃないかって思う。
思い込み激しいっていうか心配症っていうか...うん、マイナス志向、ネガティブなんだと思う。
もしかして3.11の時もひょっとして私がそのとき何か想い願っちゃって私のDOAAのせいなんじゃないかと思ったこともある。
例えば
(このまま、まっすぐ直進して暗い森の中を近道していったら襲われるんじゃないか)
(NEIJIブラジリアンヨーグルトを1L、ママが買ってきた時、おいしくて全部食べちゃいそうになったけど全部、食べたら明日学校行くどころじゃなくなるんじゃないか)
これなんか、なって当たり前っていうかそうなる確率が高い。
でも、そうじゃない。
私のDOAAはそうじゃない。
ネガな私は結果として私にとっていいことになるようなことを考えるようにした。
そして今日の夕飯、献立をなんのヒントもなく的中させた私は明日の剛くんとの会話のシミュレーションを脳内で展開する。
「ハンカチ落としましたよ。」
「あ、どうもありがとう。」
「あ、あのずっとキミのことが気になっていたんだけどラインかメルアド交換しませんか?」
「あ、はい、喜んで。」
「俺とつきあってください。」
「あ、はい、喜んで!」
「突然だけど卒業したら俺と結婚してください!」
「私で良ければ宜しくお願いします!」
「どうしたの?とこちゃん、ニヤニヤしちゃって。そんなにママの作ったハンバーグ、おいしい?」
「ハッ!、あはは、うん、ママの作るハンバーグは最高だよ!」
今夜は妄想しすぎて眠れそうにないからビリーボートチャンプやって体を疲れさせてから早く寝て明日に備えよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます