小田参考人に対する意見聴取‐三
(新田委員)
私と致しましては、前政権で原発の稼働停止が要請されたことについては、民意を反映した政策だったと感じています。参考人は前政権の稼働停止要請はルールを逸脱していたとおっしゃるけれども、原発の再稼働問題を争点にした投票を個別に実施しない限り、民意ははっきりと表に出てこないと思いますよ。
(小田参考人)
個別に投票を実施するというのは政治が決定することですので私が云々すべき性質の問題ではないと考えます。
民意は投票によらなければはっきり表れないということですけれども、支持率というものは政策決定に一定の影響力を持つも考えております。前政権は支持率急落によって退陣を余儀なくされたと報道されておりますところ、私自身もそのように考えております。
(新田委員)
佐竹内閣の支持率は、核惨事の発生直後の世論調査において急落を示しておりますから、支持率低下は核惨事の発生とその対応によって民心を失った結果ととらえて間違いではないと思います。参考人はそうではなく、原発稼働停止要請が支持率急落につながったとお考えですか。
(小田参考人)
原発稼働停止は昨年の十二月三十一日に要請され、内閣支持率の調査はその後におこなわれたものですから、急落の原因を摩耗核惨事だけに求めることは一概にはできないと考えます。
(新田委員)
原発稼働停止要請が支持率急落につながったと。
(小田参考人)
ないとは言い切れません。エネルギー供給に支障を来すという不安を煽りましたから。
(新田委員)
ちょっと信じられませんね。ないと思いますけれどもね。
それでは質問を変えますけれども、廣瀬総理は所信表明演説におきまして、原発再稼働によって除染と復興を飛躍的に進展させると表明されました。
原子力発電所の再稼働が除染と復興に寄与するという見解は、資源エネルギー庁としても同様でしょうか。
お答え下さい。
(小田参考人)
当然そのように考えております。
今後、除染と復興に必要とされるエネルギーは大変な量になると見込まれますので、これを石油資源に求めることは、財政の圧迫につながる、という試算は、先の財務大臣演説でも示されたとおりであります。資源エネルギー庁といたしましては、国民生活に欠かすことの出来ないエネルギー資源の確保について、責任を負う立場でありますから、国家を挙げてこれに取り組もうというなかで、原発の稼働停止という選択肢はちょっとないな、と考えております。
(新田委員)
それでは本日は佐竹前総理にも出席いただいておりますから、ただいまの小田参考人の意見を聞いて、佐竹前総理、いかがでしょう。
(佐竹参考人)
お答えします。
ただいま小田君の意見を伺っておりましたですけれども、一時的とはいえ国政を担った立場から申し上げると、所掌事務に
(西田委員長)
佐竹参考人は、言葉遣いに気を付けて下さい。発言は議事録に載りますのでね。
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