でえだらぼっちの独白
私どもは大きすぎたのです、
気がつく余裕がないくらい、
世界は小さくありすぎたのです。
踏み潰し尽くして、
倒れ伏す土を失って、
どだい私どもは小ささを、
忘れるところまで歩くしかなかったのです。
稲だなんだというものは、
いつのまにやら足元を埋めてしまいました。
それから人というものも、
いつのまにやら石ころをそこらじゅうに敷いて。
私どもは大きすぎたのです、
世界は小さくありすぎたのです、
私どもは、
こさえた山の大きさよりも、
私どもの大きさを、
よくよく知らねばならなかったのです。
倒れ伏す土を失って、
私どもは大きさの、
意味を忘れるまで歩くより、
ほかに大地の、ありえないのです。
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