残光のころ




空の半分は青色で

のこりは君の髪の色

それから手首の内側に

ほんのり透けた血液の色


昼間にはどこかへ出掛けていた

からす、むくどり、かわうの群れが

かしましく君の黒髪を飾る


空の半分は青色で

のこりは君の命の色

鳥どもの眼が僕を得る


羽音

喘鳴

あいのうた

君の手首の淡色に

どくどく流れる

血の音を聞く

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