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わすれぐさに送る三十一字」への応援コメント


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    わすれ草はユリ科の花で和歌にずいぶん詠まれているんですね。知りませんでした。鈴虫が絶えないとは切ないですね。どんな虫も突き動かされるように懸命に生きているから切ないのかも知れません。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     ワスレグサ、キスゲの仲間は、分類が見直されてユリ科ではなくなりました。花はユリにとてもよく似ているのに、不思議ですね。

     古来、嫌なこと、特に悲恋を忘れたいときなどに、花や蕾を摘んで食べたそうです。
     現代で、わすれぐさの名を聞くことは多くありません。まるで花そのものが忘れられてしまったようにも思います。それでもわすれぐさは海岸に、田の畔に、あるいは庭の隅にひっそりと、夏のあいだ咲いています。
     忘れたいことは、無くなってしまったのでしょうか。それとも、それを必要とする人自体が居なくなってしまったのでしょうか。
     もう明けるかも分からない夜に、すず虫の声が響きます。すず虫ばかりが、絶えずにいます。