応援コメント

」への応援コメント

  • これすごいですね!今まで読ませていただいたものの中でもダントツにグッと来ました!!!
    まず、「まるで故郷の山々のように」から「私は思う」への静かな飛躍に〈!〉となりますね。そこから「涙」の「滴下」という流体のイメージが忍び込んできて、そのイメージが「嵐」=「涙」の集積に結びついていく感覚がとてもよいです。なおかつ「止めることが叶わない」という語句から、「嵐」にまとわりつく暴力的な、とどめようのない力のイメージがとてもスムーズに喚起されます。
    以降、ふたたび視点は「流れてゆく/涙の末」=流体に還元されるのですが、「嵐」を経ることで読み手はそれが単なる運動ではなく、とどめようのない力であることを知ってしまっています。だからこそ「見届けなければならない」という強い語句に、違和感なく説得されるような感覚があります。
    最後も素晴らしいです。これまでのイメージの流転が「彼女の手」という小宇宙にまつわるものであることが、歯切れよく、さりげなく明かされる展開が心地良いです。また、それを「見て」いる視点が「他人事のよう」である点も、想像力の帰結を静的に描出する役割を担っている感じがします。「嵐」にまつわる作品でありながら、むしろ全体の構成は静物として結実している印象があり、その往還に深く陶酔してしまいました。
    長くなってすみません……とにかく最高でした!ありがとうございました!

    作者からの返信

    “流れるもの”としての涙、深く読んでいただきありがとうございます。
    また、「嵐」という語と反するような詩全体の静けさ……特に意識して書いたものでしたので、注目していただいて感無量です。

    最後に、熱いコメントありがとうございます!! いただいた日はずっと小躍りしてました!

  • きっと、彼女の手の頂も、すべりおちる雫も綺麗だったでしょう。
    もちろん、見た目の綺麗さと彼女の心情は合致していないのでしょうが…

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    彼女の手は美しいはずのものですが、人の価値観や行動によって、その美しさは失われてしまうことになると思います。
    無粋ですので、涙の流れ出る先を見ていることしかできません。