腐れと薄暮





恐らく僕は腐れている

白骨死体には成れず

死んだ後さえ泥に

情の汚泥に塗れ


輝く碧の蝿が飛び交い

黒い蜥蜴は頸を這う

あの青い蝶も飛ぶ

君は白く不変だ


とうに腐れた眼窩にて

美しい君を見ている

美しい君の美しさ

きみを見ている




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