2章

第12話 学校の七不思議

 クラスのホームページは今や完全に『暁の原石』のホームページになっていた。

 エリザの写真はよく映えるし、魔術的な紹介も単なるコスプレキャラのようで今時怪しくもなんともないようだ。

 毎日更新される今日の運勢やエリザに向けての意見コーナーもある。

 神社にお参りするように掲示板に投稿すれば、もしかしたら叶うかもしれないよ、という趣向だ。

 エリザは投稿される願いから「ヨイネ」数の多いものを選ぶつもりらしく、そのうちの一つを僕に見せた。

『エリザ様、エリザ様。うちの学校の理科室にある人体模型が、日ごとに違うポーズをとっているんです。きっと夜な夜な動き出して学校内を徘徊しているんだと思います。これって七不思議ですよね。ホントかどうか確かめてもらえませんか?』

「ってラジオの投稿コーナーじゃないんだからさ」

「だが有名な話のようだぞ」

 エリザの見せるコミュニティーアプリによると結構大きな騒ぎになっているようだ。放課後と登校時の人体模型の写真付きでまことしやかに噂されている。

 そんなもの証拠にならないだの、くだらない自作自演だなどの反発派と意見がぶつかって炎上中だ。

 面倒事と言えば確かにそうだけど、何か直接的な被害あるわけでもないんだ。

「要するにこの騒ぎを収めてほしいんだろう。実際どうでもいい話題で炎上するのは他の利用者にとって迷惑な話だからな」

 そう言われればそうか。

「それに、本当に魔術師が絡んでいるかもしれんぞ?」

 と言うエリザは何だか嬉しそうにも見える。

 放課後。一応話題の人体模型を見に行ったが、野次馬のように生徒がきゃっきゃと取り囲んでいて何も調べられなかった。

 それだけでなく七不思議は結構騒ぎになっている。

 動く人体模型に加え、歩く二宮金治郎像。トイレの花子さん、目の動く美術室の絵画、笑う骨格標本、ひとりでに鳴るピアノ。

 七不思議なのに六つなのは、七つ目を知った者は死ぬと噂されているからだ。といっても人によって噂が違うから実際には七つ以上あったりする。

 そのうちのどれが正式なものなのかなんて決められないし、学校案内に載ってもいないしね。

 校庭に出ると本当に金治郎像が無くなっている。台座には薪と椅子代わりの丸太だけが残されていた。

 学校側は騒ぎに信憑性を持たせる為の悪戯だと盗難届を出しているそうだけど、生徒にあんな物運び出せるとも思えないし、大人が持ち出すほど貴重な物でもない。

 ていうか取り外せる物だったのか?

 そんな訳で深夜の学校に忍び込む羽目になったんだけど、これって普通に犯罪じゃないのかな。

「何を言う。我らはこの学校の生徒なのだ。敷地内に立ち入る許可を持っておる。閉校後の立ち入りを禁止しているのは条例または校則だ。それに抵触してこっぴどく叱られるのが精々だ」

 それが十分問題なんだよ。

「防犯カメラにも映っちゃうんじゃないの?」

「それはカリユガに頼んである」

 あのハッカー? こう言ってはなんだけど、よくこんな事に付き合ってくれるな。それとも外国人だから向こうは今昼間なのか、もしくは大金を支払っているのか……。

「それがな。カリユガは金銭では動いてくれぬのだ」

 金も色仕掛けも通用しない。まあ確かに世界的なハッカーならわざわざ不正な事をするまでもなく、お金に不自由していないのかもしれない。

 でも全く畑違いと言うか理論で説明がつかないからか魔術には興味があるらしく、エリザの先代から協力してくれているそうだ。

 ただ気まぐれな所があるので、やってくれるかどうかはその時になってみないと分からないと言う。

 そんなわけで入り口の電子ロックを開け、携帯端末の明かりを頼りにいつもの教室に向かう。

 だけど各教室はアナログな鍵だ。

 職員室に行って鍵を借りてこなくてはならない。

 僕が行くのかと思っていると、エリザは端末から飛び出した突起物を鍵穴に差し込んだ。

 ガチャリという音と共に鍵が開く。

 呆れている僕を余所にエリザはさっさと教室に入る。

「ところでなんで教室に来たの? 用があるのは理科室じゃ?」

 といい終わる前にエリザは服を脱ぎ始める。

「またぁ!?」

 なんだかんだで慣れてきている自分も恐い。

「ここには我の席があるからな」

 と言って綺麗に畳んだ服を机の上に置いた。

 そして体に軟膏を塗り始める。

 姿を隠す必要はないでしょ、と思ったけどいつぞやのストレスなんたらとは違う匂いだ。

「これは悪霊の類から身を守る軟膏だ。汝も塗りたければ塗ってよいぞ」

 遠慮しておくよ。

 そして理科準備室。

 この中に問題の人体模型があるんだ。

 エリザが鍵を開け、扉を開けて中に入る。暗くてよく見えないが、資料の並んだ棚の前に骨格標本と並んで人体模型があるようだ。

 エリザが端末の明かりで室内を照らすと、その不気味さが一層際立つ。ホルマリンや剥製はないから昼間はさして不気味じゃないんだけど、色々物が置いてあるので壁に伸びる影が光源を動かすたびに揺れ、それだけで物が動き出したように見える。

 エリザは模型を照らしながら観察する。

 全身揃っているタイプで、内臓の部分が空洞になっていて臓器パーツがはまっている。皮膚はなく手足は筋肉の形が分かるようになっている。

 元々は前面も腹筋や胸筋のカバーが付いていたのではないだろうか。結構古い物のようでバラバラにした時にいくつかのパーツが破損したか紛失したのだろう。

 内臓は何が抜けているのか正直分からないが、パッカリと空いた頭部には脳が半分しかない。

「プラスチックではないがゴムよりは硬いな。関節は可動するタイプではないからポーズが変わっていれば確かに超常現象だ」

 エリザが模型を叩きながら言う。

 ネットに上がっていた写真とは違う姿勢だけど、中には明らかに画像加工した悪戯物が混ざっているので、確かな証拠とは言えない。

 僕はちょっと力を入れて腕を曲げようとしてみたが、折れそうな感じはしても曲がりそうにはない。

 写真撮って朝の形と比べれば解決かな、とか考えていると空気を震わす微かな音が聞こえた。

『……オクレ』

「何か言った? エリザ」

 エリザは首を振る。

 まさか、と思い人体模型を見ると、剥き出しの眼球がギョロッと動いた。

『ノーミソをオクレ』

「わあっ!」

 さすがに驚いて飛びのく。

「しゃ、喋ったよコイツ!」

「それに動いたな。よくできておる」

 いや、違うでしょ。

 人体模型はカチカチと歯を鳴り合わせ、ギシギシと身じろぎするように揺れる。

「誰かの魔術なの?」

「いや、このような魔術は聞いた事がない。魔術なら幻術という事になる」

 そうか、幻か。この部屋に何か薬物を充満させて、人体模型が動くんじゃないかと期待する僕達にそう見せたのか。それなら説明がつく。

 その時、人体模型の腕が回転するように跳ね上がり、僕の顎を軽快な音を立てて叩いた。

「あいたっ! 幻じゃないよ! これ」

「幻覚というのは幻の感覚だ。痛覚もその限りではない。腕が動いたという幻視と叩かれたという幻痛が同時に襲ってきているのだ」

 上げられた腕は、そのまま元の軌道を戻って叩き下ろされ、僕の顔を叩く。

「あいたっ! ……血が出たよ!」

 ポタポタと落ちる鼻血を手に受けて言う。これは説明がつかないんじゃないのか?

「うむ、それも幻覚だ。鼻を叩かれたから鼻血が出るだろうという思い込みがそう見せるのだ」

「ていうか、エリザ僕と同じもの見てるよね。なんで鼻血が出てるって分かったの?」

「偶然か……、それとも」

 それとも?

「本当に鼻血が出ているかだ」

「ホントに出てんでしょ、それ!」

 ガタガタと一層激しく揺れ動く人体模型に僕達は一歩後ずさる。

『ミテヨ。ボク、ノーミソが半分無いんダヨ。キミのをオクレヨ』

「だそうだぞ? やれば成仏するかもしれん」

「賢い脳味噌の方がいいんじゃない?」

「我は魔除けの軟膏を体に塗っておるからな。物の怪には合わぬ」

 そういうもん? ていうか自分の方が賢い事は前提なんだ。

「魔術じゃないって事は、幽霊か何か?」

「いや、結局そういう物を呼び出すのも魔術だ。しかし、これが本当に魔術だとするならば……」

『ノーミソをオクレー!』

 人体模型が倒れ込むように僕に抱き着く。

「ちょ……、何とかしてよ!」

「模型よ。脳を手に入れて何とするつもりなのだ?」

『ボクは元のように賢くなりたいんだ。半分になったノーミソじゃ、ミンナからバカにされる』

「模型よ。お主はそのままでもこの人間よりも賢いぞ」

 なんだよそれ。

『フフ、そうやってオダテテ諦めさせようという作戦ダネ。ソンナ手にはヒッカカラナイヨ』

「むう。作戦だったが、どうやら本当に汝より賢いようだ」

「そんな訳ないだろ!!」

 人体模型は脳を取り出そうとしているのか僕の頭に咬みつく。頭蓋骨を割る力はないけど髪をむしられて痛い。

「なら比べてみてはどうだ。実際に証明すれば納得して成仏するかもしれん。我が問題を出すからそれに答えてみるがよい」

「いいよ。やってやるよ」

 僕が叫ぶと人体模型は受けて立ったのか手を放す。

 バカにしやがって。なんで僕が人体模型に勉強で負けなければならないんだ。ワザと負けてやれば成仏するのかもしれないけど、僕にだってプライドってもんがある。

 エリザは胸を逸らし、では……、とテレビクイズの出題者のようにやや早口で言う。

「赤血球に含まれる、酸素の多いところでは酸素と結びつき、酸素の少ないところでは酸素を離す性質をもつ物質は何か?」

『ヘモグロビン』

「グリコーゲンの合成と貯蔵をし、アルコールを分解し、胆汁を作っている臓器は何か?」

『肝臓』

「五臓六腑の五つの臓と六つの腑は、それぞれ何を指している?」

『心臓、肝臓、脾臓、腎臓、肺の五臓と小腸、大腸、胃、胆、三焦、膀胱の六腑』

「ちょ、ちょっと待ってよ! なんでさっきから理科の問題ばっかりなの?」

「そのくらいのハンデは当然だろう」

『ボクの勝ちダネ。約束通りノーミソをもらうヨ』

「そんな約束してないよ!」

 それに成仏してないじゃないか。くそ、こんな事ならワザと負けてやったんだと言って褒めておけばよかった。今更言っても言い訳がましい。

「やれやれ、半分くらいやればよいのに。どのみち大して変わらないだろう」

 エリザどっちの味方なんだよ!

「なら今度は汝の得意分野を選ぶがよい」

 僕の得意分野? 得意なものと言えば一つしかないよ。

「ならカラテで勝負だ」

 人を殴るのは好きじゃないけど、人体模型ならサンドバッグと同じだ。僕は演武、つまりシャドーカラテの優勝経験者なんだぞ。

「模型よ。聞いての通りだ。こやつは脳に自信がないそうだぞ。それでもほしいのか?」

 説得してるんだよね? 無益な戦いを避ける為にそんな事言ってるんだよね?

『イイヨ別に。カラッポの方が新しい知識を詰め込むのに都合がイイ』

 言ったな。この野郎。

 人体模型はギギギと軋む音と共にファイティングポーズをとる。

『ノーミソもキンニクも使う者次第だというのを見せてあげるヨ』

 さすがの僕もカチンときて構えをとる。

 勉強でもケンカでも人体模型に負けたとあっては人間の名折れだ。もう生きている資格がない。なんとしても僕が勝つ。

「エリザ。号令をかけてくれ」

 エリザは小さく笑うと少し離れ、片方の手を上げる。僕と人体模型を交互に見やると「始めっ!」の声と共に振り下ろした。

 いやあ! と掛け声と共に一気に距離を詰め、顔面の急所、人中に拳を叩き込む。

 パカーンと硬い音が響くと同時に僕は手を押さえて飛び跳ねた。

 まるで防具の上を素手で殴ったようだ。模型なんだから当然か。

「でも、今のは決まりだろ?」

「うーん、我はルールまでは知らぬぞ」

 くそ。ちゃんとルールを決めておけばよかった。KОするしかないのか。

『思ったよりヤルネ』

 何を対等みたいな口をきいているんだコイツは。さっきは人のつもりで殴ったからだ。僕は木の板での試割りも得意なんだ。今度は本気で粉砕してやる。

『次はボクの番ダネ』

 人体模型は左手を突き出し、僕の右頬へ向けてユルユルと伸ばしてくる。攻撃のつもりなのか? と顔の右側を防御する。

 スパァーン! という音と共に僕の体が「く」の字に曲がった。

「ぐ!?」

 遅れて右脇腹を蹴られたのだと理解した。模型だから動きが遅いと思って油断した。

『目には視界というモノがソンザイする。近いモノホド大きく見える。遠くにあるモノはソノ陰に隠れてしまうノサ。ソシテ胴体の右側には人体にトッテ重要な臓器がある』

 左手で僕の注意を引くと同時に視界を塞ぎ、その陰から肝臓に蹴りを放ったのか。なんて奴だ。人体模型に頭脳戦を仕掛けられるなんて……。

『ソシテ顎の先端を打たれると、テコの原理でノーミソが頭蓋骨に打ち付けられる』

 人体模型は最短距離で手刀を振り下ろし、僕の顎を僅かにかすめる。

 僕は自分の意思とは無関係に地面に転がった。

「これは有効というヤツか?」

「違うよ!」

 僕は慌てて起き上がる。

「足が滑ったんだ!」

 我ながら苦しい言い訳だと思うが、元々ルールの下ならばさっきので僕の一本勝ちだったんだ。

 ふらつく足を立て直しながら構えを取り直す。

『そして人体で最大のキューショ。ドンナ屈強な人間でも鍛えられない二つのタマ』

 はっと僕は反射的に股を締め、腕を下してガードする。

「はおっ!?」

 僕は顔を押さえてのた打ち回った。

『眼球というキューショ』

 確かに間違ってはいない。どちらも現代空手では反則だから僕には馴染みがない。こうなればこっちはもう一つの最大急所で応戦してやる。

 僕は起き上がると同時に相手の股間を蹴り上げた。

 カンッと硬いと音がして僕は足を押さえてケンケンになる。しまった、人体模型なんだ。硬い柔らかい以前に学校に納品される教材にそんなモノは付いていない。

『フフ、ザンネンだったネ。デモいい着眼点だ。ハンデに一つイイ事を教えてアゲヨウ。ボクは確かに模型ダケド、キューショは人間と同じダヨ。最初のイチゲキは、結構効いたヨ』

 とことんバカにしやがって。だけどそれはいい事を聞いた。落ち着くんだ。

 狙うは肝臓。最初にやられた分のお返しをしてやりたいし。

 僕はけん制の突きを数発撃ち、相手のガードを上へ誘導してから中段に蹴りを放つ。

 手応えアリ! と思ったら人体模型が右手に何か持っているのが見えた。薄暗い為見え難いが、よく見るとそれは……、肝臓!?

 やばっ! コイツ、自分の肝臓取り外して……、と理解が追いつくよりも早く人体模型は手に持った肝臓で僕の頭を殴る。

「おごっ!」

 たまらず尻餅をついた。

「ちょ、ちょっと待って! 今のは凶器攻撃じゃないのか!?」

『ボクの体の一部だからね。キョーキじゃないよ』

「肝臓で殴ったら肝臓も痛いだろ!」

『繋がってないと痛みは感じないヨ』

 なんだよそれ! むちゃくちゃだぞ。

 人体模型は倒れた僕に伸し掛かる。両腕も足に挟まれ、身動きできない状態になった。だけど相手は両腕が自由なままだ。

「倒れた相手に攻撃するのは反則だぞ」

『ボクはカラテのルールは知らないヨ。これはソーゴーではマウントポジションと言って攻撃が認められテイル。シカモ両手も封じて防御もフカノウ』

 ルール知らないだと? むちゃくちゃ格闘技に詳しいじゃないかコイツ。

 僕は体を振ってほどこうとするが、押さえられた手を抜くまでに間に合いそうもない。人体模型は僕の顔に向かって拳を振り下ろす。

「くっ!」

 人間よりは体重は軽いらしく、体を振ったおかげでバランスを崩したのかパンチは外れた。人体模型の硬い拳が地面を叩き、目や歯が剥き出しの顔面と僕の顔が近づく。

 あまりいい光景ではないが、僕はそのまま相手の頭に向かって頭突きを叩き込んだ。

 伸し掛かられているので大して力は入らないが、剥き出しなった脳に叩き込まれた打撃は、相手を昏倒させるのに十分だった。

『オ、オオ!? ノーミソを直接攻撃するナンテ。ショーキかキミは』

「ルール無用なんだろ」

 人間相手にできる事じゃないけどね。

 もう立てないだろう……と息をつくと、人体模型の周りが光っているのに気が付いた。

 これは……、魔法陣か?

 見るとエリザが端末から投影するように、人体模型の周囲に模様を映し出している。

「悪魔封じの魔術式方陣の一種だ。どういう現象で動いているのか分からぬから、汝が注意を引いてくれている間に全部試していたのだ」

 なんだ……、ちゃんとやる事はやってくれていたのか。

「一応、模型に負けたままでは悔しいであろうから、勝負がつくまで待ってやったぞ」

 そうですか。

「物とは長い年月を経て色々と見聞きしているのだ。人間とは言え十数年しか生きていない汝が勉強で負けた所で恥じる事はない」

 慰めているつもりなのかな。同じ年の女の子が。

「……ってあちちち」

 投影される円が僕の足にもかかっていて、そこから煙が出ている。光がレーザーのように地面に焦げ跡を残していた。

「そこに立っていると危ないぞ」

「先に言ってよ」

 人体模型は次第に動かなくなっていき、元の直立状態に戻った。

「結局なんだったんだ? コイツは」

「ただのマジナイではないな、これは」

 エリザは心なし顔を固くして言う。

「悪魔が絡んでおる」

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