職人コンビと出品物の話



「ユーリ!」

「ユーリくん!」

「はい?」

「完成したぞ!」

「完成しました!」


 ある日の昼下がり。のんびりと自分の衣服の繕い物をしていた悠利ゆうりは、満面の笑みを浮かべた職人コンビに声をかけられた。鍛冶士見習いのミルレインと、細工師見習いのロイリスの二人だ。

 アジトで勉学に励む以外に、各々がお世話になっている工房でも作業をしている二人。そういう意味では、他の訓練生よりもアジトを留守にすることが多い二人とも言える。そんな彼らが二人揃ってやってきて、何かを見てくれと言うように差し出してくる。

 はて?と小首を傾げながらも、悠利は差し出されたそれを見た。そこにあったのは、綺麗な模様が刻まれた小さな金属板だった。


「あ、これ……」

「ユーリがアイデア出してくれたやつ、出来上がったんだよ」

「完成したので、まずはユーリくんに見て貰おうと思ったんです」


 笑顔の二人は、そんなことを口にした。さぁよく見てくれと言わんばかりに差し出された金属板を、悠利はそっと手に取った。金属板なのでしっかりとしているが、重さはそれほど感じない。大きさは悠利が軽く握って持てる程度。イメージ的には少し大きめのスマートフォンぐらいのサイズの金属板だ。

 その金属板は綺麗な光沢を放っており、美しく磨き上げられている。そしてその表面には、華やかでありながら決してこちらを疲れさせない、絶妙な配置で花々の模様が刻まれていた。

 丁寧に磨き上げられた金属板はミルレインの作品であり、そこに刻まれた無数の花々の模様はロイリスの作品だ。これは、《真紅の山猫スカーレット・リンクス》の職人コンビの合作なのである。


「綺麗だね」


 悠利は素直にそう告げた。アイデアを出したのは自分だが、それをここまでしっかりとした作品に仕上げてきたのはこの二人だ。頑張ったんだねぇと笑う悠利に、ミルレインとロイリスははにかんだように笑った。褒められて少し照れくさそうだ。

 この合作のアイデアは、悠利が出したものだ。二人の得手を合わせれば素敵な作品が出来ると思ったのである。

 それは、少しばかり前の話だ。ウルグスから物作り系のお祭りがあると聞くよりも更に前、悠利はそのお祭りにクランの誰より関係のある二人と雑談をしたことがあった。随分と前の話で、ウルグスからお祭りの話を聞くまでは悠利もうっかり忘れていたぐらいだ。その程度の、雑談ではあったのだ。




 家事が一段落してちょっと休憩でもしようかな、とリビングに顔を出した悠利は、額を突き合わせてうんうんと唸っているミルレインとロイリスの姿を確認した。職人コンビの二人がこうして顔を突き合わせて何かを相談したり考えたりしているのは、別に珍しいことではない。協力して課題をこなしている姿もよく見るので。

 だから悠利は今日も、(何か難しい課題が出たのかなぁ……?)と思いながら二人の横を通り過ぎようとした。しかし、悠利の存在に気付いたらしい二人に声をかけられて足を止める。


「ユーリ、ちょっといいか?」

「手が空いているようでしたら、少し相談に乗ってくれません?」

「僕?」

「はい、そうです」

 

 果たして鍛冶に関しても、細工物に関してもただの素人である自分が、一体どんな役に立てるのだろうか。そんなことを思いつつも悠利は、呼ばれたのならということで二人の隣に腰を下ろす。

 

「で、何を唸ってたの?」


 悠利の問いかけに、二人は顔を見合わせて困ったように笑う。そしてその困ったような表情のまま、答えた。

 

「実はな、アタイとロイリスで合作でひとつ作品を作るってことになっただよ」

「合作?」

「そう。それぞれの得意分野で、お互いに協力しあって一つのものを作るっていうことだよ」

「面白いね」


 説明を聞いた悠利は、素直な感想を口にした。一人で作るときとはまた違う、お互いに相談しながらの作業は楽しそうに思えた。

 

「まあ、試みとしては面白い。自分だけで作るわけじゃないから、相手に何が出来るかを考えながら模索する必要があるしな。楽しいのは楽しい」

「えぇ、確かに楽しいんですけれどね……」

「だったら何で、二人はそんなに顔をしかめているの?」

「二人で何かを作れってだけで、これといって作るものを指定されてないんだよ」

「ほほう……」

「自由課題だとあまりにも枠が広すぎて、逆に何を作れば良いのかが解らなくなってしまって……」


 しょげるような二人に、自由度が高すぎるってのもダメなんだなぁと悠利は思った。確かに夏休みの自由研究などでも、完全に自由にされると何をどうやっていいのか解らないみたいなのはある。ある程度これをやりなさいと言われた方が楽だというのは、万国共通なのかもしれない。

 勿論二人はそこで諦めるようなことはない。それならば、自分達に何が出来るだろうかと精一杯考えてはいる。ただ二人だけで考えていると色々と煮詰まってしまって、新しい意見、別の視点というものが欲しくなったところへ悠利が通りかかったということらしい。


「なるほどねー。まあ、確かに違う視点からの意見が欲しいっていうのは解らなくもないけど……。僕、完全に素人だよ?」

「構いません」

「あぁ、大丈夫だ。ただ何かアタイ達には見えないものが見えるかなと思っただけだから」


 そう言われたら、悠利もあまり重く考えずに二人のお役に立とうという気持ちになれる。専門的なことも小難しいことも解らないが、あくまで素人の意見で構わないというなら、悠利にも何かアイデアを出すことは出来るだろう。

 

「うーん。具体的に二人が出来ることって何?ロイリスは細工物が得意で、ミリーは鍛冶だってのは知ってるけど……。そもそも僕、鍛冶ってよく解ってないんだよね」

「そうだな……。武器やら道具やらを作るっていうのがまぁ一般的な鍛冶師の仕事かな。でも、その前段階の鋼を叩いて混ぜ合わせて、インゴットや金属板とかを作るのも鍛冶師の仕事ではあるぞ」

「あ、そうなんだ」

「あぁ。例えばアクセサリー職人の人たちなんかは、鍛冶士が作ったインゴットや金属板なんかを購入して、それを自分達で加工するんだ」

「へー。じゃあ、鍛冶士は金属のエキスパートってこと?」

「基本的にはそうなるな」

 

 なるほどなぁと悠利は感心したようにうなずいた。

 普段、鍛冶師が何をしているかなど、アジトで家事担当として過ごしている悠利には全く縁がない。そもそも鍛冶師と呼ばれる方々と接触することもほぼない。強いて言うならこういう調理器具が欲しいなぁと思ったときに接触するが、そういった人々はレオポルドやブライトなどの知り合いの職人から紹介され、悠利は要望を伝えるだけというような状況になる。

 その仕事ぶりをしっかりと見ることもほぼないなので、改めてミルレインから鍛冶士がどういうものかを聞かされて、ちょっぴりワクワクしていた。人間、未知の情報が手に入るとわくわくしてしまうものなのだろう。

 とにかく、今のとても解りやすい説明によって、鍛冶士であるミルレインが出来ることについては把握した。ならば次は、細工師であるロイリスの得手についてだろう。

 悠利が視線を向けると、ロイリスは少し困ったように笑った。


「ユーリくんが期待しているような新しい何かがあるわけではないですよ」

 

 そう言って謙遜するように微笑む姿は、幼い姿に不似合いなほどに落ち着きを持っていた。まぁ、ハーフリング族は人間よりも寿命が短く、成人しても人間の子供のような外見をしているという特性上、体の成熟は幼くとも精神の方はとても早く成熟する。

 ロイリスも見た目は七、八歳頃の子供で、実年齢は十二歳だが、その中身の落ち着きは同年代よりも少し上になるだろう。だからこそ、十六歳のミルレインと対等に話が出来ているのかもしれない。

 話がそれた。

 細工師であるロイリスの最も得意としているのは彫金、いわゆる金属に模様を彫り込むことである。繊細な細工を得意としており、時折仲間達に頼まれて装飾を施しているのは悠利も知っている。どちらかというと女の子が好むような繊細で華やかな模様が得意である。

 

「ロイリスは基本的に彫金が得意なんだよね?」

「ええ。主にそれを習っています。でも一応細工師ですから、簡単に金属を加工することぐらいなら出来ますよ」

「そうなの?」

「アクセサリーを作るというほどではありませんが、基礎の基礎ぐらいなら出来ます」

「そういうものなんだ」

「多少は扱えるようになっておかないと、何かあったときに自分で修正できませんからね」

「そっかぁ、色々あるんだね」

「色々あるんです」


 感心したような悠利に、ロイリスはどこか困ったように笑った。その色々を思い出したのだろう。深くは聞かないでおこうと思う悠利だった。

 とりあえず二人の話を聞いて、職人コンビに何が出来るかを悠利は把握した。把握した上で、合作として何が出来るだろうかと考えてみる。あくまでも素人意見とはいえ、頼られて嬉しいのは事実だ。だから、二人の役に立てるように何か意見が出せたら良いなあと、悠利は記憶を探る。

 悠利は特に自分が変わっているとは思っていないが、やはり異世界の人間というのは大きい。当人はあくまでも普通に考えて出したつもりの意見が、周りにとっては突拍子もないことであるのはよくあることだった。

 その上で、悠利の意見が誰かの役に立つこともあるので、こうして仲間達に頼られることがある。違った視点からの意見というのは、降着した状況に新しい風を届けてくれるので。

 情報を整理すると、鍛冶士のミルレインが得意とするのは鋼を扱うこと。それは何も武器や道具を作ることだけでなく、インゴットなどの金属の塊を作ることも得手としている。そして、細工師のロイリスの得手としているのは主に彫金。金属に模様を刻むことで細工物にすることだ。また何でも出来るというわけではないが、細工物を作る延長上で金属の加工も多少心得ているという。 

 ざっくりと考えて、ミルレインが素材を用意し、ロイリスが装飾を施すという形をとるのが、無難なような気がしてきた。問題はそれをどのような方向性にするかだ。合作で作品を作るようにと言われたのなら、やはり作品として認められるだけの何かにしなければならない。

 何かいいアイディアはないものかと悠利は首を傾げて一生懸命考えた。やはり、それぞれの強みを生かせるようなものがいい。そんな風に考えて悠利はうんうんと一人で唸る。

 しばらく考えて、悠利の脳裏に一つのアイディアが浮かんだ。


「ねぇ、金属板に模様を彫るとかはどうかな?ミリーが作った金属板にロイリスが模様を描くの。で、その模様なんだけど、単に模様って言うんじゃなくて、絵画みたいな感じに仕上げられないかなって」

「絵画ですか?」


 悠利の言葉に、ロイリスは首をかしげた。彼が普段彫っている模様は、色々なものをモチーフにした装飾にすぎない。一枚の絵画のような模様というのは彫ったことがないのだ。しかし、悠利はロイリスが植物モチーフの美しい模様を彫れることを知っている。

 以前調香師のレオポルドが作る香料入りのハンドクリームの器を手掛けたのを見たからだ。香料に使われている花と同じ種類の花を、ロイリスが缶の蓋や側面に彫り込むことで一目でどんな香りの商品かが解る。そういうお仕事をしていたのを知っている。その記憶があるので、そういう風な絵を描けばいいのではないかと思ったのだ。


「まあ確かにロイリスの彫る花の模様とかは本当に綺麗だもんな」

「ありがとうございます。でも絵にするというのはどうしてですかユーリくん」

「えっとね、飾るの」

「飾る?」

「アクセサリーとかはまあ身につけるものだよね。でも、掌に収まるぐらいのサイズくらいの金属の板に綺麗な絵が描いてあったら、玄関とか棚の上とかに飾れないかなと思って」

「「はぁ……?」」


 それは果たしてどういう感じのものなのだろうと、二人は首をかしげている。ちなみに、悠利のイメージは陶板焼きやパネルアートなどに近い。紙に描いた絵画は、きちんと保存しなければ劣化してしまう。金属に模様を彫り込んでしまえば、それよりは保管が楽なのではないかという素人意見だ。

 無論金属とてきちんと手入れをしなければ錆びるが、紙に比べて手入れがしやすいのではないかと思ったのである。それらを素人なりに説明する悠利に、なるほどなぁと言いたげな顔をする二人。


「つまりアタイは、ロイリスが模様を彫りやすいような金属板を作ればいいってことか」

「うん。それに、金属板って言っても、色味はいろいろあるでしょ?だから、彫り込む絵柄に合わせて色味を調整すれば色々楽しめるんじゃないかなーって思ったんだけど……」


 どうかなと告げる悠利に、ミルレインは顔を輝かせた。新しい玩具を与えられた子供のような、それはどこまでも楽しそうな顔だった。

 

「面白い。それすごく面白いな、ユーリ!そもそも金属の板をそうやって細工物にするってあんまり聞かないもんな」

「そうですね。細工物にするとしたら形を変えますね。ユーリくんの話では、綺麗な金属の板の形のままということですし」

「となると、その金属板を作るアタイの技量も試されるってわけだ。鋼の混ぜ方とか色味の出し方。あとはあれだな。ロイルスがどういう厚みなら掘りやすいとか……」

「僕も、ミリーの作ってくれた金属板に合わせてどういう模様を掘るかを考える勉強にもなりますね」


 思ったよりも二人が前向きなので、悠利は良かったと胸をなで下ろした。基本的に家事をしているだけの一般人の悠利には、職人さん達がどれだけ苦労するかが解らない。それでも、二人が自分の意見を参考に楽しもうとしてくれているのはありがたかった。

 

「ありがとうございます、ユーリくん。その方向で二人で色々考えてみますね」

「アタイも、金属板でどれだけ腕が見せられるか頑張ってみる」

「楽しみにしてるね」

「試作品が出来たら、一番にユーリくんに見せますからね。」

「そうそう、そのときにまた感想を教えてくれ」


 やる気満々の二人に、悠利は解ったよと満面の笑みで答えた。

 頼ってもらえたのは嬉しいし、自分の出した拙い意見が仲間達の役に立ったと思うと、もっと嬉しい。それに、金属板のことは悠利にはよく解らないけれど、ロイリスの作る模様がきれいなのは知っている。ミルレインがどういう感じの金属板に仕上げてくるのか、ロイリスがそこにどんな模様を刻むのか、出来上がりが楽しみだなぁと思うユーリなのであった。




 そんな会話を交わしたのが随分と前のこと。日々の鍛錬の合間に、ミルレインとロイリスはああでもない、こうでもないと、お互いに出来ることをせっせとやっていたらしい。そうして完成した試作品がこれだった。

 金属板は複数の色合いのものが用意されていた。悠利が手にしているのはいわゆるゴールドと呼ばれる温かな色合いのものだ。他には、シルバーのすっきりとした光沢のあるもの、シルバーに柔らかな青みが入ったようなものもある。また、複数の色が混ざったマーブルやグラデーションのような印象を与えるものもある。さらには、光の加減や角度で色合いが変わるものもあった。


「これって、混ぜ合わせてる金属の材料が違うの?」

「それもあるし、同じのでも比率とか作ってるときの温度とかで違いが出せるんだ」

「へー奥が深いねー」

「普段は軽さとか、頑丈さとか、加工のしやすさとかばっかり考えて鋼を打ってたからさ。こんな風に色味を考えて鋼を打つのちょっと楽しかった」

「そうなんだ」


 楽しげに笑うミルレインに、悠利はつられたように笑う。そして、彼女が何故そんなことを言い出したかに思い至る。


「そっか、ミリーが普段作るのは武器だもんね」

「そう。武器を作るときはさ、色味にはあんまりこだわってられなくてさ。壊れにくいとか、取り回しがしやすいとか、複雑な形の武器だったら加工しやすいとかが優先なんだよ」

「武器は壊れちゃうのが心配だもんね」

「あぁ。負荷がかかるから、それに併せて鋼を打ってきた。だから、そういう意味では今までと違う方向性で鋼を打つっていう、すごく良い経験になったよ」

「そうなんだ……。よかったね」

「うん」


 ミルレインの表情は、幼い子供みたいに無邪気な笑顔だった。普段はしっかり者で強気な感じの女の子なので、彼女がそれだけ喜んでいるんだなぁと思う悠利だった。

 ロイリスの方はいつもとやっていることはそこまで変わらない。ただ、いつもは何かの添え物として施す装飾を絵画のようにメインで施したので、構図やデザインに苦労したという。


「考えるの大変だった……?」

「大変ではありましたけど、勉強にもなりました。彫金は他を立てるためのものだと思っていましたけど、それだけで立派にメインになると思えたので」

「それなら良いんだけど」

「ミリーが用意してくれた金属板が色の種類も豊富だったので、僕も色々と模様を刻めて楽しかったです」


 にこりと笑うロイリス。実際、色の違う金属板にはそれぞれ別の絵柄が掘られている。いずれも綺麗な花々だが、金属板の色に合わせて選んだのだろうことがよく解る。金属板の色味を生かすように模様が彫り込まれ、彫りの強弱で違いがあって美しい。

 悠利は鍛冶に関しても彫金に関しても素人だ。更に言えば、芸術的なこともさっぱり解らない。それでも、目の前にあるこれが、とても素敵な一品だというのは胸を張って言えた。


「すっごく素敵だよ」

「ありがとう。それでさ、これを今度の祭りに出品しようと思ってるんだ」

「当日までにもう少し品数は増やしますけどね」

「そうなんだ……。じゃあ、当日はちゃんと買いに行くね!」


 二人の言葉に、悠利は顔を輝かせてそう宣言した。別に買わなくても良いのにと言いたげだが、悠利は譲らなかった。仲間ががんばって作った素敵な商品だ。それに見合うお値段でちゃんと対価を支払って手に入れたい。自分だけ特別扱いは嫌だった。

 そんな悠利に、頑固だなぁと言いたげに笑う職人コンビ。けれどその顔はどこか嬉しそうで、自分達が作ったものが認められたのを素直に喜んでいる姿があった。




 その後、二人がお祭りに出品すると聞いた仲間達は、当日顔を見に行くよと笑顔で告げるのだった。やはり、仲間を応援したい気持ちは全員同じようです。



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