食後のティータイムにお客様です
食後のデザートも堪能し、ゆっくりと雑談を楽しむためにティータイムとなっている。
「マギサのレモンのおかげで美味しいレモンティーになったねー」
「僕ノレモント、ユーリノオ茶」
「僕のお茶っていうか、持ってきた紅茶ってだけだけどね」
ほどよく冷めたレモンティーを飲みながら、悠利は笑う。悠利が持ち込んだのはただの紅茶だが、そこにマギサが提供した輪切りのレモンを入れることで美味しいレモンティーが出来たのだ。すっきりとしたレモンの味わいが良い感じである。
フルーツタルトも食べて満腹になったお腹に、酸味のあるレモンティーは良い感じで染み入った。雑談をしながらのティータイムも良いものだ。
そんな風に思っていると、不意にマギサが壁の方を振り返る。壁の向こうはダンジョンコアのある部屋だ。そちらを意識するようなマギサに、悠利は思わず声をかけた。
「マギサ、どうかした?」
「ウォリーガ来テル」
「え?ウォリーさん来てるの?」
「見テクル」
そう告げると、マギサはふよふよと空中を移動して壁に手を触れる。そうすると壁に人が通れるだけの穴が開く。その穴を潜り抜けてマギサは壁の向こう側、ダンジョンコアのある部屋へと移動した。
次の瞬間、元気な声が聞こえてくる。
「先輩!こんにちは!」
「コンニチハ、ウォリー」
うん、ウォリーさんの声だ、と悠利は思った。大変元気の良い挨拶の主は、こことは別のダンジョンのダンジョンマスター、ウォルナデットその人で間違いなかった。まぁ、そもそもマギサが間違えるわけがないのだが。
そして悠利は思う、ウォリーさんいつでもいるな、と。悠利がここへ遊びに来るときは、高確率でウォルナデットと遭遇する。単純にタイミングが合っているのか、彼が頻繁にこちらへ来ているのか……。勿論、マギサがウォルナデットを呼び出すこともあるのだが。
本来ダンジョンマスターは己の領域であるダンジョンから外へは出られない。ただし、この収穫の箱庭のダンジョンコアの部屋から外部へと伸びる廊下の半分が、ウォルナデットの領域なのだ。何が出来るか試していたら二つのダンジョンが繋がったということらしい。
ちなみに、廊下のもう半分はマギサが伸ばした収穫の箱庭の領域となっている。そうすることで、この小さなダンジョンマスターもウォルナデットのダンジョン、無明の採掘場へ顔を見せることが出来るのだ。
しばらくダンジョンマスター同士で話が盛り上がっていたようだが、マギサはふよふよと空中を移動して戻ってきた。そして、悠利達を見て言葉をかける。
「アノネ、ウォリーモオ客サンニ会イタイッテ言ッテルンダケド……」
「……アリーさん、どんな感じです?」
「……ちょっと待て……。本当にこっちに来てるのか、あの男……」
「来てます。来られるって報告しておいたじゃないですか」
「だからって遭遇するとは思わんだろうが」
脱力するアリーに、悠利はそれは確かにと思った。何もフレッドが同行しているときにそんなレアカードを引き当てなくてもと言いたかったのだろう。しかし同時に、アリーとブルックはじぃっと悠利を見ていた。色々とこみ上げるものを飲み込むように。
「何ですか、その目!別に僕がウォリーさんを呼んだわけじゃないですよ!?」
「お前が関わると話が大事になるのはいつものことなんだが」
「珍しい状況を引き当てるのは得意だろう、ユーリ」
「別に得意なわけじゃないですよ、ブルックさん!?」
言いがかりですと叫ぶ悠利だが、大人二人は聞く耳を持たなかった。……なお、悠利のことが大好きなルークスですら、そっと目を逸らしていた。大好きなご主人様が、若干トラブルメーカーならぬレア状況引き寄せ体質であることは、この賢いスライムは理解しているのだ。
そんなやりとりはさておき、一人蚊帳の外であるフレッドを三人と一匹は見た。ぶっちゃけ、フレッド以外の全員がウォルナデットとは面識がある。なので彼らだけならば会うのは問題ないのだが……。
「……予定外のダンジョンマスターと追加で交流って、やっちゃって大丈夫なやつだと思います?」
「あいつに害意がないのは証明できるから会話ぐらいは良いかもしれねぇが……」
「まぁ、導師ならそれも経験とか言って笑って背中を押しそうだが」
「「……確かに」」
ブルックの一言に、悠利とアリーは異口同音に呟いた。見た目こそ儚げな美少年だが、中身は齢三桁を超える長命種である導師ことオルテスタは、アレでなかなかに食えない爺様である。普段堅苦しい環境にいるフレッドが様々な経験を積むことを推奨しているのもある。
それなら良いかと、三人は思った。そもそも、ウォルナデットはそこにいるのだ。追い返せというのも無情だろう。……何せ彼は、人間との接触に、知り合いとの楽しいお喋りに飢えているので。
「フレッド様」
「はい、何でしょうか」
「隣の部屋に、別のダンジョンのダンジョンマスターが来ているそうです。フレッド様さえよろしければ、紹介しても構いませんか?」
「僕は構いませんが、その方は僕などが会っても大丈夫なのでしょうか?」
ダンジョンマスターとは秘匿されるべき存在であるという認識がある。よほどの剛の者でない限り、ダンジョンの最奥から動かないのがダンジョンマスターだ。何せ彼らはダンジョンと一心同体。無意味に姿を現して傷つくのはよろしくない。
そういうこともあり、気軽に会って良いのかというフレッドの疑問もまぁ、間違ってはいないのだろう。しかし、冷静に考えてほしい。今彼らの目の前にいる幼児も、ダンジョンマスターなのだ。それも、自分からフレッドに会いたいと呼びつけるような。
なので、それを例に出して説明する悠利だった。
「あのね、フレッドくん。聞いてくれる?」
「ユーリくん?」
「今隣にいるダンジョンマスターさんは、マギサの後輩で、マギサより更にフレンドリーなんだ」
「……え?」
これ以上?みたいな顔をするフレッドに、悠利達三人はこっくりと頷いた。マギサ以上にフレンドリーというか、元人間という経歴からコミュニケーションが取りやすいという方が正しいだろう。どこからどう見ても普通のお兄ちゃんなのだ。
まだ実感は湧いていないだろうが、とりあえず隣室にいるダンジョンマスターが既存のイメージとはまったく異なるということはフレッドも理解したらしい。解りましたと頷く表情には、あまり緊張は浮かんでいなかった。
「マギサ、フレッドくんもウォリーさんに会うの大丈夫だって。せっかくだから、そっちの部屋でお茶にしようか?」
「ウン!準備スルネ!」
悠利の言葉に、マギサはぱぁっと顔を輝かせて隣室へと移動した。準備って何のことだ?みたいな顔をしている三人を連れて、悠利は茶器をトレイに乗せて移動する。……なお、自分もお手伝いするのだと張り切るルークスが、頭の上に紅茶の入った大きなポットを乗せて移動していた。
壁に空いた穴を潜って戻ったダンジョンコアの部屋には、壁際にテーブルと椅子が用意されていた。一席だけ廊下側に椅子が置かれている。そこがウォルナデットの席なのだろう。
ダンジョンマスターはダンジョンの領域から出られないが、生み出したものは問題なく行き来できる。なので、マギサが生み出した椅子もウォルナデットに渡せばそちら側で使えるのだ。
「ウォリーさん、こんにちは」
「やっほー、ユーリくん。おっと、アリーさんにブルックさんもいた。こんにちは!」
「「こんにちは」」
相変わらずハイテンションなウォルナデットにどう対応して良いのか迷った結果、アリーとブルックはとりあえず普通の挨拶をすることで終わらせた。この元人間のダンジョンマスター殿は、知り合いに会うとテンションが高くなるのだ。
そんなウォルナデットを見て、フレッドはぱちぱちと瞬きを繰り返していた。彼の中のダンジョンマスターのイメージと何一つ合致しないのだろう。そこにいるのは、ごく普通の冒険者の青年といった風情のお兄さんだったのだから。
先に動いたのはウォルナデットの方だった。ルークスともいえーいとハイタッチで挨拶を終わらせた男は、本日のお客様、初対面の少年に気付いて満面の笑みを浮かべた。
「初めましての人だな!俺はウォルナデット。ウォリーって呼んでくれ!この先に繋がってる無明の採掘場と、その外側に仮説で作った数多の歓待場っていうダンジョンのダンジョンマスターをやってます!」
「……ふ、フレッドです。よろしくお願いします」
グッと親指を立てるオマケ付きのテンション高めの挨拶に、とりあえず名乗って頭を下げるしか出来ないフレッドだった。きっと、彼の周囲にはいないタイプに違いない。こんな風にぐいぐい距離を詰めてくる感じのテンションの持ち主は、多分、いない。
とりあえず、フレッドにも最低限の情報は伝わっただろう。目の前の相手が本物のダンジョンマスターで、こことは別のダンジョンの主だということが。しかしそれだけではこのハイテンションっぷりと人懐っこさの説明が出来ないので、悠利は補足説明をすることにした。
「あのね、フレッドくん」
「何でしょうか?」
「ウォリーさんは、元人間なんだって。何百年も前に先代のダンジョンマスターに殺されて、その後に倒された先代のダンジョンマスターの代わりとしてダンジョンコアによってダンジョンマスターに生まれ変わらされた人なんだ」
「……そういう事例だというのは、聞き及んでいます」
「あ、聞いてた?まぁでも、聞いてても実際に見たら驚くよね-」
「はい……」
フレッドの答えに、悠利はあははと笑った。知識として知っていることと、実際に自分が遭遇して体験するのはまた別の話だ。いくら友好的だの人懐っこいだの記されていたって、ダンジョンマスターという存在へのイメージというものがある。百聞は一見にしかずというやつだ。
まぁとにかく、それなら話が早いかと悠利は思った。ウォルナデットに悪意がないこと、このハイテンションは元人間ゆえの人懐っこさだとフレッドが理解しているなら、一緒にお茶をするのも大丈夫だろう。
テーブルの上に茶器を並べ、ウォルナデットの分も用意する。マギサのレモンを使ったレモンティーを準備すれば、ウォルナデットは感動したように顔を輝かせた。
「水以外の飲み物を飲むのは久しぶりだ!」
「……ウォリーさん……」
「あ、いや、外で飲み物も売ってるぞ?でもほら、無駄遣いは出来ないから……」
何か物凄く切ない表情になった悠利に、ウォルナデットは慌てて弁明した。決して、彼の周囲に飲み物が水以外存在しないわけではない、と。……数多の歓待場の周辺には屋台村のようなものが出来ていて、視察団や駐在する兵士達向けに飲食物や日用品が販売されているのだ。
そこで悠利はハッとした。今、ウォルナデットは節約しなければと言った。それはつまり、彼に現金収入があるということだ。今までは存在しなかった、屋台の食事を購入できる現金が!!
「ウォリーさん、お金手に入るようになったんですか!?」
「あ、そうそう、なった!本格的にお客さんを迎えるようになったから、ドロップした鉱物を換金できる場所が必要だろうって話になってさ。俺もちょっとずつなら使って良いって言われて」
おかげで買い物が出来るんだーと嬉しそうに笑うダンジョンマスター。元人間のウォルナデットは、本来食事が必要ないダンジョンマスターではあるものの、美味しいものを食べるのが大好きなのだ。
ただ彼は、ダンジョンマスターにされてから長い間地下でダンジョンと共に眠りについていた。疲労したダンジョンコアの力の回復に努めていたので必要なことなのだが、その時間があまりにも長すぎて、己の好物が何であったのかすら忘れているのだ。
そのため、悠利が持ち込む人間の食事にうっきうきで食い尽くし、ダンジョンの外側に出来た屋台村のご飯にも興味津々だ。何を食べても美味しいと満面の笑みを浮かべる姿は微笑ましいが、事情を知っているとちょっと憐れになる。早く好物を思い出せれば良いのだが。
「勿論、市場のバランスを乱すようなことをしたら怒られるし、俺はご飯が食べられる程度の現金があれば良いからさ」
「その辺の感覚はウォリーさん、庶民的ですよね」
「だって俺、庶民だったし」
「なるほど」
物凄く説得力のある言葉だった。コミュ力高めの一般庶民と言われて納得できるノリのお兄ちゃんなので。
「ところで、フレッドくんはユーリくんの友達だって聞いたけど、何でここに?」
「マギサが会いたいって言ったからです」
「……え?先輩が会いたいって言ったから友達を連れてきたってこと?」
「そうですよ」
それがどうかしましたか?みたいな感じの悠利の肩を、ウォルナデットはがしっと掴んだ。彼の手が届く場所に座ってしまったのが運の尽きだった。……どうやら、自分の領域から出ることは出来ないが、上半身は乗り出すことが出来るらしい。もしかしたら、判定は足でされているのかもしれない。
「えーっと、ウォリーさん?」
「ズルい!」
「「え?」」
突然の大絶叫に、その場に居合わせた全員が目を点にする。ウォルナデットの叫びの理由が、皆には解らなかった。当人は重要事項だと言わんばかりの顔をしているが、飛び出した単語がズルいでは、イマイチ何のことやらさっぱりだ。
「頼んだら友達を連れてきてくれるなら、俺の所にも来てくれたっていいじゃないか!」
「「……」」
ウォルナデット渾身の訴えに、一同は沈黙した。マギサはよしよしとウォルナデットの肩を撫で、ルークスはぽんぽんとウォルナデットの背中を叩いていた。同じ魔物同士、何となく同情したのだろうか。
しかし、悠利達はそうはいかない。そんなフットワーク軽く友達を連れて行くような場所じゃないだろう、という顔をしてしまう。何せダンジョンである。
それを言えばここ収穫の箱庭もダンジョンなのだが、こことウォルナデットのダンジョンとの決定的な違いがある。それを悠利は突きつけた。
「無理ですよ。ウォリーさんのところ、遠いですもん」
「なっ……!?」
「泊まりを想定して出かけないとダメな場所なんですよ?そうそうホイホイと出かけられませんって」
「くっ……!」
宿泊施設には困らないが(何せウォルナデットが数多の歓待場部分を宿屋として運営しているので)、出かけようとなるとちょっと覚悟して出かける距離だ。少なくとも、ちょっとお友達と一緒に遊びに来たよ!という距離ではない。
「快適なお部屋は用意して待ってるのに……!」
「それは認めますけど、移動距離、移動距離」
「くそー!……この廊下通ったら直線距離だけど……?」
「徒歩以外の選択肢がないのに、バカみたいな距離の移動は無理ですよ!?」
どうだろう?みたいに提案してくるウォルナデットに、悠利は全力でツッコミを入れた。そんなところを歩いて移動するなんて、悠利には無理だ。いくら直線距離でぶち抜いていたって、絶対に結構な距離だ。
ダンジョンマスターは、力を消費するもののダンジョン内には自由自在に移動できるらしい。だからウォルナデットもマギサも、本来なら結構な距離がある場所をあっさりと移動してしまうのだ。しかしただの人間である悠利達は歩くしか出来ず、しかも人が通れる程度の通路なので移動手段も使えない。
どう考えても無理ゲーである。諦めてほしいと全力で諭す悠利に、ウォルナデットはえぐえぐとしょげていた。……相変わらず人間に飢えている。
「っていうかウォリーさん、お客さん来てるならお喋り出来るでしょ?」
「お客さんはお客さんじゃないか。俺は友達に遊びに来て貰うのも好きだ」
「解ル」
「ですよね、先輩!」
「ウン」
ダンジョンマスター同士でがっつりと握手を交わされてしまった。ダンジョンを潤してくれる(ダンジョンコアはダンジョン内に立ち入った人々から生命エネルギーを少しずつ分けて貰って活性化しているらしい)お客さんは大好きだが、そんなことは関係なく遊びに来てくれるお友達というのは別枠らしい。
なお、そんな風にわちゃわちゃやってる悠利達を放置して、アリー達は紅茶を楽しんでいた。お代わりが欲しくなればテーブルに置かれたティーポットから自分で注いでいる。自分でお代わりを注ぐのをフレッドが楽しんでいるのが、少し微笑ましい。
「ウォリーさんのところにはホイホイ行けませんけど、今日はフレッドくんもアリーさんもブルックさんもいるんで、そこでお喋りを楽しんでください」
「解った……」
「僕やルーちゃんはいつものことだからねー」
「キュー」
ねーと頷き合う二人に、このハイテンションなダンジョンマスターの相手が自分達に任されたのだと理解したアリー達が、微妙な顔になった。いや、悪い人ではないのは解っている。ただちょっと、ハイテンションっぷりを発揮されると会話がしにくいだけである。
しかしその心配は杞憂だった。一通り騒いだらテンションが落ち着いたのか、ウォルナデットは紅茶を美味しそうに飲むだけで、会話のテンポもテンションも普通だった。
「そういえば、フレッドくんはユーリくんの友達だって聞いたけど、クランの子じゃないってことで良いのかな?」
「あ、はい。僕は王都に住んでいますが、《
「そうなんだ。……確かに、冒険者とはちょっと毛色が違うもんな」
にこやかに笑うウォルナデットに、フレッドは曖昧に笑った。彼は悠利の友達としてここにいる。だから、詳しい身の上を口にすることはない。マギサはその辺りを気にしなかったので問題ないが、果たしてウォルナデットはどうなのかと言いたげな緊張が走る。
結論から言えば、何も問題はなかった。陽気なダンジョンマスターのお兄さんは、にこにこ笑って宣った。
「そういうのって良いよなー。育ちとかが違っても仲良くなれるのって最高だと思う」
「ウォリーさん、良いこと言いますね」
「ウォリー、冴エテル」
「え、先輩が褒めてくれた!ありがとうございます!」
尊敬する先輩であるマギサに褒められて、ウォルナデットはうっきうきだった。やったー!みたいなノリである。一応僕も褒めたんですが……、みたいなオーラを悠利は出してみるが、ちっとも気付いて貰えなかった。フレッドと話すのに忙しいらしい。
しょぼんと肩を落とす悠利の背中を、ルークスがぽんぽんと撫でてくれた。上目遣いに大丈夫かと気遣うような優しい従魔に、悠利は涙を拭うフリをして大丈夫だよと笑った。
「フレッドくんは、ここやうちについては知ってる感じなのかな?」
「ある程度、勉学として学んではいますが、実際に見るのはまた違いますね」
「あはは、そうだよなー。……これは遊びに来てほしいとかじゃないんだけどさ、興味があるなら一度来てほしい。体験って大事だと思うから」
優しい表情で告げたウォルナデットの言葉に、フレッドは瞬きを繰り返した。そして、少し考えてから口を開く。
「簡単にお約束は出来ませんが、個人的には一度お邪魔したいと思っています」
それが紛れもない本心だと理解したのか、ウォルナデットは笑った。歓迎するよと楽しげに笑う青年は、とてもではないがダンジョンマスターには見えなかった。今更だが。
飛び入り参加のウォルナデットを加えての楽しいお茶の時間は、わいわいがやがやと賑やかに続いていくのでありました。
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