二日目は本格的な調査の開始です


「それでは、奥へ案内します。……あ、今回は壁、壊さないで大丈夫なんで」


 ダンジョンマスターであるウォルナデットの案内で、悠利ゆうり達一行は二つのダンジョンの境目へとやってきていた。ウォルナデットが己の趣味を全力で詰め込んで作った数多の歓待場は、お客様ウェルカム状態の色々とアレなダンジョンだが、この先はそうもいかない。油断をすると大怪我もしくは死んじゃうレベルのダンジョンである。

  ちなみに、ウォルナデットが「今回は壁を壊さなくても良い」と言ったのは、前回、悠利達が豪快にぶっ壊して突入してきたからである。ダンジョンマスター権限で完全に塞いでいた場所を、鑑定持ちパワーで隠し通路だ!となって壊して進んできたのが悠利達なのである。普通に侵入者だ。

 まぁ、その行動があったからウォルナデットと知り合えたし、ダンジョン再建計画も順調に進んでいるのだが。とりあえず、ダンジョンマスターとしてはあまりダンジョンを壊さないでほしいというところなのだろう。修復するのにはエネルギーがいるので。

 以前、悠利とアリーが気付き、ブルックが壊した壁部分。その前に立ったウォルナデットはぺたりと掌を押し当てた。次の瞬間、シュウッと壁が消え、人一人がゆったり通れるほどの穴が開いた。長身の竜人種バハムーン組に配慮してか、高さは随分と余裕がある。


「この先が無明の採掘場になりまーす。では、皆様ご案内~」


 もはやどこのツアーガイドだと言いたくなるようなテンションのウォルナデット。お友達を家に案内するノリなのかもしれない。正体を晒して付き合える相手が少ないので、嬉しいのだろう。

 何も気にせず壁に開けた穴から通路へと足を踏み入れるウォルナデット。それに続こうとしたロザリアを、ブルックは片手で止めた。そして、悠利とアリーを見る。


「……ユーリ」

「はーい」


 やれ、と促されて、悠利はひょいっと壁の穴から向こう側を覗き込んだ。不思議そうに首を傾げて立っているウォルナデットを無視して、その周囲に向けて【神の瞳】を発動させる。大事な調査である。

 そして、穴の向こう側、無明の採掘場の状態を確認した悠利は、後ろを振り返って首を左右に振った。物凄く全力の首振りだった。首を痛めそうなレベルで一生懸命振っている。それぐらいの事態だった。


「ダメです。真っ赤・・・です。僕死んじゃう」

トラップは復活してたか……」

「してましたぁ……」


 やだー、ここ怖いー、と悠利はぷるぷる震えた。【神の瞳】さんを欺けるものなど存在しない。悠利が知ろうと思えば、目の前の光景から欲しい情報は全て手に入る。その最強チートな【神の瞳】さんによる危険判定である赤が、そりゃもう、所狭しと広がっていたのだ。

 むしろ、赤じゃない場所を探す方が難しかった。普通の顔でウォルナデットは立っているが、その彼の足下にも罠がある。ダンジョンマスターは身内判定だから無反応だが、同じ場所に悠利達が立ったら罠が発動して、とても大変なことになる。


「え、ユーリくん、どうかした?」

「ウォリーさーん、それー、その沢山の罠ー、どうにかならないんですかー?」

「……あ」

「あ、じゃないですぅー……。少なくとも、僕は確実に死んじゃいます」

「キュイ!?」


 それまで普通に穴の向こうを覗き込んでいたルークスが、切実な悠利の訴えを聞いて驚いたように声を上げた。慌てた様子で、ウォルナデットと悠利を交互に見ている。大好きな大好きなご主人に危険があるってどういうことだ、と言いたげに。


「ユーリくん、その穴の向こう側には罠があるんですか?」

「あるんですよ、ランディさん。それも、足の踏み場もないレベルでいっぱいなんです。ついでに殺傷能力高すぎる罠が……」

「それはまた……。……何も変わってませんね」

「え゛」


 さらりと告げられた言葉に、悠利は思わず変な声を上げた。ちょっと待って、と言いたかったが、声が出なかった。このとても物騒で、やってきた相手を迎撃することしか考えていない、中に進ませる気なんて皆無状態の罠の配置が、変わっていないとはどういうことだろう。

 そんなランドールの言葉に、ロザリアも同意した。何も驚いていなかった。


「流石に入り口付近は中に入れるようになっていたが、フロア一つ越えた辺りからは、罠しか存在しないようなダンジョンだったからな」

「罠と宝箱のバランスがおかしかったですよねぇ」

「その代わり、その数少ない宝箱から出る鉱石が希少品だったからな」


 ハイリスクハイリターンにもほどがある、と悠利は思った。もう本当に、とりあえず希少価値の高い鉱石という餌で探索者をおびき寄せ、中に入ってきたならば遠慮なく抹殺してエネルギーにしてしまえ、というダンジョンコアの本音が透けて見える。筋金入りの物騒ダンジョンだった。

 そりゃあ死傷者続出で危険判定されて、潰す方向に話が進むはずだな、と悠利とアリーは思った。そして投入されたのがこの竜人種×三の過剰戦力とも言えるメンツである。というか、彼らぐらいでないと、余裕を持ってダンジョンコアに辿り着けないと思われたのかもしれない。


「昔もこんな感じだったか?」

「何で貴様は覚えてないんだ」

「君、本当に終わったことは綺麗さっぱり忘れすぎじゃありませんか?」


 間抜けなことを言い出す幼馴染みに、ロザリアとランドールは両サイドからツッコミを入れている。ブルックは何一つ気にしていない。元々覚えていなかったので、そんなもんか状態なのだろう。

 ……二人に会えて良かったと、アリーが密かに考えているのも無理はなかった。


「えーっと、前回はどうやって通ってきたんだい?」

「僕が鑑定で罠を見つけて、レオーネさんが投擲で罠を発動させて、ブルックさんが全部壊してました」

「なるほど。物凄く力業」

「その方が僕らが安全だろうってことで」

「確かに、一度壊されると修復するまで発動しないからなぁ」


 なるほどなるほどと言いたげなウォルナデット。自分が罠の影響を全く受けないので、こんな風に能天気でいられるのだろう。一歩足を踏み入れたら命の危険が待っている悠利としては、どうにかしてほしいのだけれど。

 そこで、ふと悠利は思った。目の前にいるのはダンジョンマスターだ。このダンジョンを司る存在である。その超パワーでどうにか出来ないのだろうか、と。


「ウォリーさん」

「んー?」

「僕達が通る間だけ、罠を停止させるとか出来ないんですか?」


 以前、ダンジョンコアの意向&エネルギーが回復しきっていないということで罠の配置はいじれないと言っていたが、停止させるだけならば出来るのではないかと思ったのだ。だって、罠を壊すわけではない。ただ、ほんのちょっとの時間、止めるだけだ。

 しかしそんな悠利の希望は、容易く砕かれた。それはもう容易く。クリームブリュレの上のキャラメリゼされた砂糖のように。


「ごめん、無理」

「何でですか!?」

「こっち側の罠に関して、俺に権限ないんだよねー」

「ダンジョンマスターなのに!?」

「ダンジョンマスターなのに、です」

「嘘ぉ……」


 ダンジョンマスターとは、そのダンジョンを統括する存在である。罠の配置どころか、内部構造をいじるのなんて朝飯前のはずだ。実際、収穫の箱庭のダンジョンマスターであるマギサは、息をするように通路を作ったり、悠利達を招くプライベート空間を作ったりする。普通に。

 同じダンジョンマスターなのに、何でそこまで違うのか。悠利が物凄くがっかりした顔でウォルナデットを見る。ウォルナデットは困ったように笑って、種明かしをしてくれた。


「こっち側の罠の配置とかは、先代の仕事なんだよ。で、その引き継ぎをダンジョンコアがさせてくれてない。だから俺には、罠の解除とかは一切出来ない。外に広げることは出来ても、今ある無明の採掘場は自分の部屋以外は無理かな」

「そんなことってあります……?」

「あるんだよなぁ……。まぁこれ、八割方ダンジョンコアが俺のこと信じてないからなんだけど」

「信じてない存在をダンジョンマスターにするのもどうかと思います」

「とりあえずの急場しのぎだったからなぁ……」


 相性悪いもん、とあっさりと言い放つウォルナデット。ダンジョンコアとダンジョンマスターは、本来ならば同じ性質になるはずだ。ダンジョンの経営方針というか、どういうダンジョンにするかという意味で、同じ方向を向くのが普通である。

 しかし、とりあえずダンジョンマスターを作らないとダンジョンが壊れる、という切羽詰まった状態で仕立て上げられたウォルナデットは、ダンジョンコアと真逆の性質をしていた。両者の考えは相入れない。相入れないので、自分の懐に直接関わるような範囲は権限を与えてくれないダンジョンコアらしい。


「何というかこう、物凄く世知辛いですね……?」

「世知辛いよなぁ……。俺は俺で一生懸命ダンジョンコアにエネルギーが行くように頑張ってるのに、微塵も信じて貰えない」

「まぁそりゃあ、許されたらウォリーさん、最奥まで観光地にしますよね」

「する。だって遊びに来てほしいし」


 きっぱりはっきり言い切るウォルナデット。そりゃ無理だ、と悠利は思った。ダンジョンの中に入ってくる存在は全部自分のエネルギーの源、早い話が餌だと思っているダンジョンコアである。お友達を呼んだぞ!みたいなテンションのウォルナデットの方針に許可を出すとは思えない。

 とはいえ、今重要なのはそこではない。ダンジョンマスターのウォルナデットでも罠の停止が出来ないとなると、壊して進むしかない。問題は、今回は投擲要員がいないことである。


「まぁ、罠は壊してくれて問題ないけどな。エネルギーあるし、回復するから」

「問題は、誰が罠を発動させるかですよね」

「あのバカ連れてくれば良かったか……?」

「レオーネさん、お店忙しいと思いますよ」


 悠利とアリーがそんな会話をしていると中、何やら竜人種三人が話し合いをしていた。ひそひそと小声で会話をしていたと思ったら、方針が固まったのか全員何やら納得顔で頷いている。

 そして、何気なく彼らを見ていた悠利の前で、それは起きた。ランドールが首のネックレスに、ロザリアが手甲の下に付けていた指輪に触れたと思ったら、彼らの手に武器が握られていたのだ。ランドールは弓、ロザリアは槍だった。


「はぇ……!?な、何ですかそれ……!?」


 マンガとかアニメで見た感じの武器ー!と悠利のテンションが上がってしまった。だって、それまでただの装飾品だった物体が、武器に変身したのだ。どう考えても魔法武器である。サブカルに親しんで育った日本人は反応してしまう。

 わぁ、わぁ、凄い!とテンション爆上がりの悠利の隣で、ウォルナデットが同じような反応をしていた。何その武器恰好良い、超便利そう!みたいなノリで。……お友達になれたところから考えるに、どことなく感性が似ているのかもしれない。

 その二人の姿に、アリーが盛大に溜息をついている。お前等落ち着けという言葉は、届いていなかった。

 ただし、竜人種二人はそんな反応にも慣れているのか、気を悪くした様子はなかった。優しく説明をしてくれる。


「これは昔見つけた人工遺物アーティファクトなんですよ。普段は邪魔にならないようにアクセサリーの形状ですが、登録者の意思で武器に変じます」

「身軽でいられるから便利なんだ」

「私の弓は、矢も構えれば装塡されますしね」

「何それすっごい」


 悠利は思わず真顔になった。ロザリアの槍は普通に持ち運びに便利だな、ぐらいで終わるが、ランドールの弓の仕様がえげつなかった。矢が補充され続けるとか、弓兵の弱点が完全に補完されている。

 ただし、鏃の材質は固定なので、特定の魔物に特攻という感じにはならないらしい。とはいえ、使い手が竜人種であるランドール。その彼仕様でかなりの強弓になっているらしく、大抵の敵は普通に射抜けるのだとか。竜人種スペック怖い。

 そこでふと、ロザリアがブルックへと視線を向けた。悠利のハイテンションっぷりと幼馴染みの顔を見比べて、一言。


「というか、貴様も持っているだろう?何でこの子はこんなに大はしゃぎしてるんだ?」


 で、あった。

 うんうんとランドールも頷いている。ロザリアの指輪(槍になる)、ランドールのネックレス(弓になる)と同じように、ブルックも剣になるアクセサリーを持っているはずだ、と。


 その言葉に、悠利はブルックを見た。そうなんですか?と目で問いかける。それをいつも通りの静かな表情で受け止めたブルックは、答えた。実に端的に。


「切れ味が良すぎるから使ってない」

「切れ味が、良すぎる……?」

「武器の性能があまりにも良すぎてな……。よほどの強敵を相手にするとき以外は、切れすぎて不便なんだ」

「どういうことですか……?」


 剣はよく切れる方が良いのでは、と思う悠利。そんな悠利に説明をしてくれたのは、ブルックではなくアリーだった。


「手本にならねぇんだよ」

「お手本?」

「そう。魔物の倒し方を訓練生に教えるにしても、武器性能が良すぎてちっとも参考になりゃしねぇ」

「あ」


 それは致命的だ、と悠利は思った。それでなくともブルックは腕が良いので、普通の武器でも訓練生とは比べものにならないほどにサクサク魔物を倒してしまう。そんな彼に、彼が認めるほどの切れ味の良すぎる剣を与えてしまったら、それはもう、別次元の何かである。授業にならない。

 そういう理由で、ブルックは幼馴染みとお揃いとも言える人工遺物アーティファクトは使っていないのだ。ただし、使っていないだけでちゃんと持っているので、忘れていたとかではない。


「ブルックさんのは、どういう形状なんですか?」

「ブレスレットだ。昔、こいつらと旅をしているときに見つけてな。それぞれが得意としている武器のやつを持つことにした」

「アジトに戻ったら見せてもらっても良いですか?」

「あぁ、構わない」


 やったーと喜ぶ悠利。戦いにも強くなることにも興味はないが、ゲームやアニメで見たような不思議な武器にはちょっと興味があるのだった。

 とりあえず、悠利とウォルナデットのテンションが一通り落ち着いたところで、竜人種二人が武器を手にした理由を説明してくれた。そう、本題はこっちである。


「とりあえず、ランディとあたしが罠を発動させて、ブルックに壊させる方針でどうだい?」

「お前も壊す方に回れ、ロゼ」

「それは状況で判断する」

「ですので、罠の場所と内容を教えてください」

「はーい」


 僕お仕事頑張りまーす、というノリの悠利。その隣で、同じようにはーいと手を上げているウォルナデットがいた。……そう、いじることは出来ないが、どこにどんな罠があるのかは解っている。だってダンジョンマスターだから。

 そんなわけで、悠利とウォルナデットが罠の位置を教える係となり、ランドールとロザリアが発動させ、ブルックと時々ロザリアが壊すという方針が決まった。アリーは全体の状況把握に努めることになる。そしてルークスは、万が一がないように悠利の傍らで周囲に気を配る役目だった。


「キュ!」

「ルーちゃん、よろしくね」

「キュピ!」


 任せて!と言いたげに張り切るスライム。その愛らしい姿に一同ちょっとほっこりする。……実際は、可愛い見た目を裏切る戦闘力なので、罠が襲ってきたら粉砕しそうなのだが。

 方針が固まれば、道中の移動はサクサク進んだ。ウォルナデットが罠の位置を説明し、悠利が危険性の高いものを選んで優先度を付ける。その指示通りにランドールが弓で罠を発動させ、ブルックが容赦なく壊す。時々ロザリアも壊す。


「あ、次の罠は、壁の両脇から槍がぶわって出てくるやつです」

「そうそう、槍いっぱい」

「ふむ。ロゼ、左を頼む」

「はいよ」


 悠利が前方を指差せば、ウォルナデットが補足する。その話を聞いてブルックは右側に向けて剣を構え、ロザリアはそのブルックの言葉に従って左側に向けて槍を構える。

 二人が構えたのを確認して、ランドールが矢を放つ。

 次の瞬間、憐れにも罠にかかった獲物を串刺しにしようと伸びてきた無数の槍。それを、竜人種二人は容赦なく破壊した。槍の先っぽが見えたぐらいの段階で、全部容赦なくたたき折られている。反射神経がえぐい。


「過剰戦力すぎんだろ……」

「前のときよりサクサクですねー」

「そりゃ、壊す担当が二人になりゃな……」

「……この三人なら、そりゃあ、順調にダンジョンコアの元に行けますよね」

「だな」


 そもそも、防御力も並外れて高い竜人種のお三方である。後方の悠利達のために罠を壊してくれているが、多分彼らは、壁から槍が飛び出してきても避けるだろうし、仮に刺さってもそんなに痛くないはずだ。そういう種族なので。

 先導にダンジョンマスターなので、以前よりも迷うことなく奥へ奥へと進むことが出来る。ダンジョン全体の調査もあるので、廊下から部屋へと入るとアリーが竜人種二人に質問しながらアレコレとメモしている。

 そんな風に順調な、何というかこう、とても順調な感じに進んでいるのだが、悠利は何故か、首の後ろがチリチリするような変な感覚を覚えた。嫌な予感というか、変な感じ、という何か。何かがこう、引っかかる。

 それでも特に何も起こることはなく、ダンジョンコアのある部屋まであと少しというときだった。悠利の嫌な予感が、当たってしまった。


「え……?アリーさん、この部屋、変です」

「……何だ……?部屋全体に、罠……?」

「え?ここに罠なんてなかったはずだけど」


 悠利の言葉にアリーが反応し、二人で警戒しながら周囲を確認する。それに対して、ウォルナデットは首を傾げている。ダンジョンマスターである彼が把握していない罠、という異常事態だ。

 何があっても良いようにと、全員一カ所に固まる。ルークスはぴたりと悠利の側から離れない。ご主人は僕が守る、と言いたげだ。


「アリーさん、とりあえずこの部屋から出ましょう。何か変です」

「何が起きてる」

「情報が、……次から次へと書き換わって、これ……、今まさに、何か構築してる感じで……」


 ダンジョンコアが何かしているのだ、と察した一同は一先ず廊下へ出ようとした。だが、その判断は少し、遅かった。

 悠利の持つチート技能スキル【神の瞳】さんは、ありとあらゆるものを見通す。しかし、それはそこに存在するものを見通すのであり、まだ誕生していないものは見抜けない。

 これは、その盲点を突かれたが末の、不幸だった。


「え、皆、どうし……!?」

「え、ちょっ、これ、転移罠ー!?」


 目の前で自分以外の皆の姿がブレはじめて慌てるウォルナデットと、さっきまで何もなかったのにいきなり出現した転移罠の存在に悠利が叫ぶのが、ほぼ同時。

 次の瞬間、悠利達の姿は、ウォルナデットただ一人を残して、かき消えた。……このダンジョン内の別の場所に、転移させられたのである。




 順調に進むかと思われた調査は、ダンジョンコアの反撃によって、ちょっぴりトラブルが発生してしまったようです。転移先の悠利達の運命や、如何に。


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