先代様は嵐のように去っていく
存在そのものが嵐みたいな人だなぁ、と
正確には、多分手合わせをしているんだろうと思われる光景だ。悠利の目にはさっぱり見えない。動きが早すぎて追えないのだが、ぶつかり合う音だけは聞こえてくる。あくまでも生身での手合わせなので、金属音などは聞こえない。
なので悠利は、隣の仲間にお願いをすることにした。世の中は適材適所である。
「レレイ、出来れば解説してほしいかも」
「右に同じく」
「スカーレットさんがブルックさんと生身でガチ手合わせしてるだけだよ?」
「僕にはね、残像すら見えないんだ……」
「俺には、たまに残像が見える程度なんだ……」
「アレ?見えないの?」
「「見えません」」
きょとんとしているレレイに、悠利とクーレッシュはハモって答えた。猫獣人の父から身体能力や五感を受け継いだレレイは、二人よりも動体視力が良い。目の前の光景もきちんと見えているのだ。
なお、別に人間だから見えていないというわけでは、ない。
指導係や大人組は、見えている者もいる。具体的にはアリーとフラウ、リヒト辺りはそこそこ見えている。ティファーナやヤクモはそれなりに、というところだろうか。人間でもちゃんと鍛えれば見えるのである。
なお、ジェイク先生は最初から見るのを諦めています。彼は自分のスペックをよく解っているので。
「スカーレットさんが攻撃してて、ブルックさんがそれを捌いてる感じ。スカーレットさんは手足全部使ってるけど、ブルックさんは両手だけかな?」
「……スカーレットさんもブルックさんも凄いけど、それが見えてるレレイも凄いよ……」
「そう?」
「そうそう。俺には全然見えない」
「クーレはもうちょっと鍛えたら?」
「鍛えたぐらいで見えるレベルじゃねぇよ……」
あっけらかんとレレイに言われ、クーレッシュは脱力しながら答えた。精進するべきだという自覚はあるが、それはそれとして、現実問題あの二人の動きは例外枠にしておきたいクーレッシュだった。なお、悠利には誰も頑張れとは言わなかった。優しい世界だ。
見習い組や訓練生の戦闘に向いていない
対して、前衛かつ人外枠であるところのマリアとラジは、二人並んで目の前の光景を眺めながら色々と話している。ヴァンパイアの身体能力を受け継ぐダンピールのマリアも、虎獣人のラジも、二人の動きを目で追うぐらいは問題なく出来る。
ただ、目で追えるのと、自分が同じレベルで動けるかは、別の話だ。その間には大きな大きな壁が立ち塞がっている。
「獣人として、あの動きはどう見るかしら?」
「模範的な身体の使い方かな。ただ、山猫というだけあって、重さよりも手数を重視しているように僕には見える」
「体格は普通の猫獣人より大柄とはいえ、大型の肉食種と比べちゃダメってこと?」
「骨格や筋肉の付き方の違いもあるんじゃないか?同じ見た目でも、猫より虎の方が明らかに力はある」
「山猫がどの辺りに分類されるかってことねぇ」
「多分な」
普通に会話をしている二人。つまり、そのぐらい普通にゾラとブルックの動きが見えているということだった。今の手の動きがどうの、足の使い方がどうの、重心移動がどうのと、真面目に会話をしている。……こういう会話をするときは仲の良い二人だった。
多分、マリアが色々と楽しくなってきて「それじゃあ私達も手合わせしましょう?」とか言い出さない限り、二人の会話は穏やかに続くのだろう。……誘われた瞬間にラジはダッシュで逃げるに違いないので。
「ヘルミーネはアレ、見えてるの?」
「見えるわけないじゃない。あんなの規格外の動きよ」
「うわ、言いきった」
アロールの質問に、ヘルミーネはきっぱりはっきり言いきった。彼女は確かに弓使いだが、あんな風に規格外の、残像を捕らえるのすら難しいと思えるような速さで動くものが見えるとは言っていない。
そこで彼女は、アロールが何故自分に話を振ったのかを察した。察して、その誤解を解こうと口を開く。唇を尖らせる仕草は、彼女の容姿に似合って愛らしかった。
「あのね、アロール。私は確かに視力は良いけど、動体視力が化け物めいてるわけじゃないの」
「なるほど」
「勿論、弓使いだからある程度は動体視力も必要よ?でもね、アレは完全に例外。規格外。指導係だってちゃんと見えてないんだから。アレがしっかり見えるのなんて、身体能力お化けな種族ぐらいよ」
「物凄く説得力があるね。だからあの辺は見えてるのか」
「きっとそうよ」
言いたい放題な二人だが、あながち間違ってもいなかった。ちなみに、彼女達が示したあの辺は、マリアとラジの二人や、レレイのことである。種族が人間ではない上に、戦闘に向きまくった方々だ。
そんな風に暢気な外野を気にした風もなく、手合わせは続いている。アレはいつまで続くんだろうと悠利は思った。確か、ゾラは今日出立すると言っていたはずなのだ。なのに何故、出立直前に手合わせをしているのか。さっぱり解らない。
解らなかったので、自分の仕事をしようと悠利は思った。
抱えていたバスケットの中身を、もう一度チェックしておく。そこには、道中の腹の足しになればと思って詰めこんだ食材と飲み物が入っていた。
「おにぎりと、お茶と、果物と、クッキー。うん、大丈夫」
中に具材を詰めるタイプのおにぎりと、道中は暑そうだったので冷たいお茶を入れた水筒。水分補給にもなるのではと、カットフルーツの詰め合わせ。そして、小腹が空いたときや甘味が欲しいとき用にクッキー。それらがバスケットに入れられていた。
おにぎりはバイソン肉のしぐれ煮や半熟煮玉子を入れたがっつり系と、さっぱりと梅干しを入れたシンプルなものの三種類。一人分にしてはやや多めに詰めこんだが、ゾラの胃袋なら問題ないだろうと思っている悠利だった。
バスケットを持ち歩くのは邪魔になると思うかもしれないが、ゾラはそこそこ容量のある
旅立つ人にお弁当を差し入れしてしまうのは、悠利の性なのかもしれない。とりあえず、今まで拒絶されたことはないので、今回も大丈夫だろうと勝手に思っていた。
「ユーリ、手合わせ終わったみたいだぞ」
「あ、本当?」
「おう。動きが止まった」
「それじゃ、落ち着いたら渡しに行こうっと」
クーレッシュに言われて視線を向けた悠利は、確かに手合わせが終わっているのを確認した。理由は簡単だ。ゾラとブルックの姿が普通に見えるからである。
彼等の手合わせを目で追えていた面々は、集まって何やかんやと話していた。上級者の動きを見て色々と思うところがあったらしい。見えなかった面々は、凄いなぁという顔をしていた。悠利もそっち側である。
「相変わらず嫌味なぐらいにイイ腕だねぇ、アンタ」
「そちらこそ。年を取るのを忘れているのではないか?」
「これでもちゃんと年は取ってるよ。昔に比べりゃ、体力も反応速度も落ちてるからねぇ」
「……それで落ちてるのか」
ぼそりとブルックが呟いた声は、周囲に聞こえていた。今の状態で落ちているというならば、現役時代はどんな腕だったんだこの人、と皆は思った。今の段階でも十二分にお強いのに、と。
なお、ブルックがそのゾラの上をいっていると知っても、誰も何も言わなかった。このクール剣士殿の身体能力がお化けなのも、物凄く強いのも、周知の事実だ。彼の正体が
……人間だと思っているのに、獣人のゾラ相手に勝ってしまう規格外っぷりさえ、「ブルックさんだから」で終わる辺りがアレである。ある種の人徳かもしれない。
「それでもやっぱりスカーレットさん凄いですよ!」
「突然どうしたんだい、レレイ」
「だって、ブルックさんがちゃんと両手使ってました!」
「は?」
凄い凄いと褒め称えるレレイに、ゾラは訝しげな顔をしている。その発言に納得顔の面々がいることに気付いて、悠利はとりあえず隣のクーレッシュに説明を求めた。聞きやすかったので。
クーレッシュの方も悠利が聞いてくるのを予測していたのか、驚いた風もなく相手をしてくれる。
「クーレ、両手を使ってるってどういうこと?」
「ブルックさん、一対一で俺達に稽古を付けるとき、腕の使い方を教えるとかじゃない限りは、基本的に片手だから」
「え?」
「片手であしらわれちゃうんだよなぁ……。こっちは両手両足使ってんのに……」
「うわぁ……」
クーレッシュの説明でどういうことか理解した悠利は、遠い目になった。もはや、実力差がえげつない。相手が手足合わせて四本で攻撃してくるのに、それを全て片手でさばくとはどんな腕前なのか、と。しかし、相手がブルックなので納得もした。
ブルックがゾラ相手に両手をしっかり使っていたということは、それだけこの美魔女の女傑様がお強いということになる。現役より衰えてると言いながらそれである。やはり恐ろしい先代様であった。
それはレレイも同感だったのだろう。感極まっている。しかし、そんなレレイと裏腹に、ゾラは納得していないようだった。不満そうな顔でこんなことを言い放つ。
「あたしとしては、いつまで経っても足を使わせられないのが悔しくてたまらないんだがねぇ」
「え、そうなんですか?」
「そうに決まってるだろう。こいつが強いのは解っちゃいるが、あたしもそれなりに名前の知れた冒険者だよ。少しは本気を出させたいと思って当然だろう?」
「なるほどー」
上昇志向が強いと言うべきか、負けず嫌いと言うべきか。とりあえず、ゾラは負けっぱなしは性に合わないらしい。ブルックの正体を知ってなおそんなことを考えられるところは、素直に尊敬に値するなぁと思う悠利だった。普通だったら張り合おうとは思わないので。
そのブルックはといえば、やる気満々の女傑様に物凄く面倒くさそうな顔をしていた。基本的にこの御仁、誰かとの手合わせで本気になることはない。なので、貪欲に挑みかかってくる面々の相手を、面倒くさいと思う節があった。本気で鍛錬をしたいときは、それこそ一人でどこかの上級ダンジョンに潜ったりするタイプなので。
それが解っているアリーは、そっと目を逸らしておいた。こちらが拒絶しようとも、顔を出す度に手合わせになっているのだ。ブルックが面倒くさがったところで、今後もゾラの相手をさせられるのは変わらないだろう。
そんな微妙な空気が流れていることなど露とも知らず、レレイはにこにこ笑顔でゾラと話をしている。彼女は元々ゾラと知り合いで、他の面々に比べれば気楽に接しているところがあった。親戚を相手にしているような雰囲気だ。
ゾラも気軽な付き合いを望むタイプなので、二人の相性はとても良かった。今もとても楽しそうに話している。
しかし、気楽だからこそのうっかりが発動するのが、レレイだった。気を抜いていたのか、彼女はうっかりとその単語を口にしてしまった。
「でも本当、スカーレットさんっておばさんって感じがしませんよね!」
「……あん?」
「……あ」
レレイの発言を聞いた瞬間、ゾラの眉毛がぴくりと跳ねた。若干ドスの利いた低い声が響く。そこで己の失態を悟ったレレイが、慌てて口を塞ぐが時既に遅し。
張り詰めたような空気に、居合わせた皆が二人からちょっとだけ距離を取った。悠利とクーレッシュは、ゾラの態度から以前アリーとブルックに決して彼女をおばさんと呼ぶなと言われたことを思い出していた。何が起こるか恐ろしい。
なので二人は、そろりそろりとアリーとブルックの傍らへと移動した。こういうときは、頼れる保護者様の側にいたいのだ。心の安寧のために。
「あ、あの、あのあの、スカーレットさん、あたし、あの」
「誰が、おばさんだって?」
「いえ、あの、ちょっと口が滑ったといいますか……」
「レレイ?いったい、誰が、おばさんなんだい?」
レレイが、珍しく本気で怯えていた。ぷるぷるしている。「あいつのあんな顔初めて見た」と真顔で呟いたのはクーレッシュ。「レレイにも怖いものってあったんだね」としみじみと呟いたのは悠利だった。どっちもちょっとヒドかった。
そんな風に友人の不幸を眺めていた二人は、アリーとブルックの表情を伺った。大人二人は何故か、苦虫を噛み潰したような、とても面倒くさそうな顔をしていた。げんなりしているとも言える。
「あの、アリーさん?」
「見てれば解る」
「あ、はい」
何でそんな顔をしているのか聞こうとしたら、顎で二人の方を示されてしまった。とりあえず大人しくレレイとゾラの方へと意識を戻す悠利。
そんな悠利の耳に、思ってもいなかった発言が飛び込んできた。
「あたしを呼ぶなら、おばあさんかババアが適切だって何度言わすんだい、この子は!」
「無茶言わないでくださいよー!」
「おばさんなんて言われる年じゃないよ、あたしゃ!」
「だから、無理ですってばー!」
本気で叫ぶゾラと、同じく本気で叫んでいるレレイ。おばさんという単語が気に入らなかった理由を大声で叫んでくれているので、彼女の本音は理解できた。
理解できたが、何を言っているのかちょっと意味が解らない悠利だった。え?と混乱しながら視線を傍らに向ければ、アリーは疲れたように頭を左右に振った。
そんな彼等の元へ、レレイの渾身の叫びが届く。
「どこをどうしたら、その若々しい見た目でおばあさんなんて呼ばれると思うんですか!ババアとか呼べるわけないじゃないですか!」
「あたしがババアなのは事実だよ!」
「実年齢と見た目をもうちょっと寄せてから言ってください!!」
レレイの叫びに、皆は心の中で思いっきり同意した。そうだ、その通りだ、と思う。ババアとかおばあさんとかばーさんとか呼ばれたいのならば、お願いだからそう呼んでも違和感のない外見になってからにしてほしい。
確かにゾラの実年齢は冒険者ギルドのギルマスと同世代なので、立派にババア枠だろう。しかし、彼女の見た目はどう多く見積もっても三十代。それも、スタイル抜群の美女である。恐ろしいまでの美魔女様だった。
これでババアと呼べなどと、無理がある。仮に呼んだとしても、周囲に「何を言っているんだ?」という顔をされるだろうし、下手をしたら悪口か侮辱に取られかねない。別の意味で危険だった。
基本的にお気楽なレレイだが、ここだけは譲れないらしく、一歩も引かずに言い合いを繰り広げている。皆は心の中で頑張れとレレイを応援した。この流れで押し切られて、ババアと呼ぶことを強制されたら目も当てられない。
そんなレレイの頑張りを横目に、悠利は隣のアリーとブルックに問いかけた。問いかけざるを得なかった。
「あの、前に絶対におばさんって呼ぶなって言ってた理由って、これですか……?」
「そうだ」
「あの見た目でどうして呼べると思うだろう?」
「思います……。無理です……」
「当人だけがその事実を理解してくれないんだ。だから、当たり障りなく、名前かあだ名で呼ぶのが一番なんだよ……」
「理解しました……」
淡々と一言で答えるブルックと、説明をしてくれるアリー。大人二人があのときどうしてそこまで必死に止めたのかを、悠利は理解した。うっかり呼んでいたら、今頃は悠利もレレイみたいな押し問答をさせられていたのかもしれない。……勝てる気がしないのでとても怖かった。
世の中には色んな人がいるなぁ、と悠利は思う。自分からババアと呼べと言ってくる女性も珍しい。彼女には是非とも、己の外見年齢が実年齢とどれだけ乖離しているのかを、早急に理解して貰いたいと思う悠利だった。皆のためにも。
二人のやりとりはヒートアップしているが、どっちも一向に引く気配を見せなかった。そろそろ止めた方が良いだろうなぁと思って、悠利はバスケットを手にして一歩前に進み出た。
「スカーレットさん、そろそろ馬車の時間じゃないですか?」
「ん?」
「馬車、予約してるって言ってましたよね?」
「おや、もうそんな時間かい……?」
「そろそろ出立準備をした方が良いぐらいかと思います」
「そうかい、ありがとう、坊や」
熱しやすく冷めやすいのか、それともオンオフの切り替えが一瞬で出来るのか、ゾラは悠利の言葉にあっさりといつもの調子に戻った。ようやっと解放されたレレイが、ホッとしたように胸をなで下ろしている。
うっかり話題が戻らないように、悠利は手にしていたバスケットをゾラに差し出した。不思議そうな顔をしつつも受け取る先代様に、にこにこ笑顔で告げる。
「道中お腹が空くと大変だと思ったので、おにぎりとお茶、果物とクッキーを入れてあります」
「坊や?」
「お腹が空いたら食べてくださいね」
「……ありがとう。本当にアンタは良い子だねぇ」
一瞬驚いた顔をしたゾラだったが、すぐに優しい笑顔になる。悠利が自分がやりたくてこういうことをしているのだと、短い滞在の間に彼女はきちんと理解しているのだ。
それに、こんな風にお弁当を用意してもらって、喜ばないわけがない。だから、ありがとうと告げたゾラの言葉は紛れもない本心だった。
「今度来るときには、坊やが喜ぶような食材をたんまり土産に持ってくるよ」
「本当ですか!?」
「あぁ、本当だとも。楽しみにしておきな」
「はい!」
にんまりと笑うゾラと、目をキラキラと輝かせて喜ぶ悠利。完全に悠利の扱い方を覚えているゾラに、アリーは面倒くさそうにため息を吐くのだった。もう勝手にしてくれとでも言いたげだが。
「ちなみに、珍味の類いでもイケる口かい?」
「珍味……。ものによります」
「解った。その辺も選りすぐってこよう」
「わーい!」
そこは選りすぐらなくて良いんじゃないかな、と周囲で仲間達は思った。けれど、ゾラは面白がっているし、悠利は楽しそうにしている。口を挟んでも無駄だということは、皆にもよく解っていた。
まぁ、仮に珍味だったとしても、悠利にとっては慣れた食材の可能性がある。日本人は割と色んなものを食べるのだ。西洋風の食文化に近いこの辺りでは、日本人が好んで食べるアレコレがゲテモノである可能性も否定しきれない。
なので悠利は、いったいどんな食材を持ってきてくれるんだろうと、期待に胸を高鳴らせるのであった。
そして先代様は、来たときと同じように賑やかに去っていったのでありました。……次の来訪は今までより間隔が短くなりそうです。
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