7#風船を求めて
ヒヨドリのビア、シラサギのロイ、ハシブトガラスのジョイ、そしてオオタカのピム。皆で一緒にあちこちで風船を探した。
しかし、飛んでたり、落ちてたりする風船なんてめったに見つからなく互いにあせった。
「あったあ!」
「本当?!」
ヒヨドリのビアは黄色いゴム風船を草むらで見つけた。
ビアは拾った風船をよく見た。
「なんだこれ!ゴムが劣化して干からびてるよ・・・使えねぇ!!」
「なあんだ。」
「がっかり・・・」
ふと見ると、ジョイがいない・・・
お~い、ジョイ~どこだ~!
あれ・・・ムクドリが膨らましてない風船を何個も脚につかんで・・・君はムックじゃないか?ビアは突然の友の登場に目を丸くした。
「君が大変だと思って手伝いにきたよ~!」
そこにヨロヨロと膨らましてない風船がいっぱい詰まった袋を嘴と脚に掴んで飛んで来たジョイがきた。
「お・・・お・・・・おまたせ・・・・」
ピムは「オイラも持つよ。でこの傷だらけは?」
「アリガトさん」「ちよっとね・・・宣伝用のやつを失敬してきた・・・で店の人に追いかけられて・・・」
何だかやばそうだったので、5羽は止まっていたそこから飛び立った。
飛びながらオオタカのピムが、ハシブトガラスのジョイに言った。
「オイラにもゴム風船の膨らまし方あとで教えて!」
「ねえ、カラスのジョイ。」「なあに?」
ヒヨドリのビアはカラスのジョイに聞いてみた。
「君、“風船割りカラス”っていってたよね・・・」
「だから何?」
「巣にまだ膨らましてない風船とか隠してないの?」
「ギクッ・・・」
「全部分けてくれないかなあ。」
「全部?!えええっ!拙者の風船コレクションは・・・可愛い絵の風船とか、綺麗な模様の風船とかでっかいのとかちっちゃいのとか変わった形とか・・・あっ!言っちゃった!全部?困ったなあ。」
「無理とは言わないよ。無理とは!」
「はいはいわかったよ!わかったよ!(と、涙目のジョイ)」
よし!これで風船は揃ったぞ!
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