6#僕らの干潟を守って
・・・図々しいオオタカだなぁ!
ハシブトガラスのジョイは思った。
「げぇっ!オオタカ!」
ヒヨドリのビアには天敵のオオタカが目の前に来たので、一瞬のけぞった。
だが、このオオタカは元気が無く、心配そうな趣だった。
「ご、ごめんオオタカさん。でど、どうしたの?う、浮かないか、顔をして。」
まだ脚と翼が強張っているヒヨドリのビアは、オオタカに震え声で聞いてみた。
「おいらの名前はピム。あなたたちなら守れると思ったんだ。
僕らの干潟が危ないんだ!今俺らの干潟が埋め立てられて宅地になるらしいんだ。
何とかしてそれを防ぎたいんだ。
で、今さっきの風船の騒動を見て、あれならやれるとおもったんだ。
で、お願いがあるんだけど、風船をいっぱいあの干潟に持ってきて欲しいんだけど。
それを干潟に敷きつめるの、いい名案でしよ?オイラも手伝うからさあ!」
みんなキョトンとしていた。
「よし!それのる!!まかしとき!!」
ハシブトガラスのジョイが嘴の鼻の穴をパンパンにして張り切った。
「で、いつ?」
「視察がくるのが明日・・・」
「げっ!早く言えよ~!」
・・・どうするんだよ・・・集まるか風船。
ヒヨドリのビアは翼で頭を抱えた。
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