星に祈りを 捧げない


重大な

祈りを今日こそやり抜くと

10分はやめのバスに揺られる


犬の追う

甘い香りの風に舞う

花びらきらきら小川に落ちゆく


秋の窓

西の空から冷たげな

火球がふたりを壊しにかかる


からみつく

秋のため息ふり払う

生きていることで目に星浮かべる


利根川が

どこにあるかも知らないが

利根川太郎というあだ名すき


のろまだと

いわれたころも過ぎました

寂しい気持ちを素早くすてよう


「好き」という

声を小さな胸に抱き

あしたあなたのとなりに座ろう


できるだけ

痩せ狼になりたいな

喰ってもスジしかないっていえるし


いまスイカ?

なんの見舞いというつもり?

まぁそりゃ甘いし 好きでしょみんな


テンションが

下がって 止めようない夜に

謝るんなら やさしく撫でてよ


秋だから

窓辺で『わたしの夜景』観て

月に祈りを捧げず「おやすみ」




見上げてご覧

みえない星を

みえないけれども

ある星を


照れてて隠れているからさ











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