十八点五本目 事情聴取という名の尋問の皮をかぶった拷問

「いやー、よかったよかった、腕が付いているってのはいいことだよお姉ちゃん」

「理香姉さんが起きたらちゃんとお礼言うのよ」

「もちろんだよー」

「さて」

「ぐぬぬぬぬ……」

「ボスさん、キャトルミューティレーションとはどういう団体なの?正直に言った方が身のためよ」

「それは…………」



「えっとつまり、キャトルミューティレーションっていうのはただの不良グループで、そのメンバーは大人になって、でもろくな仕事にも就けずにいて、それで溜まった鬱憤を晴らすために再集合したってこと?」

「ま、そんなとこだな」

「じゃあ銃は?」

「あれは改造したエアガンだ」

「キードは?安くなったって言っても、まだ家電一台分くらいするわよ?」

「それは、その、」

「美浜ー、ナイフ持ってきてー」

「あーーー!!待ってください、待って!ルートから入手しました!」

「その販売者は?」

「知らない、我らは、売ってくれるから、買っただけ」

「へー、ま、いいでしょう。その直接的にやり取りしたやつの名前を吐いたら、許してあげる」

「え、無理です、それは。消されてしまいます、私が」

「吐かなけりゃ私が消すから、どっちに転んだって消されるわよ。それならまだ牢屋のが安全じゃない?」

「くっ…………」

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