第1章 第2節 『本当の魔導士とは』

「・・・」

ガチャ

「ただいま…」

「おかえりー。なんかあったの?」

「なんでもない…」

「そう。もうすぐご飯だからね」

「わかった…」

僕は、自分の部屋に行った。

「はぁー。どうしてこんな使えない魔法なんだよ」

「晴也ー。ご飯よー」

「今行くよ」

カチャカチャ

「そういえば、固有魔法と適性、どうだったの?」

「こんなんだよ」

「ふむふむ。3大属性はなかったのね」

「遠距離系魔法も無かったよ」

「それで落ち込んでいたのね」

「うっ」

「こんなの気にしなくていいのに」

「氷属性魔法持ってて軍の副隊長の母さんに分かるのかよ!」

「そりゃ、身を以て知ったわけじゃないけど」

「だったらッッ」

「でも、母さんの同僚にあなたと同じような子がいるけど、今ではその子、私より活躍してるわよ?」

「え?」

「本当の魔導士って言うのは固有魔法で決まるもんじゃないのよ」

「・・・。ご馳走さま。もう寝るね」

「おやすみ」

「おやすみ」

ガチャ バタン

「・・・。本当の魔導士か」



「晴也ー!もう起きなさーい!快斗君たち迎えに来てくれたわよー!」

「んー。わかったー!」

もぐもぐ

「行って来まーす」

「忘れ物ないわね?行ってらっしゃい」

ガチャ

「よっ!おはようさん」

「晴也、おはよう」

「おはよう、2人とも。昨日はごめんね?」

「いいっていいって」

「気にしてないわ。そんなことより、2人はどのクラブに入るの?」

「まだ決めてねー」

「僕もまだ」

「なら今日はみんなで周りましょ。お互い同性の友達でも連れて」

「「え?」」

見事にハモった

「え?じゃないわよ。友達作りなさい」

「まぁ、できないことはないと思うがな」

「ちょっと不安っていうか」

「決定事項ね」

「「・・・」」


キーンコーンカーンコーン

「あ、晴也ー快斗ー!友達連れて来たね!」

「まぁ、とりあえずはな」

「1人しか無理だったけどね」

「どうも、逸材の帝 柊聖です!」

なぜ、こんなイタイ奴を連れてきてしまったのだろうか…

「そ、そう、よろしく。私は2人連れて来たわよ」

「朝宮 雪乃です。よろしくお願いします」

「奏上 刹那だ!よろしくな!」

雪乃さんは、クール系で刹那さんは、天真爛漫なのかな?

「よろしくな!」

「よろしくね」

「よろしく!」

「じゃあそろそろ行こうか!」

「「「「「おー(!)」」」」」

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