第1章 第3節 『魔導探偵団』
ワイワイ ガヤガヤ
「いろんな部活があるんだね」
「そうだな。やっぱ共学だとこうなるよな」
そう、この学校は魔導士以外の人も通っているからサッカー部やバスケ部、テニス部といった部活があり、また、魔導士限定の錬金術研究会や新規魔法開発団といったものもある。
「どれにするか迷うな!君たちはどうするんだい?」
「そうねー。この『魔導探偵団』っていうの見ていかない?」
「うん。面白そう」
「じゃあ行ってみようか」
『魔導探偵団部室』
「ここだな」
「「「「「「失礼します」」」」」」
「いらっしゃい!入部希望者かな!?そうなんだね!?」
「ま、待って下さい!」
「まぁまぁ待ちなさい神奈護さん」
「あ、不知火先生お帰りなさい!」
「ただいま。君たちは見学に来たのかな?」
「はい。でも、そんなに人がいないような」
「確かに今は少なく見えるね。実際6人程度しか居ないから少ないのには変わりないけどね」
「そ、そうなんですか。じゃあ、私たち他の場所にも行きたいので」
「そうか。だけど、もしここに入ってくれたら君たちに本当の魔導士というのを教えてあげよう」
「!!」
な、なんだって!?
「それじゃあまた」
「変なクラブだったね」
「そうだね、君に強く同意するよ」
「面白そうなクラブじゃねーか!」
「そうだよな!」
「……あの2人以外と良いコンビかも」(ボソ
「「ん?なんか言った?」」
「な、何にも言ってないよ!?」
見事にハモったな!
「晴也くん」
「ん?何ですか?雪乃さん」
「晴也くんはどの部活に入るつもり?」
「…恥ずかしいんだけど、本当の魔導士っていう言葉気になってて、魔導探偵団に入ろうと思うんだ」
「恥ずかしいなんて事ないよ」
「え?」
「私もそのクラブに入る」
「え?」
「じゃあ俺らもそうしようかな」
「そうだな!」
「良いと思うわ」
「俺が入るから有名になるな!」
「え?」
「ふふ、さっきからえ?って言ってばかりだよ」
「・・・」
な、なんかドキッてしたよ!?
「じゃあ、今から入部届け出しに行くか!」
「「「「「おう(うん)!」」」」」
そして、入部当日
「「「「「「失礼します」」」」」」
「おお!君たちこのクラブに入ってくれたんだね!」
「待っていたよ君たち。私のことは不知火と呼んでくれ」
「不知火先生、ここでは何をするんですか?」
「そうだね、ひとまず君たちの固有魔法と適性を見せてくれ。それから君たちにしてもらうことを決めるから今日は見せたら帰っていいよ」
「こ、固有魔法と適性を見せるんですか?」
「晴也くん?どうしてそんなことを聞くの?」
「え、えっと」
「誰にも口外しないと約束するから私には見せてくれないか?」
「べ、別に見られても良いですけど」
「そうかい。…よし、みんな渡してくれたな」
「じゃあみんな!今日はお疲れ様でした!」
「不知火先生。今年はいい子居ましたか?」
「ああ、3属全部持ってる子がいるな」
「うわぁ、それはすごいですね」
「だが、私が一番気にしているのはこの子だよ」スッ
「どれどれ?…天津風 晴也君…!?時幻魔法って先生と同じですよね!?」
「ああ、だからこの子たちに期待しているのだよ。例のあの組織への対抗手段として」
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