陽炎の森(現代偏)94 ただ今と声がして子供達が帰ってきたのです、居間に入りこんにちわと挨拶すると、圭介が長男の弘毅と長女の奈々ですと紹介したのです、弘毅が竹刀袋を持っているの


陽炎の森(現代偏)94


ただ今と声がして子供達が帰ってきたのです、居間に入りこんにちわと挨拶すると、圭介が長男の弘毅と長女の奈々ですと紹介したのです、弘毅が竹刀袋を持っているので剣道をやって、

いるのと真一朗が聞くとええ返事し、大学の剣道部はあんまり強くないのですが、私は主将をやっていまして全国大会にも出場した事もあるのですよといい、圭介が裏に道場があり、

子供達に剣道を教えていますと話したのです、


マリが亡くなったお祖父が剣道の師範で道場を開かれたのですが、主人はそつちのほうはあんまり好きではないらしく、祖父は小さいころから弘毅に剣道を教えていまして今は、弘毅が、

子供達に教えているというわけなんです、何段なのと聞くと3段ですというので、ほう私は2段だから私より腕が上だね、一手指南をしてもらえないかなというと、おじさんも剣道やるの、

ですかというので、


暫くやっていないから息が続くかどうかというと、弘毅が剣道着と防具もありますからやりましょうと言いい道場に案内したのです、剣道着に着替え防具をつけると、それではやろうか、

というと、素振りはいいんですかと聞くので先に竹刀を振ると体力がもたないよと笑い、中央にでて竹刀をあわせたのです、竹刀を放し一気に面と打ち込むとビックリしたのです、

見事に面が決まったのでまいったといい、


中央をに戻り礼をしたので3本やりましょうと再び竹刀をあわせたのです、放れると左に回り間合いを縮めて行くと弘毅が鋭く面と言つて打ち込んで来たのでよけずに懐に入り、袈裟懸け、

に胴払うと綺麗に抜き胴が決まったのです、中央に戻り再び竹刀をあわせると、二本とられてショツクなのか呼吸が乱れています、じりじり間合いをつめたのですが、なかなか打ち込ん、

できません、


小手を打つ動作に入ろうと仕掛けると面を打ち込もうとしたので一回天目の前ですると、一瞬躊躇しましたが踏み込んで面と打ち込んだのですが竹刀は空を切って、目の前には真一朗は、

いません、後ろに気配を感じ振り向くと真一朗が面を打ち一本決まったのです、中央にもどり竹刀をあわせ礼をして戻り座って防具を脱いだのです、弘毅は何で負けたのか、不思議顔を、

していましたが、


おじさんには参りましたというので、弘毅君の腕の方が数段うえだよと笑ったのです、圭介夫婦と奈々が唖然としています、メイがニコニコ笑ってあの時代で荒木又衛門殿を破っている、

のですよ、旦那様の剣は実践剣法なのです、弘毅はなんで負けたかわからないでしょう、後で旦那様に教えてもらいなさいというと、弘毅がお願いしますと頭を下げたのです、


圭介が風呂に入って汗を流してくださいというので、風呂にいったのです大きな風呂です、汗を流しいい風呂でしたと言うと、圭介と弘毅が風呂に行きあがると、メイが私もといい奈々、

とマリさんも一緒に入りましょうと風呂に行つたのです、


上がって来てマリがそれでは夕飯にしましょうというので、メイが手伝いましょうと奈々と台所に行き、テーブルに料理を並べたのです、皆が席に座ると圭介が今日はお立ち寄りくださ、

り、ありがとう御座いました、とビールで乾杯したのです、メイが美味しいといい、凄いご馳走ですねというので見ると、うなぎの蒲焼、山菜のテンプラ、タイ、マグロの刺身、たこの、

酢の物、煮物が並んでいます、


メイがうなぎを一口食べふっくらしていてこれは美味しいと言ったのです、弘毅がご馳走なのに待ちきれずに、おじさんの構えはすきがあるのになかなか打ち込めなかったですがなぜです、

かと聞くと、メイが旦那様は弘毅がどんな手でかかって来てもかわせるように自然体なのよと笑ったのです、真一朗が弘毅君は普通は構えて間合いを詰めて打ちかかると思っているとこに、

いきなり面を打たれてビックリしてよける暇がなかったのだよ、


二回目は気がつかなかったかもしれないが左に回っているとき、弘毅君より足首分回りを小さくして、正面に立たなく少し斜めになるように間合いを縮めたのだよ、弘毅君は面を打つとき、

少し斜めなので何回も正面に来るように調整したが、それを見ながら斜めになるように僕も調整したのだよ、そのまま打ち込んでも横面になるので一本はとれない、そこであせりが生じ、

たまらず打ち込んだ時脇があいたのさ、


そこで踏み込み抜き胴を放てば元々斜めになっているので打ちやすいので簡単に決まったという事で、最後は二本取られたので益々あせりが出て来て小手はたいした事ない手だから面か、

胴を狙おうと思ったが胴は面を打たれるので、懐に入らせないように面を打つ機会を待っていて、僕が小手を打つ構えをみせたのですかさず面を打とうとした時、目の前で一回天した、

ので後ろから打つても決まらない、


と思い正面にくるのを待ち構え面を打った時、僕は正面は向かず右にドリフトして視界から放れ後ろに回ったのだよ、弘毅君は面を打ったときそのまますり足で前に進み竹刀のとどかない、

ところでこちらを向けばよかったのだが、後ろに気配をかんじ慌てて向いたのさ、それを待っていたのだから簡単に面が打てたわけだよと解説すると、すごい、おじさんの剣の極意は、

はいままでだれにも教えてくれなかつたですと感心しています、


メイが弘毅、極意は相手から盗み取るもので、相手が教えるわけありませんよ、親切なおじさんがいて良かったねと笑うと、ええおば様うちの剣道部が弱いのが分かりました、相手より、

稽古の量をおおくすれば勝てると思っていたのですが、剣道は頭でするものだと分かりましたよといい、いただきますともくもく食べ始めたのです、


真一朗さんの剣の腕前もたいしたものですが、世田谷の旦那様から誰にも漏らすなといわれまして聞いたのですが、尖閣列島の件と自衛隊の救助の件を聞きびっくりしたのですよ、

しかもメイ様が現場からキヤスターとして中継放送したと聞き、録画したものが社員におりましたのでコピーしてもらい見まして、みんなで驚いたのですと話し、奈々がおば様の、

現場から村上メイがお伝えしましたはかっこ良かったですと言ったのです、


奈々は将来何になりたいのですかと聞くとおば様みたいなキャスターになりたいですというので、それでは色んな事ができなければなりません、習い事はなにかやっているのと聞くと、

お花とお茶それに日本舞踊とお琴を少しというと、あきっぽいせいかなかなか身につかないのですよとマリが言うと、奈々が先生が厳しくてまいりますと笑ったのです、


それでは後で見てあげましょうというと、おば様は踊りも出来るのですかと聞くので、真一朗が踊りも琴もプロでも叶いませんよ、それにカメラの腕もたいしたものだよと笑ったのです、











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る