陽炎の森(現代偏)95 夕食が終わると圭介が酒と塩辛を持って来て弘毅もとコップに酌をして乾杯したのです、メイがマリさんお琴はと聞くとええ少しというのでそれではお願いします、奈々


陽炎の森(現代偏)95


夕食が終わると圭介が酒と塩辛を持って来て弘毅もとコップに酌をして乾杯したのです、メイがマリさんお琴はと聞くとええ少しというのでそれではお願いします、奈々はどんな踊り、

ができるのと聞くと最初に習ったのが高砂ですというのでそれを舞いましょうというと、マリが琴を弾き二人が踊ったのです、踊る相手がいいとそれにつられるのか中々の舞いです、


終わるとメイが上手ですよ、マリさんのお琴も上手でしたよと誉めると、二人が緊張しました、メイ様の舞いは優雅ですねと感心していたのです、奈々がおば様、お琴で何か弾いて、

くださいと言うので、それでは今様と春の海をひきましょうと、琴の前に座り弾き始めたのです、みんなが優雅なメロデーに聞きほれています、終わると皆で拍手したのです、奈々、

がおば様すご~い、私のお師匠様より全然上手いと感心したのです、


真一朗が奈々さんはパソコン持っていますかと聞くと部屋にありますというので、USBメモリを渡しこの中に画像があるのでカラー印刷してと頼むと、部屋にもって行って暫くして、

戻って来て、プリントしたA4サイズの写真を持って来て、すご~い、これおば様が撮ったのですかと聞くので、最初のひぐまは僕だけど、後は全てメイが撮ったんだよと言ったので、

す、皆が見て素晴らしい写真ですねといい、


これを会社に飾ってもいいですかと言うので構いませんよ、画像をコピーして写真用の用紙に印刷して飾ってくださいというと、皆んながうらやましがりますと圭介が喜んだので、

す、二人の子供がやる事がありますのでこれで失礼しますと自分の部屋に行ったのです、圭介がメイにも酒を注ぎ席を立つて書斎から紙封筒を持ってきて、中から貯金通帳と印鑑を、

取り出し、


慶長小判を売却したお金です、金に潰しても一枚に含まれているのは約30gくらいらしいので5万くらいにしかならないそうです、慶長小判は出回っている数がすくなく、古銭として、

売れば一枚90万から100万するという事なので知り合いの古銭屋でさばいてもらったのです、最初の800枚を頼んだだら一度に出すと価格が下落するので少しづつ全国でさばいてもら、

つたら、


平均70万で売れましたのでしめて5億7千万円になったのです、毎年500枚くらい出せば下落しないと言う事なので、後の2000枚は来年から4年かけてさばいてもらいます、とりあえず、

2億7千万を借金の返済に当てました、それから事業の立て直しに一億と渡良瀬の森の販売5000万当てますから、残り2億をメイ様名義で1億、真一朗様名義で1億を都市銀に預けてあり、

ます、


住所はここになっていますから、世田谷にお帰りになり住所変更をしてください、これが通帳と印鑑ですと渡したのです、真一朗がそれは事業の為に使っていいですよというと、1億、

5000万あれば十分ですというので、メイが借財は3億だったのでしょうと聞くと、銀行から借入金を全て無さないで欲しいと頼まれましたので、付き合いの為3つの銀行の3千万は残し、

たのです、


金利を安くしましたから利息も月10万程度です、会社では十分に返済出来る額ですと圭介が言ったのです、それでは旦那様受け取っておきましょう、また困った事があったら遠慮せず、

相談するのですよとメイがいうと、ありがとうございます、精進して家業にはげみますと頭を下げたのです、後500年も続くといいですねと真一朗がいうと、圭介がハイ跡継ぎもいます、

ので大丈夫だと思いますと笑ったのです、


今回の巡察の話しをしてくれというので、メイが全国を回ってあった事を話してきかせると、お二人は前の時代も現代も人助けをなされる為におられるみたいですねと感心して聞いて、

いたのです、時間も遅くなったのでやすみましょうとメイがいうと、ゆつくりやすんでください、寝酒に塩辛も用意しますと、部屋にマリが案内しお盆の酒と塩辛をおき戻っていった、

のです、


メイが後は杉戸宿の便利屋徳之助だけですねと言うと、メイもご苦労様でした、その後はブラジルの巡察だねというと、本当に行くのですかと言うので、多分来週当たり、太郎さん、

夫婦は帰ると思うからその時輸送機で信一さん夫婦とマルと子供達をつれて送っていこうというと、マルと子供達に会えるのですね嬉しいというので、大きくなったら一匹もらって、

世田谷で飼おうというと、


そうですね早く大きくならないかなと笑ったのです、寝酒と塩辛をつまむと旅の事が思いだされます、メイが今回1000万という給金をもらいましたと小切手を出し喜んでいます、勲章、

はと言うと、あれがそんなにめでたいのですかね、あんまり価値があるとは思えませんがというので、それを聞いたら総理がガツクリするよと笑ったのです、


翌日は圭介夫婦に別れを言って車で杉戸まで行く事にしたのです、途中渡良瀬の森に寄っていく事にし公園の駐車場に車を止め歩いて行くと、タイムスリップした大きなくすのきが、

あります、メイがここです懐かしいですねと木の周りを一周したのです、すぐ傍の祠におまいりすると、この祠はお父様が作ったのですねというので、里ごごろがついたと聞くと、

真一朗の手を握り旦那様と一緒だから寂しくありませんと言ったのです、


車にのり杉戸宿に向い、日光街道を東京方面へ走り二時間で杉戸についたのです、便利屋のあった場所へ行くとビルが立っており、便利屋本社ビルと書いてあります、続いているのだ、

と駐車場に車を止めビルの一階の受付に行きここはどのくらいからあるのですかと聞くと、相当古いです江戸時代からと聞いていますと言うので、村上真一朗とメイといいます、社長、

さんにお会いしたいのですがと聞くと、


電話していましたが暫くお待ちくださいとロビーのイスを勧めたので座っていると、エレベータから中年の男が出て来て、真一朗様とメイ様ですねこちらへとエレベータに乗り8階に、

つれて行き、社長室に通したのです、ソフアを勧めて名刺を出し、便利屋本舗、代表取締役社長 徳田久光と書いてと書いてあります、真一朗様メイ様首を長くして待っていたのです、

よというので、


私達を知っているのですかと聞くとお会いするのは初めてですがといい、手文庫から一通の文書を取り出しご先祖の申し送り状ですと渡したのです、500年後には必ず村上真一朗様と、

メイ様がお尋ねくださるので、お尋ねくだされたら精一杯もてなしておくれ、この店があるのは真一朗様が性悪な私を善人に変えてくださり、商いを教えてくだされたお陰なのです、

頑張って家業に精進している事をお伝えするのです、


ゆめゆめ他人に迷惑をかけたりしてはなりません、出来るかぎり見返りを求めないで他人様のお役に立つのです、そうすれば我が家は末長く繁栄するでしょう、この申し送り状は子々、

孫々まで伝えなさい、子孫の繁栄を祈っています、徳之助と書いてあります、そうですか徳之助殿は言い付けを守り精進して家業を守ったのですねと言うと、先代が500年といえばもう、

すぐだ、


もし私の代にお越しがなければ、お前の代には必ずお越しになるご先祖様の言い付けを守り、精一杯おもてなしをしておくれと言い残して他界したのです、いつかいつかと首を長くして、

お待ち申し上げていたのですと嬉しそうに話すので、私達が500年前から来たと信じるのですかと聞くと、信じるもなにもこうして私の前にいらっしゃいますと笑ったのです、



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る