陽炎の森(現代偏)92 へりに乗り込むと中佐が司令がよろこんでいたよ、真一朗によろしくだとさというので、あの三人はと聞くと今日の午後にハワイ行きの輸送機がでるので、ハワイに行き


陽炎の森(現代偏)92


へりに乗り込むと中佐が司令がよろこんでいたよ、真一朗によろしくだとさというので、あの三人はと聞くと今日の午後にハワイ行きの輸送機がでるので、ハワイに行き乗り換えて、

ワシントンに飛び家族と会う事になっている、海軍省の取調べがあるが直ぐ釈放され、住む場所も確保されアメリカの永住権も取得できる事になっていると話したのです、


横須賀の司令が危うく首が飛ぶところだったと厚木の司令に電話があり感謝していたそうだというので、どっちが上なのと聞くと同じ少将だが、厚木の司令の方が先任だから厚木だろう、

真一朗は厚木の所属だからねといい、入隊と除隊の書類を出すのでサインしたのです、紙袋を渡し米軍はケチだから前回と同じ報酬だと笑ったのです、受け取りメイに渡すと、パックに、

しまったのです、


もう一つあるぞと真一朗の胸に勲章をつけたのです、これはというと、名誉勲章だよこれをもっているのは、アイゼンハワー、マッカーサー等の有名な将軍だけだぞは、俺ももっていない、

これはレプリカだが本物は本国から送ってくるので後で渡すそうだといったのです、この前は真一朗のお陰で司令ともども殊勲賞を貰ったよと、服につけた勲章を見せたのです、

信一が真一朗さんこれは凄い事ですよ、


日本人で貰うのは初めてですというので、真一朗がこれでまた僕をこき使おうという合衆国のワナですよと笑うと、中佐が僕は知らないと両手を挙げたのです、白河の航空自衛隊の基地、

に着くと、全員が出迎え将官がいたので二人が敬礼すると白河基地司令山田空将補ですと敬礼したのです、司令室に行くと柳沢がおり、ご苦労様でした総理から宜しくとのことですと、

任官、退官の書類を出すので、


二人でサインすると、これで再びお二人は予備自衛官ですといい、内閣から旭日中綬章を授与しますと賞状と勲章を三人に渡し、レインジヤー小隊全員に感状を渡したのです、真一朗が、

胸に付けている名誉勲章を見てこれはまた凄い勲章ですね、だから私は旭日大綬章にすべきだと言ったのですが、いきなりはまずいのではという者がおり旭日中綬章になったのです、

これではつりあいがとれませんよと言うので何でもいいのですよ、


気にしないでくださいと笑ったのです、封筒を三人に渡したので見ると前回と同じ1000万です、信一がいいんですかと言うので、もしマルが敵を先に見つけていなければ撃ち殺されて、

いたところですよ、命の代金としては安いものですというと、柳沢がその通りです生命保険だって億単位ですよ、政府はそんなに出せないのですと笑ったのです、


それでは昼食の用意がしてあります、と言っても自衛隊の昼食ですがというので、ご馳走ですよところでビールを飲むのは服務規程違反ですかねと聞くと、二人は除隊したので問題、

ありませんし、私も文官ですから問題ありません、米軍は分かりませんよ、ビールも用意しておきましたというので、勲章よりありがたいですというと、総理が怒りますよと柳沢が、

笑ったのです、


隊員食堂に行くと、皆が敬礼するので答礼して席に座ったのです、ビールを隊員が持って来てくれたので、柳沢がミッションの成功を祝ってと乾杯したのです、司令も飲んでいるので、

司令いいんですかと言うと、後で懲罰委員会にかかりますというので、みんなが笑ったのです、料理はトンカツ、野菜サラダ、冷奴、サンマの塩焼きです、冷奴をつまみ、メイがたま、

りませんと喜んでいたのです、


今井三尉にいうの忘れていましたが北の三人が持っていた自動小銃はどうしましたかと聞くと、沢を登る時見つけて回収しましたというので、種類はと聞くとAK47ライフルですという、

のでそうですか、それで謎がとけましたというと、信一がどういう事ですかと聞くのでAK47の射程距離は800Mです、あの場所からは1000Mありましたので、応射しても届かないと金は、

考え近接戦に持ち込み、


拳銃かナイフを使おうと思ったのです、信一さんの猟銃はレミントンの改造型で射程距離は1000Mです、普通ペンキ弾の射程距離は500Mそこそこですというと、私も1000Mあるのに当た、

るわけないと思ったのです、あたったのでビックリしたんですが、腕がいいのだと思ったのですというので、あれは普通のペンキ弾ではありません、ペンキ弾は実弾と比べると重さが、

半分しかないのです、


そこで中のペンキに比重の思い鉛の粉が混ぜてあるのです、実弾より少し重くしてあり長さも長いのです、しかも筒にらせん状の溝が切ってあります銃身を通過するときここに空気が、

入り通常の1.3倍の回天力がつくのです、このため1300Mは飛びます、だから1000Mに命中させる事が出来たわけです、金はペンキ弾であの距離を当てたのだから、よっぽど飛ぶライフル、

だと思ったのでしょうと言うと、


中佐が素晴らしい、真一朗は何でも工夫するんだなというので、鉄砲の弾が遠くに飛ぶようになったのは銃身の内側に溝が切ってあり銃身を通るとき玉が回天するからです、玉自体に、

溝を切ればもっと回天するはずです、そうすれば到達距離がのびるというわけです、狙撃手はみんな知っていますよと笑ったのです、信一が村上少佐はあのゼロ戦の燃料をハイオクに、

して、


敵戦闘機よりも30KMもスピードがでるようにしたと父が言っていましたが、どうやって作ったんですかと聞くので、ガソリンに松脂を混ぜた物を瞬間的に混入させたのです、今のターボ、

エンジンの構造と同じです、当時何処でも松ノ木はありましたので溝をいれ少しずつ採取したのです、量が限られているの逃げる為の工夫だそうです、当時は逃げるなんて戦法は卑怯、

と言われていたので、


だれもやらなかったのでしょう、考えてみれば生き残ればまた敵を倒すことが出来ますから合理的なのですがねと話したのです、中佐が当時アメリカ軍には必ず救助専門の部隊があった、

のはその戦法を実践する為だったのです、それで撃墜されたパイロットは又戦場で戦えたわけです、死んでしまえば又養成しなければならず、時間とお金がかかりますねと笑ったのです、


司令があの時代に撃墜王と言われた人は沢山いて戦後本を出版していますが、初期のころはゼロ戦の性能が敵戦闘機に比べて勝っていたのですから当たり前だったと思います、しかし、

村上少佐はどこにも出てこないのです、それは敵が自分の部下を攻撃しない限り、敵の後ろに付き撃墜できる立場にいてもトリガーは弾かなかったので、他の人からは臆病と思われた、

からかもしれません、


私も操縦出身ですがそれだけの技量は有りませんでしたね、しかし真一朗さんの話しを聞いて戦術の大切さを知りました、まさに、敵を知り己をしれば100戦あやうからずですねといい、

村上少佐は真一朗さんそのものかも知れません、あの大型輸送機で宙返りしたり、あっという戦法で中国空軍のNO.1NO.2を叩き落し敵に招待されるとは信じられません、まさにサムライ、

ですねと笑うと、


中佐がその通り、真一朗は日本のサムライ、僕はアメリカのカウボーイこの二人は友達なのだと一人で乾杯したのです、真一朗が中佐そんなにおだてても何もでませんよといい、メイ、

が旦那様をこき使わないでジョンというと、まいったなあと中佐が頭をかいたので、皆がドッと笑ったのです、





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