第4話 豊道さんが休んだ日
入学式から一週間がたったある日…
あれ? 豊道さんが来ていない。
席が空いていた…
汽車に乗っていなかったから先に来ていると思っていたんだけど、また前みたいに5分前になったら来るのかな? 学校初日の次の日から毎日汽車に乗っていたのに。
結局、豊道さんは来なくホームルーム始まった。
先生が第一声に「今日は豊道は熱で休みだ」と言った。
なんだ熱で休みかと別の意味で安心した。
そういえば豊道さんとは携帯の連絡先を交換していないなぁ…情報共有のために交換するべきかな? 次会った時に言ってみようかなと考えた。
さらに先生が「2つ考えといて欲しいことがある」と言った。
「1つ目は部活のこと、2つ目はもう少しで宿泊研修があるということを頭に入れといて」と先生が言いホームルームが終わり授業が始まった。
部活と宿泊研修のことを考えて勉強をしていたら、あっという間に今日の学校が終わった。
家に帰り、いつものように夜中にベッドに入った。
明日は豊道さん来るかなと考え、眠りについた。
次の日はいつもより早く起きれた、おかげで優雅(ゆうが)に駅に迎えた。
今日、豊道さんは来てるかなと思いながら駅に向かった。
駅に着くと豊道さんの姿が見えた。
いつものように「おはよう」と声を掛けて、昨日は心配したよと話した。
すると豊道さんは「ただの熱だから心配しないで」笑いながら話した。
「昨日の学校のこと誰かから聞いた?」と自分は話し、豊道さんは首を振った。
自分は昨日のことを豊道さんに伝えた。
そしたら豊道さんは「ありがとう」と笑顔で言い、「蒼太くんは部活何にするの?」と聞かれた。
「まだ決めてないよ」と答えた時に携帯のことが脳裏に浮かんだ。
「そういえばまだ携帯の連絡先交換してないよね?」と話を切り出し、こういう日もあるから交換したいと話した。
そうすると豊道さんは一瞬戸惑ったが笑顔で
「いいよ!」
と嬉しそうに答えてくれた。
自分は「ありがとう!」と返し、豊道さんと学校に向かった。
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